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ジョセフ・ナイの論文 = アメリカが極東アジアでなぜ緊張を高めているのか理解するヒントとなる重要な論文(ヤスの備忘録)
http://www.asyura2.com/10/senkyo101/msg/848.html
投稿者 Orion星人 日時 2010 年 12 月 12 日 15:00:48: ccPhv3kJVUPSc
 

http://ytaka2011.blog105.fc2.com/

【高まる緊張感と日本の危機】

これからもっとも悪い方向に行くのではないかととても嫌な予感がしている。

前回の記事にも詳しく書いたが、韓国が北朝鮮を挑発したことがはっきりして来た。おそらくこれはアメリカの指示によるものだろう。

さらにメルマガにも書いたが、尖閣諸島における日中の緊張の高まりは、かなり以前から計画されていた可能性が大きい。

このようなとき、米国のマレン統合参謀議長が来日し、自衛隊に朝鮮半島で行われる半島有事を想定した米韓軍事演習への参加を強く要請した。自衛隊の演習への参加は、朝鮮戦争が勃発したとき、自衛隊の戦闘部隊としての参戦に道を開くことになる。

しかし菅首相は、自衛隊の派遣を検討すると発言してしまった。

「菅直人首相は十日夜、北朝鮮による拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表らと都内で面会した。首相は朝鮮半島有事や北朝鮮の体制崩壊の場合の対応について「万一の時、被害者をいかに救出できるか、考えておかなければならない」と述べ、非常時の拉致被害者救出を検討する考えを示した。

 また首相は「自衛隊が(拉致被害者)救出に出て、韓国を通って行動できるかどうか、ルールは決まっていない。救出活動に携わることができるように、日韓間の決めごともしっかりしたい」と、自衛隊派遣による救出の実現に向け、韓国側と協議する考えを表明した。」

万が一、自衛隊が朝鮮戦争に参戦した場合、北朝鮮の日本への報復は避けられない。北朝鮮は150基から320基のノドンミサイルを配備していると見られる。自衛隊の参戦だけでは絶対にすまないはずだ。

菅政権は、アメリカのコントロール下にあるとしか思えない。

フォーリンアフェアーズ誌に掲載されたジョセフ・ナイの論文

いま、朝鮮半島や尖閣諸島など極東アジアで緊張が高まっているが、緊張を積極的に高めているのは明らかにアメリカである。

しかし、アメリカのねらいはなんなのだろうか?様々な見方が可能だが、そのねらいの一端を伺わせる論文が、フォーリンアフェアーズ誌に掲載された。

フォーリンアフェアーズ誌は、アメリカの奥の院とも呼ばれている「外交問題評議会」が発行する政治評論誌である。現職の閣僚や政権のブレーンなどが頻繁に執筆しているため、今後のアメリカの外交政策を読むには欠かせない雑誌となっている。

今回の11月・12月号では、クリントン国務長官と、ジャパンハンドラーズのリーダーであるジョセフ・ナイの論文が掲載され、話題になっている。

このジョセフ・ナイの論文こそ、アメリカが極東アジアでなぜ緊張を高めているのか理解するヒントとなる重要な論文だ。すでにメルマガにも掲載したが、重要なのでこの部分だけ転載する。

【論文「アメリカンパワーの未来」の内容】

この論文は長いので、ここで必要な内容だけを簡単に要約する。以下である。

「アメリカは今後停滞し、凋落するとの論評がアメリカ内外でよく聞かれるようになった。アメリカの時代は終わったというのである。そして、中国のような新興国に覇権は移るというのである。

しかし、この考えは馬鹿げている。現実を認識していない皮相な考えだ。

国のパワーを考える場合、それは政治、軍事、経済の三つの次元で考えることが重要だ。政治ではアメリカは将来も覇権的な力であり得る。これに挑戦するのは、国家というよりもテロリストなどの国際的な集団だろう。そして軍事力ではアメリカは世界最強の軍事国家として君臨し続ける。だが経済では明らかにアジアに中心が移るので、アメリカは多極的な世界の一翼を担うことになるだろう。

このように見ると、経済の多極化をある程度受け入れながらも、アメリカは将来もずっと覇権国として存在するはずだ。

確かに中国に覇権が移るとの議論も多い。しかしこれはまったくのナンセンスだ。中国はどれほど経済成長しようとも、その軍事力と経済力がアメリカの覇権を脅かすほどにまで大きくなることはまずない。それにははるかに時間がかかるが、中国はそれを達成する前に政変を経験し、発展は減速することだろう。

はっきりいって、中国はアメリカの脅威ではないし、今後も脅威とはなり得ない。

将来、アメリカの覇権を脅かす勢力が出てくるとすれば、それは日中韓の東アジア共同体だけである。この3国が共同体を形成してしまうと、アメリカをはるかに上回る力を持つことになる。

しかしいまは日本と中国の仲はすこぶる悪く、東アジア共同体ができる可能性はない。その意味では、アメリカの覇権は安泰である。」

このように、実はアメリカがもっとも強く警戒し、脅威に感じていたのは、鳩山政権が提起したような、日中韓の東アジア共同体だったことが分かる。日中韓の連携こそ、アジアにおけるアメリカの覇権を脅かす唯一の力だというわけだ。

すると、今回のアメリカの動きは、日中韓が同盟で結び付かないように、東アジアの緊張を最大限高め、日米韓合同軍と、中国軍や北朝鮮軍が一触即発ぎりぎりのところで対峙する状況を形成することだろう。

このような状況を作り、アメリカは東アジアの緊張を醸成し、アメリカの覇権を確実にしておきたいのだ。

このまま行くと、日本は中国の脅威を煽る反中ナショナリズムによって、アメリカの計画に埋め込まれ、そのようにコントロールされてしまうだろう。

菅政権のもと、朝鮮戦争の際にはアメリカの要請で自衛隊を戦闘部隊として派遣し、北朝鮮の報復をあえて受けるのだろうか?

いまならまだ間に合うと思う。
 

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コメント
 
01. 2010年12月12日 16:16:44: N8mSV9jwD2
これはプロパガンダです。
日中韓の経済的結びつきは、あっても、軍事同盟はない。

中国が一党独裁共産主義政権である限り、民主主義国家の日本と韓国は、
軍事同盟的な結びつきは、しません。

一旦、自由主義を経験した国民は、独裁主義には戻りませんよ。

必ず国民の抵抗にあいます。

先進七カ国の歴史を見れば、一目瞭然です。

独裁国と軍事同盟をした国はない。


02. 2010年12月12日 17:24:43: 2us8B86sKA
こうなる前にアメリカの経済が破綻するし、
中国バブルも弾けてそれそころじゃなくなる

03. 2010年12月12日 17:30:15: cNfvRQeOYU

 大韓民国国民が、日本国の軍隊を、自国領土にすんなり受け入れることは、絶対に無い。

 未だ日本国による植民地トラウマにドップリつかり、

 いくら日本国国民救出という大義名分を翳そうとも、

 反日教育が未だに残っている大韓民国国民が、それを受け入れるはずが無い。

 大韓民国政府は、「私達がお助けしますから、私達を信頼しなさい。」と言うに決まってる。

 それでも日本国が、菅がそれを主張すれば、

 大韓民国国民は、「何だ?!日本国は私達を信頼できないと言うのか?」と言うに決まってる。

 この話が、大韓民国国民にどの様な感情を喚起するかは定かでないが、

 菅側近すら知らなかった話を、只の思い付きだけの様な話を、

 何の自制も無く口にする総理大臣は、日本国にとって、

 真に危険極まりない存在だ。

 直ちに、その職から排除せねばなるまい。
 


04. 2010年12月12日 18:34:40: SUSg7vjXCE
経済で覇権を握れなければ、軍事で握れるわけがない
いくつのファクタ−が有ろうと、それらは密接に繋がっている
だからこそ日本の資産(人的資産も含む・特に軍事面)が狙われる
結局、日本を踏み台にしよう、うまく利用しようと書いてあるだけだろう

05. 2010年12月12日 20:23:46: sUpHQ8Q75g
この前提...

そして軍事力ではアメリカは世界最強の軍事国家として君臨し続ける。

が崩れたら終わりじゃないか。

世界最強の軍事力を維持するための資金はどこから得るつもりだ?

自前で賄えないことが明確な以上世界最強の恐喝国家であり続ける必要がある。

迷惑この上ない。


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