http://www.asyura2.com/10/senkyo101/msg/797.html
Tweet |
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-date-20101211.html
2010⁄12⁄11(土) 13:21
小沢一郎ほどの政治力・影響力のある政治家が、ちょっとした発言でもオオゴトになる。
先日の鳩山兄弟と舛添氏との会談で小沢さんが次のように語ったと報道された。
≪「民主党への愛着はある。自民党に政治を戻してはいけないし、民主党が今の形で政権を維持させなければいけないと思う。しかし、それがどうしようもなければ次のことも考えないといけない」≫(産経新聞 2010.12.10 02:24)
この「次のことも考えないと」ということが新党結成の根拠ということだ。
それを打ち消すように民主党政権を支えていくような発言をしている。
昨日、地元・岩手県の達増拓也知事や県議ら約20人と懇談した際、「戦後初めて国民の一票で政権交代した民主党政権を大事にしないといけない」(時事通信 2010/12/10-21:35)
現時点では新党というのは、小沢さんの本意ではないものの、今の執行部の暴走ぶりに対して、一定の抑止を促すカードとなっているはずだ。
岡田・鉢呂などの民主党執行部は、頑ななまでに強行路線を走りつつあるようだ。除名まで口にしたということは、もはや抜き差しならないところまで進んでいる。
それに対して小沢氏に近い民主党議員は一斉に反発した。
・輿石東参院議員会長「小沢氏を国会に引っ張り出すのは暴挙だ。北朝鮮とかわらない!」
・松木謙公農水政務官「そんなバカなこと…。とても考えられない」
・川内博史衆院議員「小沢さんのことを言う前に、まず自分がどうするのか」
・執行部に属する参院幹部「官房長官の辞任が先だ。小沢招致を強行すれば党の分裂だけでなく、内閣そのものが吹っ飛ぶ」と強く牽制。
・当選1回の衆議院議員10人余りが、岡田氏に「小沢氏の問題を、あえて今、取り上げて、党内を乱すべきではない」と申し入れ。
・国会内の会議室には小沢氏に近い民主党1年生議員で作る「北辰会」のメンバー約20人が集まり、岡田氏への批判が続出。
この執行部への反発に対して反小沢派議員は次のように突き放している。
「(党が)分裂するならすればいい。そうしたら解散だ」と言い放った。(産経新聞 2010.12.10 08:42)
党の分裂も止む無しと肝っ玉が据わった覚悟の上での発言なのかは不明だが、何か引っ掛るものがある。
その辺の分析を日刊ゲンダイが政界関係者の話として次のように書いている。。
≪「このタイミングで菅執行部が、小沢一郎の国会招致を口にしはじめたのは、12日に行われる茨城県議選が惨敗確実だからです。『敗北すれば地方が火を噴く』と小沢一郎が心配したように、茨城県議選で大敗したら、来年4月に統一地方選を控えた地方議員が『菅首相では選挙を戦えない』と一斉に声を上げるのは確実。さらに支持率は下がっていく。そこで小沢問題を持ち出した。県議選前に小沢一郎の『政治とカネ』の問題を大きくしておけば、大敗しても敗因を小沢一郎に転嫁できる。うまくやれば、小沢問題に国民の視線を集中させ、茨城県議選の結果は話題にもならない、という計算です」(政界関係者)
菅 1月退陣 その後を予測する (日刊ゲンダイ 2010/12/10) ≫
********** **********
また、別の日には岡田幹事長自身の"失政隠し"だと断罪している。
≪岡田の暴走は自分の“失政隠し”なのである。民主党は北海道5区の補欠選挙で負け、沖縄県知事選では不戦敗。そのうえ、いきなり企業献金復活を決めた岡田幹事長には、党内の不満、不信が渦巻いている。その一方で補正予算を通すために野党には「臨時国会中の小沢招致の実現を目指す」と約束してしまった。野党からは“口だけか”とバカにされ、メディアにも突き上げられた。もちろん、彼らは小沢を切らせて、民主党をガタガタにさせようという謀略で動いているのだが、原理主義者の岡田は分からない。「自分が言ったことはやる」と、ひとりで暴走してしまったのである。
馬鹿な原理主義者・無能幹事長に民主党政権は潰されるのか (日刊ゲンダイ 2010/12/10)≫
これもあろうが、管政権がこの半年間での失政全体を隠そうとしているようにも思える。
また、お互いのカードを見せ合っていると客観的に分析している論説もある。
≪民主党の狙いは政治状況の転換で、小沢氏の国会招致問題をカードとして使っていると見ることもできる。小沢氏側も反小沢派も、いま民主党分裂も覚悟の上で食うか食われるかの最終戦争に突き進む意図はなく、今後の綱引きを有利に進めるため、ジャブの応酬で相手方の出方を窺っている段階ではないか。≫(東洋経済:塩田潮 2010/12/10 17:10)
しかし、この分析は甘すぎるように思う。
もはや、ゲームの段階は終わって実戦体制に入っているのではないだろうか。
それが小沢さんが心配している、明日12日投開票の茨城県議選で、これが来年の統一地方選に影響すると次のように語ったという。
「惨敗したら、それが火種になって全国に広がり、4月の統一地方選は戦えなくなる。地方が火を噴く」と述べ、菅政権が窮地に陥るとの見通しを示した。
「自分は今は動けないが、いよいよ非常時になれば、日本の政治のために何でもする」とも語ったという。
(時事通信 2010/12/08-00:44)
週刊朝日で渡辺乾介氏が次のように書いている。
≪小沢は、政権交代した昨年の総選挙をホップ、今年の参院選をステップ、来年の統一地方選で支持基盤を固めてジャンプ―という構図を描いていました。実際には、管首相の「消費増税発言」などが致命傷になって参院選で惨敗し、ステップは踏めませんでしたが、統一地方選でさらに負けるわけにはいかない。≫
小沢さんの構想、というか、一票を投じて政権交代を実現させた国民の願いは、完全に管総理の失政によって崩れ、支持者を裏切った。
既に12日の茨城県議選の惨敗を見越して、13日党役員会で小沢氏の国会招致を議決させるとしている。(FNNニュース12/09 21:02)
これがまたメディアスクラムで加熱報道されて、惨敗の報道は消されるとでも踏んでいるのだろう。
国会招致については、民主党支持者の中にも、説明したほうがいい、という意見は今でもある。
メディア戦略として、いつまでも言わせないためにも、政倫審くらいは出たほうがいいというものだ。
ただ、今は司法に判断に委ねられているわけで、国民が本当に説明責任を求めているのかを問いたい。
そりゃあ、小沢一郎は「説明責任を果たしていると思いますか」と聞かれれば「そうは思わない」と普通は答えるだろう。
質問を変えれば、全く違う結果になるはずだ。たとえば、今一番重要な政治課題とは何か、とか、菅政権が今一番しなければならないことは何か、などと聞けば「政治とカネ」などは、ベスト5には入らないだろう。
なんと言っても首相に最もふさわしいのは、小沢一郎と答えているのだから。
岡田幹事長は司法と政治責任は別だという言い方をしている。
********************
今回の岡田幹事長や鉢呂国対委員長の小沢はずし≠フ踏み込んだ発言や動きには、何か背後に別の意図がミエミエで疑問符が複数付く。
まず、来年の予算審議で、一番障害になっているのは、問責された仙谷官房長官であり、馬淵大臣である。
小沢さんを再び問題化することによって、それらを誤魔化すことが一つ。
いつもの「脱小沢」で、危険水域にまで下がった支持率を回復、というのは今回はミエミエすぎだが、これもあるだろう。
さらに管政権全体の失政を、この小沢問題を大きくすることによって論点を外して、これも誤魔化すということもある。
だた、以上のこと意外に、背後で大きな力が働いていて、「別の理由」があるように思えてならない。
故意に党内対立を醸成しているように感じるのだ。
その根拠を示せと言われても、これは感ずるもので今の段階では書くことは何もない。
客観的に見ても、仲間内で争っている場合ではないのは明らかなのに、それをあえて対立の構図を作り出している、という背景には上記の「誤魔化しの手法」だけではない、別の何らかの理由があるような気がしてならない。
これだけ党内がガタガタして、分裂の危機でもあるというのに、管執行部の面々は何がしかの余裕≠ェあるように感じられ、そこに大きな違和感を覚えていて、何らかの根拠があるのではないかと思うのだ。
何かに裏打ちされた、バックに支えられた、勝者の余裕みたいなものだ。
これと似たシチュエーションがデジャヴとなって、前にもあったという気がしていて、書いていて思い出した。
二つあって、一つは昨年の麻生太郎首相が見せていた余裕である。
その年の衆院選挙で、明らかに自民党惨敗は確実視されていて、民主党に政権を明け渡すことが分かり切っているにもかかわらず、余裕の顔をみせていた。
後でわかることになるが、森英介法務大臣(当時)に指揮権を発動させ、大久保秘書を逮捕させて小沢一郎を抹殺しようとしていたことを平野貞夫氏が暴露している。(参照:≪「小沢氏の秘書逮捕は森英介法相の指揮権発動だった!」平野貞夫氏爆弾告発≫)
また、もう一つは9月の民主党代表選である。
あれだけ演説では天と地程の差が歴然とあり、器の違いがはっきりしていたにもかかわらず、菅陣営にアセリというものが見られなかった。
何かしらの裏打ちされたような余裕があった。
後ほど、氷解するわけだが、代表選挙当日の9月14日に、東京第五検察審査会の議決がされていて、「強制起訴すべし」の結論が出たことが既に報告されていたのだろう。
また、サポーター票にも数々の疑惑を多くのブロガーが問題提起していたが、あながち、その後の政権運営にみる誤魔化し体質、隠ぺい体質から見れば、無いとは言い切れまい。
この余裕の背後には、アメリカの意向があり、それとリンクした経済界、高級官僚、既得権益業界がいることが感じられ、それら全ての総意として、「小沢抹殺」に動いているということだろうと思っている。
昨年から始まった、小沢氏をターゲットにした西松・陸山会・新生党政治資金問題やシンパ議員への恣意的な追い落としなどの延長線であり、最後の総決戦ということになる。
この一週間は、あらゆることが起こり得るだろう。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK101掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。