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わずか3カ月前の9月、民主党代表選で菅直人首相に敗れた小沢一郎元代表は「一兵卒として民主党政権のために頑張っていきたい」と語っていた。
だが今、岡田克也幹事長ら党執行部は、「一兵卒」と、その周辺を制御できなくなっている。
菅直人首相は13日夜、首相官邸で記者団に「小沢氏は代表選で『国会が決めれば出席する』と約束している。(約束を)守ることが本人にとっても党にとっても良いことだ」と、自発的な政倫審出席を求めた。
13日の役員会でも、岡田氏が「小沢問題」の対応に一任を取り付けた。表向きは「一件落着」(国対幹部)だが、内情は異なる。
出席者の証言から役員会を再現してみる。
岡田氏「他党との話も考え、何らかの判断が必要だ。小沢氏には政倫審に出てもらいたい」
平田健二参院幹事長「司法段階に入っている。年明けにも強制起訴される。政倫審はおかしい」
鉢呂吉雄国対委員長「司法での説明と国会での説明は別だ。民主党はこれまで、そう言ってきた」
険悪な空気の中、数人の出席者から「党分裂のようなことはすべきではない」という発言が相次いだ。
ここで輿石東(こしいし・あずま)参院議員会長が口を開いた。「政倫審で議決することも含めて、岡田さんが小沢さんと会って伝えればいい」
岡田氏らにすれば、思わぬ助け舟に映っただろう。しかし輿石氏は「もう小沢さんの件は役員会で議題にする必要はない」とくぎを刺すのも忘れなかった。
役員会直前、党本部8階の幹事長室には、森裕子参院議員ら小沢氏に近い議員約30人が押し寄せ、岡田氏に「党内に混乱を招く暴挙を断じて許すことはできない。猛省を促す」と、抗議文を突きつけた。
岡田氏は珍しく声を荒らげて反論した。「世論が(政倫審は)必要と言ってるんだからやるんだ。(小沢氏が)疑わしいからやるんだ」。押し問答は30分以上におよび、役員会開催は20分も遅れた。
小沢氏は年明けに政治資金規正法違反事件で強制起訴される見通しだ。「小沢切り」を野党の審議復帰への呼び水にし、菅政権の再浮上につなげる−。執行部にはそんな思惑があった。
逆に小沢氏に近い議員が狙うのが仙谷由人官房長官だ。森氏らの抗議文は、内閣支持率低下を菅内閣の失政によるものと断じた。
お互いの弱点をえぐりあう対立。その先には、党分裂も視野に入ってきた。
菅首相の側近議員が「小沢氏に何人ついていくか見もの。小沢氏が離党すれば、こっちは公明党と組める」と言い放てば、親小沢議員は「離党すべきはあっちのほうだ」と切り返す。
鳩山由紀夫前首相は13日、長野県上田市の講演で小沢氏の言葉をこう引用した。「自分が政倫審に出て政権運営がいい方向に行けばいいが、野党と交渉している形跡が見えない。政倫審に出る意味がないではないか」。
その小沢氏は13日夜、川端達夫元文部科学相や中野寛成元衆院副議長らと、都内のカラオケ店にいた。歌ったのは十八番(おはこ)の「北上夜曲」。上機嫌だった。
「親小沢」か「脱小沢」か。内部抗争を繰り返す民主党。6月の鳩山退陣、9月の代表選…。同じことが繰り返されている。(船津寛)
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101214/stt1012140027000-n1.htm
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- またもや惨軽の記事の全面貼り付け。ただの宣伝行為だ。民主党が話題を提供しているのだから出演料ぐらい払ったらどう? ウバカカ 2010/12/14 19:58:03
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