http://www.asyura2.com/10/senkyo102/msg/157.html
Tweet |
選挙のプロである小沢一郎元代表が予測していたように茨城県議選で民主党が大敗した。当選者54人のうち民主党当選者はわずか6人だった。衆院北海道5区補欠選挙、松戸市議選、茨城県議選と連続3連敗、この流れがこのまま続けば、4月の統一選でも大敗する危険性が高い。しかし、肝心要の菅直人首相は、相変わらずの「ノー天気」ぶりである。毎日新聞が12月13日付け朝刊で、「菅首相:支持者らに「仮免許を経て、これから本番」との見出しを付けて、その「ノー天気」ぶりを以下のように伝えている。
「菅直人首相は12日夜、東京都内であった支持者との年末交流会で『これまでいろいろあったが(首相就任から半年間の)仮免許を経て、これからが本番だ。自分がやりたいことを出していきたい』などとあいさつした。出席者が明らかにした。会合は非公開で、支持者らを前に不安定な政権運営の現状が思わず口に出たようだ。自民党の石原伸晃幹事長は13日、党本部で記者団に『そんな人たちに(政権を)お任せするわけにはいかない。一刻も早く辞めていただきたい。衆院解散・総選挙を目指す』と反発した。【宮城征彦】」
この「仮免許」発言に対して、元べ平連闘士の小沢遼子さんが、日本テレビの番組「ミヤネ屋」で「免許停止ですよ」と菅首相を痛烈批判、「このままでは民主党は熔けてなくなる」とコメントしていた。まさしくその通りである。
自民党など野党は、「国会への証人喚問」を求めており、公明党も同様なのだが、菅首相の姿勢は、姑息である。公明党との連携の条件として「小沢一郎元代表の政治倫理審査会招致」を提案しているのであり、よく考えると本来身内である小沢一郎元代表の首を差し出す見返りに、国会運営に協力してもらい、「衆参ねじれ現象」を解消しようという小手先の算段にすぎない。
要するに、主導権を野党に手渡している構図である。政権延命のためには、仲間も敵に売り渡すことも厭わないという「左翼」特有の小賢しさである。数多くの同志や恩人を裏切って菅首相や仙谷由人官房長官の心の卑しさを物語っている。歌舞伎の市川海老蔵さんを「1人で殴った」と自供している元暴走族リーダーの伊藤リオン容疑者が仲間を守ろうとしているのに比べると、菅首相や仙谷官房長官は、暴走族にも劣る輩である。
原口一博前総務相が13日午前、民主党の小沢一郎元代表を支持するグループが開いた会合で「政権交代を勝ち取ったトップ(小沢氏)のクビを差し出して何をしようというのか」と批判したのは、当然のことであった。元を正せば、菅首相が参院選挙で「消費税アップ」を掲げて戦い大敗し「衆参ねじれ現象」を起こしてしまったのが、今日の民主党の苦難の始まりであった。それを小沢一郎元代表の「政治とカネ」問題に責任転嫁しているところに最大の問題がある。
この会合には、松野頼久・衆院議院運営委員会筆頭理事ら約40人が集まり、小沢一郎元代表の招致を促す方針を決定する構えの岡田克也幹事長ら「党内に混乱を招く暴挙を断じて許すことはできない。猛省を促す」と批判する決議文を採択、党本部で岡田幹事長に手渡した。また小沢一郎元代表に近い政務三役は、副大臣・政務官の辞任も検討しており、民主党は分裂の危機に直面している。
朝日新聞は13日、役員会の結果について、次のように報じた。「民主党は13日午後、党本部で役員会を開き、小沢一郎元代表の衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席について(1)小沢氏が自主的に出席するよう岡田克也幹事長が説得する(2)小沢氏が応じない場合は政倫審招致を求める議決をすることを含め、岡田幹事長に一任する、ことを確認した」
これに対して、小沢一郎元代表を支持するグループは、「両院議員総会開催」を求める署名運動を促進することを決めている。この日は、小沢一郎元代表の親衛隊「一新会」の17人も会合を開いており、表立った会合に衆参合計57人が集まったことになる。「両院議員総会開催」には、衆参412人のうち、138人が署名すれば、執行部は、開催しなくてはならない。
冷静に考えてみると、NHKの世論調査でも、政党支持率は、自民党が民主党を上回ってきており、もし衆院解散・総選挙が行われれば、民主党候補者は、枕を並べて討ち死にする恐れが大である。それならば、いまから離党して、国民人気の高い政党に鞍替えした方が得策である。となれば、小沢一郎元代表は、心機一転、一統を率いて、新党を結党する道を選択すべきである。自民党の旧田中派を糾合する準備も進んでいるそうなので、早急に決断するに越したことはない。
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK102掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。