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名刺で「場所取り」する新聞記者たち ゲリラライターが明かす「首相会見の現場」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw15223
NCN 12月16日(木)13時29分配信
『記者会見ゲリラ戦記』(扶桑社新書、2010年)の著者であるフリーランスライターの畠山理仁さんが2010年12月12日、ニコニコ生放送の番組に初登場した。迷彩服にスカーフで顔を覆った"ゲリラ"の格好で登場した畠山さんは、ヤクルトスワローズのユニフォームを着た"古田似"のフリーライター・小川裕夫さんと共に、記者会見オープン化の現場を語った。
記者会見オープン化とは、新聞やテレビ局など既存のマスメディアで構成された「記者クラブ」に所属していないフリーやネットメディアの記者にも、大臣などの記者会見への参加を認めていく動きのことだ。番組では、昨年9月の政権交代以降、少しずつオープンになっていった記者会見の現場で格闘してきた畠山さんの体験談を中心に話が進められた。
誰もいない記者会見場の写真を視聴者と一緒に見ながら、記者席の椅子に置いてある名刺について説明する畠山さん。誰の名刺かと言うと、記者クラブの記者のもの。「名刺で場所取りをしている。同じ名刺が3枚も4枚もあり、一人で何席も取っている。でも実際は4分の1くらい来なかったりする」。その割に、畠山さんが名刺交換を申し出ても、記者クラブの記者は胸ポケットに手を入れて「今は名刺を切らしていて......」と答え、なかなか渡してくれないという。椅子の上には何枚も置ける名刺なのに、フリーランスの記者には渡さない現実。これを畠山さんは、自らが「椅子以下の存在」だったと表現する。
政権交代後、会見のオープン化はたしかに進んだ。昨年9月、当時の岡田克也外相のオープン会見を皮切りに、今年3月には鳩山由紀夫首相の会見も限定的ながら「オープン化」された。亀井静香金融担当相に至っては、「(会見には)誰でも来ていい。渋谷でウロウロしてシンナー吸ってるような若者でもかまわない」と言ったほど。畠山さんは「政治家というのは公人なので、誰からの質問でも受けるのが基本」と言い、オープンな姿勢を評価する。
■ 記者会見中継で「記事ができるプロセス」が可視化された
しかし、記者会見に入ることはできても、制約が多い。特にネットメディアの扱いは差別的で、会見場の一番後ろの端、ガムテープで「ネット」と書かれた一角に押し込められることもある。さらに、畠山さんによれば「菅直人首相になってから会見場の椅子の数が減った」という。「『入れたくない』というのが見え見え。時間も短くなった。菅さんは記者会見が嫌いなんじゃないかって思うくらい」。その一方で、小川さんは「フリーランスの人間はしがらみなく行動できるのに、実際には行動しない人が多い」と、フリーの記者の側にも問題があると指摘する。参加する人の数が少なければ、再び閉じないとも限らない。
興味深かったのは、ニコ生の記者会見中継の「見方」だ。畠山さんは「質疑応答で、どこの誰がどういう質問をしたかに注目して、新聞等と比べると、こういう記事を書くための質問だったのかと分かる」と視聴者にアドバイス。これを受けて司会の亀松太郎さんがまとめたように、記者会見のオープン化というのは記事ができるプロセスの開示という意義がある。会見の場では多く語られているテーマでも、マスコミに都合の悪い情報は報道されないことがあるのだ。
放送終了直前に行われた視聴者アンケートでは、『記者会見ゲリラ戦記』を「買うつもりだ」と答えた人が、放送開始直後よりも大幅に増加。「買わなくてもいいので読んで下さい」と頭を下げる畠山さんに、好感を抱いた方が多かったのだと思う。
(丸山紀一朗)
※ニコニコ生放送「激白!記者会見ゲリラ戦記」
http://live.nicovideo.jp/watch/lv34398781
(2010年12月19日までタイムシフト視聴できる)
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