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これでは「やるやる詐欺」ではないか。民主党幹事長・岡田克也もすごみがあるのは顔だけか。小沢一郎国会招致で岡田が意気込みを見せていた13日の役員会は、結局小沢べったりの参院議員会長・輿石東のペースで「先送りの腰砕け」(公明党国対委員長・漆原良夫)に終わった。一任されたかどうかあいまいのまま、岡田は近く小沢一郎と会って政倫審出席を求めるが、小沢が応じる可能性は少ない。見通し不透明なまま内閣支持率が10%台の崖をのぞく事態となった。
ポイントは12日夜の小沢・輿石・鳩山由紀夫会談だ。ここで小沢陣営は情報を交換して、「岡田は国民向けのポーズで甘い」と判断したようだ。鳩山が講演で「岡田氏は、輿石参院議員会長に対し『国民に対する言い訳になる』と言ったそうだが、ご自身の言い訳に使うのか」と述べ、三者会談の内容を垣間見せている。自民党が指摘しているように、岡田の姿勢は「アリバイ作り」そのものであったわけだ。こう足元を見られては天王山と位置づけた役員会も岡田ペースでは運ばない。役員会では小沢招致組と小沢支持組との間で軽いジャブの応酬があっただけで、結局輿石が、まとめ役を演じて「幹事長一任にしてはどうか」と提案、簡単におさまってしまった。
一任の内容はあいまいで“超玉虫色決着”だが、岡田は小沢招致で一任されたと解釈、小沢と会談して政倫審出席を求める構えだ。しかし小沢サイドはとても一筋縄ではいくまい。既に半月も前から小沢はこの事態を予感して、支持グループと会合を重ね手を打ってきている。岡田のぼけっとした動きと比べて、3倍はすばしっこい。その効果あってのことだろう、前総務相・原口一博ら小沢に近い議員約40人が、小沢の政倫審への出席要求に反対することを決議したり、両院議員総会開催に向けた署名を始めたのだ。こういう空気を醸成したのは、国会招致にはテコでも応じないという姿勢の現れに他ならない。
岡田は、振り上げた拳は下ろさなければならぬが、議決を目指す政倫審にも小沢の息がかかっている。側近の川内博史が政倫審幹事であり、議決には応じないと公言している。たとえ野党の協力を得て議決出来たにしても、小沢は無視するのではないか。強制力が伴わないのだ。だいいち岡田自身が応じない場合の離党勧告について「考えていない」と述べているが、これでは「オレはお前をノックダウンしない」と宣言してボクシングをするようなものだ。
足元を見て小沢支持グループも言いたい放題だ。その最たるものが原口の発言。「政権交代を勝ち取ったトップの首を差し出して、何をしようと言うのか」と、かしこくも仰せられた。その「トップの首」がつながっていては、もう一度政権交代になることを知らない。今朝の産経新聞のトップ見だし「制御不能の『一兵卒』」がすべてを言い表している。
折から朝日の世論調査では内閣支持率が21%に落ち込んだ。内政外交にわたる失政の連続に加えて、問責決議に居座る官房長官・仙谷由人ら政権幹部。我が物顔に横行する小沢支持グループの動き。これで内紛の結果来年度予算編成が越年でもしたら、悪材料がすべてそろって、末期症状も極まることになる。支持率10%をのぞく崖っぷちの松の根に片手でぶら下がっているのが、自ら名付けた「仮免首相」・菅直人の姿だ。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
法人税率5%引き下げ 個人は計5500億円増税 菅直人首相は13日夜、2011年度税制改正で焦点となっている法人税率の引き下げについて、国と地方をあわせた実効税率(40.69%)を5%幅引き下げるよう、野田佳彦財務相や玄葉光一郎国家戦略相に指示した。企業の税負担を減らすことで首相が掲げる「経済成長と雇用拡大」につなげる。一方、政府税制調査会は所得税や相続税の見直し案を決定。企業の負担は減らすが、富裕層を中心に個人向け増税は5500億円規模となる。
★毎日
民主役員会:小沢氏招致決められず
民主党は13日、党本部で役員会を開き、小沢一郎元代表に衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を改めて求め、応じない場合は党として政倫審出席を決めるとの認識で一致、岡田克也幹事長に小沢氏への説得を一任した。岡田氏は多数決で招致を決める構えだったが、「党分裂を招いてはならない」(輿石東参院議員会長)との意見が大勢を占め見送った。小沢氏の対応が焦点となるが、政倫審開催のめどは立っていない。執行部は来年の通常国会を前に野党との連携に道筋をつけたい意向だが、野党が反発するのは必至だ。
★読売
法人税5%下げ、政府決定…投資・雇用促進
政府は13日、2011年度税制改正の最大の焦点になっていた法人税減税について、国と地方を合わせた法人税の実効税率を5%引き下げ、35%強とすることを決めた。 法人税減税を巡っては、税収減を補う財源について政府内で意見が分かれていたが、菅首相が最終判断した。
★産経
制御不能の「一兵卒」」
わずか3カ月前の9月、民主党代表選で菅直人首相に敗れた小沢一郎元代表は「一兵卒として民主党政権のために頑張っていきたい」と語っていた。 だが今、岡田克也幹事長ら党執行部は、「一兵卒」と、その周辺を制御できなくなっている。 菅直人首相は13日夜、首相官邸で記者団に「小沢氏は代表選で『国会が決めれば出席する』と約束している。(約束を)守ることが本人にとっても党にとっても良いことだ」と、自発的な政倫審出席を求めた。 13日の役員会でも、岡田氏が「小沢問題」の対応に一任を取り付けた。表向きは「一件落着」(国対幹部)だが、内情は異なる。
★日経
法人減税5%決定 個人増税5500億円
来年度税制、首相が表明 証券優遇は延長の公算
政府は13日、2011年度税制改正の焦点である法人課税の実効税率を5%引き下げることを決めた。菅直人首相が同日夜、表明した。政府税制調査会は同日、相続税の最高税率を引き上げるなど国・地方合わせて5500億円超の増税となる個人課税の見直しを税制改正大綱に盛り込むことを決めた。一方、法人減税の財源として廃止を検討してきた証券優遇税制は延長の公算が大きくなった。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2010-12-14
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- 岡田批判に見えても最後の記事は小沢攻撃! やり方がこそくだ。(まぁいつものことだけど) ウバカカ 2010/12/14 09:49:01
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