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2010/12/13
愛読しているブログ「憂き世の日々に埋もれて、たまには温泉へ」さんが、菅直人について「市民派政治家ということ自体がまったくの偽装だったと判明状態のアホカンに何の期待もすでになく、史上最低の首相の最高ランクと認定するしかない」とおっしゃっている。
そのエントリーはこちらだが、私もこの認定には激しく同意する。
http://onsen-kabumasa.cocolog-nifty.com/okirakunikki/2010/12/post-3fb8.html
菅に比べれば安倍、麻生などというのは可愛いものであって、単にヴァカが間違って総理大臣になったに過ぎないし、小泉(&竹中)がやったことは滅茶苦茶ではあったが、しかし国政選挙の洗礼に耐えたという点では菅よりも評価すべき点がある。
私が菅直人を許せないのは、この男が自分に課せられた使命をずっと隠しながら野党の側に身を置き、政権を奪取すると見事に「野党第一党の有力な総理大臣候補」の仮面を脱ぎ捨てて、本来の「権力に仕込まれたウイルス(あるいはスパイ)」の本性をさらけ出したことである。
かつて、自民党は細川政権誕生前を除けば、どれほど党内抗争をしても最終的には分裂しなかった。
四十日抗争というのは自民党分裂の最大の危機であったが(私の高校時代のことだが、強く印象に残っている)、この時でさえ最終的に分裂はしていない。それは良くも悪くも自民党が政権政党の強み、うま味を熟知していたからだろう。
小沢一郎は細川政権時も、あと何回か連立与党で予算編成をすれば自民党は潰れていたというようなことを言っていた。事情は昨年の政権交代後も同様で、これから次の衆議院選挙までの4年間、民主党主導で予算編成をすれば、自民党という既得権益者の利益代表勢力は潰れたはずだ。
もし昨年、小沢一郎が総選挙の際にそのまま代表を務めて総理大臣の座を得ていれば、今ごろ自民党はぐうの音も出ないほどに壊滅的な状況に陥っていただろう。
ところが、ここでこの国の真の権力は、政権交代はやむを得ない流れだとしても、せめて小沢一郎だけは総理大臣にさせないという決意のもと、「政治とカネ」という事件を捏造した。
この結果、小沢は代表の座を降りざるを得なかったが、しかし見事に総選挙による政権交代に導き、その最大の功労者として鳩山政権成立後は幹事長に就任した。
というのも、総選挙による政権交代というのはあくまでも序章であって、既得権益勢力からの決別という大改革の本番はこれからであったからだ。
実際、鳩山政権はあたふたしながらスタートしたが、しかし自民党政権とはまったく異なる期待感を抱かせるには十分であり、多少のつまづきは仕方がないものと思えた。
ところが、ここから小沢潰しが本格化する。霞が関という権力の御用をつとめるマスメディアは、小沢の「政治とカネ」というデマゴーグを徹底的に流す一方、鳩山政権を普天間問題で追いつめた。
では、この頃、菅直人は何をしていたのかというと、政権内で副総理の地位にありながら、決して自分は傷つかないように拱手傍観していた。
そして、鳩山政権は総辞職し、菅政権が成立した。
私はあの時の代表選で見せた菅直人の笑いをこらえた顔が忘れられない。
さて、私は何ごともうがった見方をするタイプだが、しかし菅直人の総理就任は小沢や鳩山にとっては計算内だと思っていた。というのも民主党にとって、この時点で是が非でも必要だったのは参議院選挙での勝利である。そのためにはメディアによってバラ撒かれたデマゴーグの結果として下がった支持率を回復させる必要がある。そこで菅は「脱小沢」を口にしたが、これは小沢、鳩山にも暗黙の了解のもと、参議院選挙勝利のための戦略だと思っていたのである(田中良紹も同様の見方をしていた)。
ところが菅直人は参議院選挙に勝つつもりはまったくなかった。そして飛び出したのが、消費税増税発言だ。
参議院選挙の民主党の候補者たちは、よりによって味方の大将に後ろから鉄砲で撃たれたのである。私も参議院選挙の候補者陣営にいたからよくわかる。あの選挙での「菅直人はけしからん」という声の大きさは、「小沢はけしからん」という声の比ではなかった(というより後者はほとんどなかった)。
幸い私の支援した有田芳生さんは当選したが、菅直人の撃った弾に当たって当選できなかった候補者は山のようにいる。
にもかかわらず、菅直人はその総括をまったくせぬまま9月の代表選に出馬した。念には念を入れて、小沢に対する検察審査会の2回目の起訴議決日を代表選挙の当日に設定して。
そして、代表選に勝ったとたん、霞が関独裁、対米従属脱却を目指していた小沢グループを与党から追い出し、よりによって既得権益者の手先である自民党との連立に邁進し始めた。
ここまで見れば、菅直人の使命が、自民党政権に対する不満のガス抜きとしての政権交代を実現した後、すみやかに自民党に権力を戻すことだったことは明らかである。
つまり、菅直人は国民の政権交代への期待をすべてブチ壊し、霞が関独裁、対米従属のタガの締め直すために育てられた政治家だったのだ、、、
とこれはもちろん大変うがった見方ではあるが、しかしそう考えれば菅直人の総理大臣就任後の奇行の数々は説明はつく。
私は菅直人は史上最低、最悪、最大の裏切り政治家であると思う。
※と、こんなエントリーを書いていたら、東京都青少年健全育成条例の改正案が民主党も賛成して総務委員会で可決され、15日には本会議でも可決の見通しだという。おそらく石原慎太郎は高笑いをしていることだろう。私は都民ではないが、民主党都議団の連中を絶対に許さない。
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