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菅直人首相の「トップダウン」による上告断念を受け、15日午後に国会内で開かれた民主党農水部門会議の「諫早湾開拓事業検討ワーキングチーム」の緊急会合は大荒れとなった。
山田正彦前農水相「当然上告すべきだった。首相は地元に出向いて説明すべきだ!」
福田衣里子衆院議員「排水門を開ければ、今うまくいっている農業がダメになる。地元は不安でいっぱいだ」
民主党出身の西岡武夫参院議長も15日の記者会見で嫌みたっぷりに語った。
「行政手順としても極めておかしい。首相の決定がどういう結果になるかをどこまでご存じなのか。その結果にどういう責任を取る覚悟があるのか…」
誰もが「スタンドプレー」と受け止めた首相決断。ところが、その舞台裏を検証すると、内実は及び腰だった首相の素顔が浮かび上がる。
6日に福岡高裁が排水門開門を命じる判決を出した後、松木謙公農水政務官らは対応策を練ってきた。農水省として上告を断念するわけにはいかないが、首相の決断ならやむを得ない。「ここで花を持たせる手もあるな」。そう考えた松木氏は上告を主張していた鹿野道彦農水相をしぶしぶ納得させた。
後は首相の決断次第だ。そう考えた筒井信隆副大臣が首相の意を確認したところ、その反応は意外なほど冷淡だった。
「農水省でやってくれ…」
農水省政務三役は失望を隠せなかったが、筒井氏は14日に仙谷由人官房長官と最終協議し、「上告断念」発表の段取りを決めた。15日午前、記者団を緊急招集した首相は自らの指導力と決断力をしきりに強調したが、「見せかけ」にすぎなかったわけだ。
政権浮揚に躍起な首相を横目に民主党の小沢一郎元代表は15日、都内のホテルで開かれた自らの政治資金パーティーで衆院政治倫理審査会への出席を明確に拒否した。
「前から(政倫審に)出ると言ってきたが、野党からは言われてない。身内から出ろと言われるのは内輪もめみたいだ。日本のため、党のためになるならば出るが、今はその状況にない」
岡田克也幹事長は小沢氏と近く会談し、政倫審出席を促す考えだが、もはや小沢氏が応じる公算はほとんどない。小沢氏は「内閣や党はトップや幹部が結果責任を取らないといけない」と執行部を痛烈に批判することも忘れなかった。
深刻化する党内抗争。首相の専権事項である衆院解散をめぐるさや当てまでも始まった。
仙谷氏は経済同友会との懇談で「選挙がなさそうなので腰を落として取り組めば国民にもだんだんと理解が深まる」と語り、早期解散をきっぱり否定。小沢氏に近い党幹部は記者団に「仙谷氏を辞めさせないと平成23年度予算成立と引き換えに来年3月には解散か総辞職だ」と息巻いた。
「最終的に何か私が判断しなければならない場面がくれば、それは当然判断します」
首相は15日夜、小沢氏の国会招致に関し、記者団にこう断言した。ただ、首相の指導力の欠如は見透かされており、党内の火の手はもはや手が付けられないほど広がっている。
(坂井広志)
2010.12.16 00:00
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101216/plc1012160000000-n1.htm
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