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【第62回】 2010年12月16日 ( ダイヤモンド・オンライン )
■ 茨城県議選の歴史的惨敗は「政治とカネ」だけが理由なのか
来春の統一地方選の前哨戦として注目された茨城県議選は、12月12日に投開票され、民主党の歴史的惨敗に終わった。
民主党は公認・推薦合わせて24人の候補を立てて、6人しか当選させることができなかった。
出口調査によると、いわゆる無党派、浮動層が民主党から離れた。要するに、昨年の政権交代の原動力となった人たちが民主党を見捨てたことになる。おそらく官民の労組から強力な支援を受けた人がかろうじて生き残ったのだろう。
党執行部をはじめ関係者は、「政治とカネ」、特に小沢一郎氏の政治資金問題が最も大きな影響を与えたと認識しているようだ。
本当にそうだろうか。私はそうは考えていない。
確かに「政治とカネ」は敗因の1つには違いない。しかし、それよりも民主党の政権担当能力、菅直人首相の適格性が厳しく問われた結果だと思う。
■“小沢斬り”をしても 支持率は決してV字回復しない
12月11、12日の朝日新聞の調査では、菅内閣の支持率は、前月(27%)から6ポイント落ち込み21%となった。不支持率はついに60%に達した。
私は本欄で「年内にも20%台」と予想してきたが、それ以上の勢いで低落している。
「政治とカネ」を格別に重視する岡田克也幹事長は、13日の役員会で「幹事長一任」を取りつけ、小沢氏の衆院政治倫理審査会への招致に強い意欲を見せている。そして、菅首相も遅ればせながら、岡田幹事長の意向に同調する姿勢を見せた。
だが、“小沢斬り”はそれほど大きな政権浮揚をもたらさないだろう。一時的に支持率低下に歯止めがかかっても決して長続きするものではない。
なぜなら、菅内閣の急激な支持率の低下は「小沢排除」の体制の下で生まれたものだ。小沢氏よりも 菅首相自身の責任に帰せられるものである。
岡田幹事長の愚直に突き進む姿勢は好感が持てるし、国民的人気もうなぎのぼりになっている。だが、小沢氏を政倫審に呼んだり、あるいは離党勧告、除名という展開になっても、それが政権人気をV字回復させるほどのものにはならない。
たとえ、菅首相が“小沢斬り”に成功しても、それが反小沢派を勢いづかせる段階はとうに過ぎている。
今は、「民主党内のゴタゴタ」という受け止め方が多くなり、「どっちもどっち」と見られるようになってきているのだ。
■「民主党内のゴタゴタ」に 国民のほとんどは嫌気が差している
考えられる最も激しい展開は、
(1)岡田幹事長が小沢氏に政倫審出席を要請、
(2)小沢氏はこれを拒絶、
(3)政倫審が小沢氏の出席要請を議決、
(4)小沢氏が出席を拒否、
(5)民主党が小沢氏に離党を勧告、
(6)小沢氏はこれを無視、
(7)小沢氏を除名。
岡田幹事長が突進すればここまでは一本道だろう。そうでなければどこかで矛を収めることになる。(5)の離党勧告の段階に至れば党内抗争は修復しがたいドロ沼状態になる。そうなればほとんどの人が「民主党内のゴタゴタ」に嫌気が差すだろう。
菅首相は、代表選後の「小沢抜き政権」で大きな成果を挙げる他に浮揚する方法はなかったのである。
菅首相は、「これまでは仮免、これからが本免許」と言ったようである。
仮免は無免許と同じこと。なぜ最初にそれを言わなかったのか。無免許とわかればその車に乗る人はいなかった。
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