http://www.asyura2.com/10/senkyo101/msg/872.html
Tweet |
空母艦載機訓練 鹿児島・馬毛島に移転へ 政府検討、米側は難色 (産経新聞/goo 2010年12月11日)
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20101211087.html
政府は、米軍再編での米空母艦載機「離着陸訓練(FCLP)」を種子島の西約12キロに位置する馬毛島(まげしま)(鹿児島県西之表(にしのおもて)市)に移転させる方向で本格的に検討に入った。移転先選定は1年半近く遅れ、施設整備期限が2年後に迫る。ただ、地元の反発が避けられない上、艦載機移転先の岩国基地(山口県)から遠いことなどから米側も難色を示しており、対応を誤れば「第2の普天間問題」になりかねない。
複数の政府筋が10日までに明らかにした。
馬毛島は土地の大半を「馬毛島開発」(立石勲社長)が所有する無人島で、滑走路も整備されている。自民党政権の平成19年にも移転候補地として浮上したが、地元の反発を受け、実現しなかった。鳩山前政権では、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設先としても取り沙汰された。
北沢俊美防衛相は今月に入り、FCLPの馬毛島移転を早急に検討するよう省内で指示。その一方で、担当職員に対し、立石氏への接触を禁じ、政治主導で調整にあたる考えを示しているという。
ただ、立石氏は不動産取引をめぐり法人税法違反の罪で東京地検に起訴されたことが交渉のネックとなっている。
加えて米側は空母艦載機の新たな拠点となる岩国基地から180キロ以内の訓練地を希望しており、約400キロ離れている馬毛島への移転には強い難色を示しているという。
しかも、菅直人首相が連携を模索する社民党が、FCLP問題に反発する公算が大きい。FCLPが混迷すれば、米側が米軍厚木基地(神奈川県)から岩国基地に空母艦載機を移転させる計画自体を拒否する恐れもあり、米軍再編の骨格そのものが大きく揺らぎかねない。
【用語解説】FCLP問題
「タッチアンドゴー」と呼ばれ、空母艦載機に欠かせない訓練。平成18年の日米合意で、米軍厚木基地の空母艦載機FA18など59機を26年までに岩国基地に移転させることが決まり、硫黄島(東京都)で行っていたFCLPについて「21年7月か、その後の早い時期」に移転候補地を選定することが明記された。防衛省は15年に岩国基地に近い広島県大黒神島への移転を検討したが、地元の反対で頓挫。その後は九州近海を中心に候補地を探してきた。
(引用おわり)
--------------------
(以下、各行先頭のM、Y、Oは、おのおの馬毛島、横須賀米海軍、沖縄海兵隊に関連することを示します。無印は米軍全般。)
O 1962年(S.37年) 米軍が大浦湾を爆破。「軍港計画」予感される。漁師らの反対運動開始、今日まで。
O 1966年(S.41年) 原子力潜水艦も寄港できる、詳細な「大浦湾の軍港計画」が作成される(後に発覚)。
O 1969年(S.44年) 爆破が再開。
Y 1972年(S.47年) 米空母ミッドウェイの事実上の横須賀母港化。翌年、正式配備。
1975年(S.50年) この年までベトナム戦争
M 1976年(S.51年) 馬毛島、大型レジャーランド開発構想。
M 1979年(S.54年) 馬毛島、石油国家備蓄基地構想。
Y 1982年(S.57年) 厚木基地で空母艦載機の夜間離着陸訓練 (NLP)開始。
M 1983年(S.58年) 馬毛島、自衛隊レーダーサイト用地構想。
Y 1989年(H. 1年) 硫黄島でのNLP実施の合意。
1991年(H. 3年) 湾岸戦争。
Y 1991年(H. 3年) インディペンデンス、横須賀配備。
Y 1991年(H. 3年) 硫黄島でNLP開始。
Y 1997年(H. 9年) 岩国基地、新滑走路建設事業に着手。
Y 1998年(H.10年) キティホーク、横須賀配備。
M 1999年(H.11年) 馬毛島、使用済み核燃料中間貯蔵施設候補地構想、無人スペースシャトル(HOPE)の着陸場誘致。
M 2000年(H.12年) (株)馬毛島開発の採石事業を鹿児島県知事が認可。
2001年(H.13年) 米軍のアフガニスタン攻撃開始。現在まで。
2003年(H.15年) イラク戦争。現在まで。
M 2003年(H.15年) 馬毛島開発、長さ1100メートルの緊急救命用滑走路の建設を県に申請し許可を受ける。
(採石事業の病人、けが人搬送のためとする。)
O 2004年(H.16年) 海兵隊のヘリが、普天間飛行場に隣接する沖縄国際大学の構内に墜落。
Y 2005年(H.17年) キティホークに代えて米原子力空母ジョージワシントン横須賀配備を発表。
Y 2005年(H.17年) 厚木の艦載機基地の岩国移転を発表(在日米軍再編計画の中間報告)。
Y 2006年(H.18年) 米軍再編「ロードマップ」合意。
M 2006年(H.18年) 馬毛島に約900メートルの軽飛行機用の滑走路がほぼ完成。
更に、各1200メートルの滑走路2本を建設するとして市に調査測量伐採計画を提出。
のちに、この滑走路2本を4000メートルと2000メートルにしたいと市に申し出。
馬毛島開発立石社長は24時間運用の貨物専用飛行場建設の構想を発表。
M 2007年(H.19年) 馬毛島、硫黄島に代わる米海軍機の夜間離発着訓練(NLP)場の候補地のひとつと発表(防衛省)。
Y 2008年(H.20年) 米原子力空母ジョージワシントン横須賀へ配備。
O 2009年(H.21年) 普天間飛行場の移設候補地として検討されたが、この案は立ち消えとなった。
Y 2010年(H.22年) 岩国の新滑走路完成、共用開始(約束と違って旧滑走路が返還されないので移設ではない)。
O 2012年(H.24年) オスプレイ、沖縄配備予定。
Y 2014年(H.26年) この年までに岩国への空母艦載機部隊の移転が完了。極東最大級の基地になる。
--------------------
このように並べてみると、沖縄の海兵隊基地の新設強化と、横須賀、岩国を中心とした海軍空母の母港機能の拡充強化が一貫して目指されているように見えます。
@ アジアから中近東、アフリカまでの侵略の尖兵としての沖縄海兵隊基地の重要性。
A 同じくアジア、太平洋、インド洋支配のための海外唯一の米空母基地、横須賀。
B 加えて、陸上自衛隊のPAC-3配備と海上自衛隊イージス艦による海上ミサイル防衛をやらせる。
C これに、嘉手納、横田、三沢の空軍基地の役割の相対的低下を考え合わせれば、米軍再編の構想はおおむね見えよう。
もちろんこの中には、沖縄、日本の米基地防衛はあっても、日本防衛はまったくない。
そりゃそうだ。太平洋戦争であれだけの戦費と人命を費やして手に入れた東半球支配の軍事根拠地、沖縄、日本列島をそう簡単に手放すはずがない。
いずれにせよ重要なのは、馬毛島が一貫して米海軍のため、空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の候補地として、岩国の根拠地化とセットで、早くから構想されていたらしいこと(つまりAの系列であること)、普天間の代替候補地などという話はその途中での目くらまし的な、ほんのエピソードにすぎないこと、です。
それはちょうど、辺野古(キャンプシュワブ)への海兵隊新基地建設が1960年代からの一貫した計画だったこと、それはグァムへの最新根拠地建設とセットだったこと(いずれも@の系列に属する)と並行して考えられることと同じです。
以上は、多くのかたのHP、ブログ記事等より勉強させていただきました。いちいち出典をあげませんがご了承ください。
それにしても、かくも分かり易いことを新聞も学者も(分かっているはずなのに)なぜ言わないのか。もっとも新聞には全く何も期待しませんが。
*写真は南日本新聞 2010/03/01 より http://373news.com/_photo/2010/03/20100301D00-IMAG2010030193375_imo_02.jpg
*あっさいーさんブログ JAL FAN より http://img02.ti-da.net/usr/jal/DSC_0988.jpg
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK101掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。