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『消費税』然り。『TPP』然り。この「自称政治家」は、一体何を言い出すのやら。とうとう、『自衛隊半島派遣』まで、言い出した。いくら「口から出まかせ」の男だとは言っても、物事には<限度>と言う者が有る。言って良い事と、悪い事が有る。いくら何でも、「自衛隊半島派遣」とは。。。半島有事に、北拉致被害者救出の為に、だそうな。
「<あの>韓国を通過して、北へ進軍するルールは、まだ決まっていないが」などと言って。さぞかし「東亜日報」等が大騒ぎする事だろう。
▶半島有事、自衛隊派遣も検討=周辺は否定―拉致被害者救出―菅首相(時事見出し)
「北」の国へ進攻して、彼の地の人々の中から、一体どうやって「拉致被害者」を見分けると言うのでしょうか?ましてや、自衛隊が進攻する局面など、戦時で有る筈だろうに。それとも、密かに「潜入」でもさせるおつもりか。直人君、一度「精神科」の受診をお勧めする。貴殿は、後先の考えも無く、いきなり「荒唐無稽」な事を口走る。ぜひ、診断を受ける事が必要であろう。
先の参院選の最中の「消費税見直し」論。尖閣問題と千島列島へのロシア大統領の訪問問題で大騒ぎの最中の「PTT参加推進」論。そして、挙げ句の果てに「自衛隊の半島派遣」とくれば、誰の目にも、正常な神経を持っているとは考えられない。この発言の持つ深刻さには、3つの局面が有る。先ず、「自衛隊海外派遣」という、憲法の規定に反する大問題。
続いて、韓国の国民の「対日本観」と言う問題。そこからもたらされる、「日本の軍隊」への、他に類をみない嫌悪感という大問題。そして尚かつ、一国の首相が、「何の下準備」も「党内論議」も無いままに、つまり「党内コンセンサス」を形成する事無く、国家の重要な姿勢に関する発言を、軽々しく言い放つ、政治家としての資格と資質とに関わる、大問題。
この拙文をお読み下さっている、全ての方々は、上記3点の問題が「いかに大変な」問題点で有るか、は当然お解り頂ける事と思う。日本国総理大臣菅直人氏には、解らないらしい。
>菅直人首相は10日夜、朝鮮半島有事の際に北朝鮮による拉致被害者を救出するため、自衛隊派遣の可否を含めて政府内で議論していると説明した。
>北朝鮮による韓国砲撃事件に触れて「一触即発の状況も生まれてきた」と指摘。「(拉致被害者の)救出に直接自衛隊が出て行って、向こうの国(韓国)の中を通って行動できるルールはきちんとは決まっていない。きちっと救出活動にも携われるような、日韓の間における決め事などもしっかりしていきたいと考えながら、今いくつかの議論を進めている」と述べた。
>ただ、自衛隊活用の議論が政府内のどのレベルで行われているかは不明。首相周辺は「検討していない」とし、防衛省幹部も「防衛省内で検討している事実はない」と語った。
ハレホレはれほれ。我が国の政権、特に首相と官房長官の姿勢は、これまでの数々の「馬○の勇み足」を見せられて来た国民としては、最早「ああ又か」で済ませられない所まで来てしまっている。
▶半島有事に自衛隊派遣も検討…首相、拉致救出で(読売見出し)
>菅首相は10日夜、朝鮮半島有事が起きた場合、北朝鮮による拉致被害者の救出のため、自衛隊派遣の可能性を政府内で検討していることを明らかにした。
だから「誰と誰が」。
>首相は北朝鮮による韓国砲撃に触れ、「南北朝鮮、場合によっては米軍を含め、即発の状況も生まれて今日に至っている」と説明。
>その上で、「韓国との間で、(拉致被害者らの)救出に自衛隊が出ていって、向こうの国を通って行動できるかどうかまでルールは決まっていない。これからあらゆることを想定し、いざという時に救出活動にも携われるよう、日韓の間の決めごともしっかりしていきたいと考え、今いくつかの議論を進めている」と述べた。
「南北朝鮮」と「米軍」とを含めての「一触即発」、という状況分析。これは、「軍人」の分析姿勢である。軍隊は、戦う事を前提として構成され、待機している組織である。彼等は、戦争が起きる事を前提に、状況を分析する。それが、プロの軍人としての習性である。その軍部を管理統制するのは、我が国に於いては「文民」である。文民は「政治家」に代表されて、任務を遂行する。
その、軍隊を管理する「文民を代表する政治家」は、同時に「国民」からの委託を受けて、管理に当たる義務を有している筈である。その「政治家」のトップで有る総理大臣が、自分の立場をわきまえていない。その上で、今回の「北に依る砲撃」を、一触即発に近い受け止め方をしている事が、危険なのだ。このような状況を把握する為には、「地政学的」「外交的」「経済学的」見地など、多くの視点を絡めて判断し、理解しなければならない。
「朝鮮民主主義人民共和国」の現状をみてみよう。権力の個人的継承とそれがもたらす矛盾。すなわち、権力者の「神格化」、その一族に依る継承の「普遍化」がもたらす、国民の不満。半ば恒久的とすら言える程の「農業状況」から来る国民の「飢餓状態」と経済の破綻。このような状況を抱える、「北」のリーダーは、ほぼ定期的に(国民の不満の目を外に無狩る為に)近隣諸国に、極端に「破滅的」な行動をとる事は、既に既定の事実となっている。
そして、キム・ジョンイルの三男への「権力委譲」が決められ、この権力の継承にとって、何か「打ち上げ花火」的な事実が必要である。加えて、「北」が認めていない南北海上国境線上の、彼等に取っては庭先である「南」の島々で「韓国軍」の砲撃演習が予定されていた。その演習は、同盟軍たる「米軍」も、オブザーバーで参加する。「玄関先」での「敵軍に依る演習」にたいして、「北」は中止を再三申し入れていた。
以上の如き状況とは、北の国内政治問題、経済問題に絡んでの「国内的」そして「対国際社会」へのプロパガンダを引き起こす時に来ていた事は、少し考えれば理解出来る。そして、実際の国家の土台の力の無い「北」は、数少ない「軍事的可能性」を駆使して、ぎりぎりの駆け引きを「アメリカに向けて」行っているのだ。
「北」に取って、韓国や、ましては日本の存在などは、この時点ではどうでも良いのだ。中国の支持を背景に、国際的に「北」の孤立化を先導するアメリカに対し、譲歩を迫りたいのだ。ガキ大将が、気になる女の子に意地悪するのと、大差ない幼き行為ではある。しかし、同じガキ大将でも、ミサイルを持って、核開発までやっている「追いつめられた」独裁者であるからには、引き起こされる事の重要性は、比較にならない。
しかし、あくまで「局地的」かつ「限定的」な挑発行為に過ぎない。日本に向かって「人工衛星」を発射して来た時と、同じで事。それが証拠に、その後「北」からの攻撃は途絶えている。例のテレビのアナウンサーは、相変わらず勇ましいが。そのような国際関係の、政治的、経済的、軍事的パワーゲームの最中に、一国の宰相としては「冷静沈着」に、事を把握しなければならない。
「有事」を語る事は、あくまで一方の担当者たる「軍部」のみの発想である。もちろん、国家のリーダーとして『有事』を想定しておかなければならない事は、言をまたない。当然の事である。残念では有るが、それが「人間社会」の実態なのだから。しかしながら、その事を軽々しく、口にすべきでは無い。むしろ「秘す」べき事なのだ。
韓国、中国と言う、極めて「微妙な関係」の国々を隣人に持ち、アメリカの世界侵略路線との兼ね合いの中で、軍事バランスの狭間に埋没してしまわない為にも、そして、80年前の道を、再び歩まなくても済む様に、口にしていい事と、いけない事とが有る事を、権力の側に居る者としては、自覚している必要が有るのだ。
国際感覚のなさ。外交センスのなさ。政治家としての一本筋の通った姿勢の無さ。上に立つ者の心構えの無さ。それらを制御するべき「思考力」の無さ。そのように考えるとき、菅直人は、ほぼ「白痴」に等しい。
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