★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK102 > 306.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「マンガ規制条例可決」で表現を殺さないために(保坂展人のどこどこ日記)
http://www.asyura2.com/10/senkyo102/msg/306.html
投稿者 CRUSH 日時 2010 年 12 月 16 日 12:30:37: WQV8aK7tXMB2Y
 

問題の東京都青少年健全育成条例は、民主党の妥協により可決された。
規制派の完全勝利である。だが、戦いはまだ終わったわけではない。
来年には、児ポ法改正の議論もある。
表現規制との戦いはむしろここからが本番と考えるべき。
それで、気になった点を箇条書きにしました。

@ 民主党の裏切りは許しがたいものであるが、その対抗勢力である
  自公はこの条例に真っ先に賛成した。
  よって、現在の自公は民主以上の熱烈な表現規制推進政党である。
  これはレッテル貼りでもなんでもない。彼らの行動に基づいた事実である
  という認識を忘れてはならない。さもなければ、肉屋を支持する豚になる。
A 保坂氏が述べているように、
 「成立前はうるさかったが、出来てしまえば皆、納得したのか静かになった」
  という状況を作っては絶対ならない。それは規制派の思う壺である。
B 規制派の最終目標は、児ポの単純所持罰則はもちろんのこと、
  漫画やアニメーションだけでなく、成人向けポルノを作らせない、
  成人にも見させないことにある。ゾーニング強化だけの生優しい処置に満足
  するはずがない。

-------------------------------------------------------------------------
(以下、保坂氏ブログ引用)


http://blog.goo.ne.jp/hosakanobuto/e/e96600efaf6807299e27edbdad261470

ついに昨日、東京都議会本会議で「マンガ規制条例」(東京都青少年健全育成条例)が可決・成立した。夕方の民放のニュースでは石原都知事が出てきて「当たり前だ」「騒ぎすぎ」「頭冷やせ」などと相変わらず尊大な物言いを続けている。また、メディアは、東京都青少年・治安対策本部の掲げる「マンカ規制」を「過激な性表現のマンガは子どもには見せていいかどうか」という短絡的な切り口で報道し、他方で条例に抗議するマンガ家の声をはさんでいる。よくあるトリックだが、「過激な性表現のマンガを子どもたちに見せないようにするゾーニング」に、妄想たくましく「表現の自由」を振り回して抗議する愚かな輩という石原流のメディア操作の図式が目につく。こうした浅はかな流れに乗って垂れ流される情報の力=世論こそ、今回の都議会民主党内の「反対論」をねじ伏せた正体だ。

 東京都ではすでに、「区分陳列」(ゾーニング)は行なわれている。『ドラえもん』の隣に「過激な性表現のマンガ」が置いてある書店・コンビニなどは、そもそもない。マンガ規制条例にマンガ家のみならず、文化・芸術・表現に関わる多くの人が声をあげたのは、「過激な性表現のマンガを子どもたちから遠ざける」ことに反対したのではない。今回の条例の規定が「著しく曖昧で、監視当局の裁量のままに暴走する恐れがある」ことに、多くの人々の危惧は集中している。「過激な性表現を子どもたちから遠ざける」だけなら、条文をもっと限定的に絞り込むべきではないか。

今回の条例では、どう書いてあるのだろうか。「刑罰法規に触れる性行為」「婚姻を禁止されている近親間の性行為」を「不当に賛美し、誇張するように描写した表現物」が出版業界等の自主規制の対象となり、これらの中から「強姦等の著しく社会規範に反する性行為」を「不当に賛美し又は誇張して描いた表現物」が「不健全図書」の指定を受けるというのが、今回のマンガ規制条例の肝だ。

 この条文を読んで「過激な性表現のマンガ」だけを規制しているという人は、法律(条例)の怖さを知らない。東京都青少年・治安対策本部がなぜこのような「マンガ規制」に走るのかと言えば、その名の通り「青少年の健全育成」のためであり、規制をしないと「青少年の健全な成長・発達を妨げる」からだ。

「海老蔵殴打事件」ばかり追いかけているテレビが、母親たちに「過激な性表現のマンガ本」を見せて、「規制した方がいいですか」と聞けば、「こんなの子どもに見せたくないですね」となる。しかし、彼女たちが子どもの頃に、また現在も読んでいるマンガも対象になるんだということを知れば、「エーッ、知らなかった」ということになる。『風と木の詩』のようなマンガが、今の大人たちにどのような影響を与えたのか、改めて考えてみなければならない。

 規制が直接的な「性行為」のみに収束する保証はどこにもない。人前で尻を出してオナラをするような下品な行為は、「社会規範に反する」のではないか。裸になって、土手を走るシーンはどうなのか。「刑罰法規」は幅が広く、今後新設されたり、改正される「刑罰法規」も自動的に含むというなら、東京都の規制の範囲の線引きはきわめて曖昧だ。

性行為を離れて、暴走族が信号無視をしたり、集団暴走行為をしているマンガは「著しく社会規範に反する」と言えないか。スポーツカーに乗った女の子が制限速度を超えて疾走するシーンはどうなのか。また、「賭け麻雀」や「暁の決闘」を描いたマンガはどうだろうか。「チャンバラ」は刀を腰にさしている段階で銃刀法違反ではないのか。「刑罰法規」という目でマンガを見渡せば、無限に事例は出てくる。こうして、一度始めた規制は、「性行為」の枠を超えて表現全体に襲いかかる可能性がある。

 そんなに社会規範が大事ならマンガはない方がいい。社会常識とのズレや、屈曲を描くことを制限されたら、著しく不自由なものになる。事実、戦前の治安維持法下の日本でもマンガ規制は行なわれ、最後には『戦時マンガ』ですら検閲で差し止められた。マンガ・アニメなどに止まらない。青少年の健全育成の観点からは、「違法行為を不当に賛美し、または誇張して表現したお笑い」も有害だと彼らは言い始めるかもしれない。こうした規制は一度、やり始めたら際限がない。

 今日のマンガ規制条例の可決・成立で、日本国憲法が国家権力の暴走を戒め、国民に保証している「表現の自由」「検閲の禁止」が揺らぎ始める。たかが条例が、憲法を浸食するのであれば、まさに「石原の倒錯」だと言える。99年に国会で成立した「国旗・国歌法」は、「教育現場に影響を与えない」(野中広務官房長官)が答弁を重ねたが、「その答弁は間違っている」という東京都教育委員会によって、教員の大量処分を生んだ。そんな都知事の下で、「付帯決議」で「慎重な運用」を約束することにどれだけの意味があるのか。

どうしたら、この条例「改正」の害毒を無毒化できるかどうかは、これから先の「世論の動向」にかかっている。「成立前はうるさかったが、出来てしまえば皆、納得したのか静かになった」とでも都知事に言わせる程度のリアクションなら、私たちの危惧は遠のくことがないだろう。ただし、やりたい放題の石原都知事も任期は来年の春までだ。本人が「また出る」場合はもちろんのこと、出馬しない場合でも各候補がこのテーマをどう語るのか。

都民の不安・不信を払拭するために、条例はゼロから見直す。出版物のゾーニングは、警察主導の治安対策本部から、一般部門に移行する…ぐらいの政策を持つ候補が勝つことで、今回の悲劇は転換出来る。  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2010年12月16日 14:09:56: aIjrukObbg
そろそろ懐古主義の『老害規制法』が欲しいものだね。

規制内容として、

子供扱いせず、金をせびらず、暴言としがらみ禁止!

かな。


02. 2010年12月16日 20:35:42: 72Vs1yDlU2
石原のような老害や異常に偏った偏屈な議員や有識者を規制しないと日本は北朝鮮以上の自由の無い国家になりそうで恐ろしい、歪んだ正義感や倫理ほど恐ろしいものはない。

03. 2010年12月16日 20:57:40: tiTBelwtqV
性的表現規制へのインセンティブはガチの保守的なマインドだけど、
少し前、エロアニメオタでネトウヨを兼業してるような人たちは今回のような事態が起こったら
どんな反応するんだろうかと思っていた。
そして現実にその時が来たわけだけど、今の彼らがどんな心境なのか知りたい。
http://twitter.com/sunafukin99/status/13865499163107328
だって、今彼らの味方してくれそうなのは彼らの忌み嫌っていた共産党とか社民党とか市民派左翼とかばっかりじゃん。
http://twitter.com/sunafukin99/status/13866622070558720

その通りだが、したたかな保守はそれを自民党政権復活に利用する。
RT @denzirou: 民主に対する右派の憎悪は激しいものがあるんだろうが、
民主に期待して裏切られたと感じている左派・リベラルの憎悪と失望は
そんな物よりも何倍も暗く深いものがある
http://twitter.com/oricquen/status/12698773427851264

石原慎太郎が東京アニメフェアの実行委員長
あの非実在青少年などと言った珍概念を作り出してまで、漫画家の表現を萎縮させようと躍起の東京都、
その都知事が東京アニメフェアの実行委員長なんぞを引き受けている。
<ItMedia:角川書店、「東京国際アニメフェア」出展取りやめ 社長「都の姿勢に納得できない」>
そしてこの様な反応を引き出してしまうのだ。
東京国際アニメフェアは、来年の3月下旬に、東京ビッグサイトで開催される。
実行委員長挨拶で石原慎太郎は、「高い評価を受けている日本アニメ」だとか
「才能ある若手クリエイターたちがアマチュアからプロへ、
さらにメジャーへステップアップするためのビジネスチャンス獲得の場となる「クリエイターズワールド」」をやる
とか書いているが、是非とも青少年健全育成に資する検閲付きだということも言っておくべきだろう。
文化面にお役所がしゃしゃり出て、振興を図るヘゲモニーを握るということ自体、いかがわしいのであり、
文化振興したかったらクリエーターの自発的な表現行為を、不当な弾圧にさらされないよう守ることが第一だ。
それを逆に曖昧な規制で萎縮させようというのだから、振興が聞いて呆れる。
http://news.livedoor.com/article/detail/5194854/

・・・ほんと、石原を都知事にしたのは間違いだった・・・orz
都民は反省してくれ。


04. 2010年12月16日 22:01:49: sNdrwBpvYc
超有名カリスマ漫画家が異例のコメント 「石原都知事、あんな風に年をとりたくないな」 
beチェック
1 名前: 福笑い(dion軍) 2010/12/15(水) 16:12:28.16 ID:Ds/Yj86bP PLT(18012) ポイント特典

小学館の忘年会で著名漫画家が乾杯前に異例コメント「石原都知事、あんな風に年をとりたくないな」

 2010年12月14日に帝国ホテルで開催された、小学館のコミックグループの忘年会。
毎年開催されているこの忘年会だが、今回の忘年会ではいつものように「来年も頑張りましょう」では終わらなかったようだ。

  超有名カリスマ漫画家のかわぐちかいじ先生が壇上で、
東京都青少年健全育成条例改正を熱心に推している石原慎太郎東京都知事に対し、
「石原都知事、あんな風に年をとりたくないな」と発言していた事が判明した。
これは忘年会に参加した漫画家たちの話により判明したもので、かわぐち先生をはじめ、
小学館の幹部も条例改正に対して断固反対する意思を壇上で発言したという。

  かわぐち先生は乾杯の掛け声のために壇上に上がった際、そのような条例改正に対する苦言をしたとのこと。
とある女性漫画家は当編集部の取材に対し、そのときのかわぐち先生のようすをこう語っている。
「乾杯にもあまり力がなかったように感じました。もしかすると条例の改正にかなり怒っているのかもしれません。
お疲れだったから元気がなかったように見えただけかもしれませんが……」。

  また、忘年会のシメに行われる三本締めのシーンでは、小学館の幹部が壇上で条例改正に反対する姿勢を示し、
漫画家に理解と協力を求めたという。

たとえそのような言葉を漫画家に投げかけなくても、ほとんどの漫画家は反対する姿勢なのだろう。
いつもとは違う雰囲気ではじまり、いつもとは違う雰囲気で終わった小学館の忘年会。
来年は、終始笑える話で忘年会ができればいいのだが……。

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=1215&f=national_1215_075.shtml


05. CRUSH 2010年12月17日 00:16:20: WQV8aK7tXMB2Y : rCqsOv70cg
03さん

>>性的表現規制へのインセンティブはガチの保守的なマインド

そうですかねえ。
政治的保守主義者なら、自由民主主義の根幹である「表現の自由」を
何よりも大切にするはずだと思いますが。
性的表現を何より嫌うのは、「宗教右派」や石原のような「老害」
のような気がします。


06. 2011年1月12日 21:46:51: KNiKAcoZIM
ポルノ・買春問題研究会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BB%E8%B2%B7%E6%98%A5%E5%95%8F%E9%A1%8C%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%82%BA%E3%83%A0
ラディカル・フェミニズムの思想の実践結果


スウェーデンは、男女の役割分担を無くそうとするラディカル・フェミニズムの思想に従ってきた結果、家族が崩壊し各種の犯罪が急増したという報告がある[8]。
実際、スウェーデンは、近年、強姦犯罪がとても多くなってきている[9]。

このバトラー判決の結果、カナダでは言論の自由が奪われ、更に、女性や弱者の平等権を弾圧する結果をもたらした。
判決後のカナダでは、女性や児童への虐待を問題視する姿勢が、社会的ヒステリーと呼べるほど過剰になった結果
「インターネット上で未成年とコミュケーション(性的な表現を含まない一般の会話や、学習のアドバイスも含む)」を禁止する[10][11]という非現実的な法案が了承され、
すでに弱者保護という当初の目的から外れ、言論統制の道具として利用されている


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK102掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK102掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧