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13日の民主党役員会を前に、小沢一郎元代表(68)の衆院政治倫理審査会(政倫審)招致議決から離党勧告へと突き進む岡田克也幹事長(57)と、抵抗する小沢系議員との対立がピークに達している。小沢系は「参院で問責決議を可決された仙谷由人官房長官(64)の辞任が先」と主張し、「離党vs辞任」というチキンレースに発展。ただ菅直人首相(64)が仙谷氏の辞任に応じる可能性は乏しく「このままなら党分裂」(民主党幹部)との見方も強まっている。
「ぎりぎりまで自ら政倫審出席を申し出るのを待ちます。それでも申し出なければ、役員会で取り上げます」
岡田氏は10日、渡部恒三党最高顧問(78)を訪ね、13日に政倫審招致を議決する決意を語った。岡田氏は「小沢氏がそれでも応じなければ…」と語ったところで口ごもったが、念頭に離党勧告があるのは明らかだ。
渡部氏は「何も心配することはない。思い切ってやれ。出る方が小沢にとってもいいんだから」と背中を押した。
菅首相も「岡田氏の行動に口一つ挟まない。むしろこの期に、小沢氏の息の根を止めようと最終戦争を後押ししている」(首相周辺)と一歩も引かない構えだ。
菅・岡田サイドが強気に出るのは、小沢氏が離党しても、同調する小沢系議員はそれほど多くないと踏んでいるからだ。
来年には刑事被告人として法廷に立つ小沢氏だけに、新党を立ち上げても世論の反発は必至。当選者1人の衆院小選挙区制の下では、小沢新党は自民党と連携しなければ活路はないが、自民党内は「『政治とカネ』にだらしない小沢氏はアレルギーが強い」(自民党幹部)と厳しい。
「反自民」の風で初当選した小沢チルドレンが新党になだれ込んでも、今度は逆風にさらされ、野垂れ死ぬ可能性は高い。小沢新党は衆院で自民党と連携し、菅内閣不信任案を可決する力は持っても、その先の展望がないのだ。
これに対し小沢系は、党役員会の議決を阻止しようと必死。その防波堤として、矢面に仙谷氏を引きずりだそうとしている。
小沢系の中核・一新会メンバーは「参院で問責を議決された仙谷の首も切らないで、小沢国会招致を決めるなど本末転倒だ」と主張。
党内では反小沢系からも「党執行部が小沢招致と引き替えに、大規模な内閣改造を行って仙谷切りと小沢系の登用を行えば相打ち。落としどころはそこしかない」(民主党中堅)との声も出始めた。
こうした雰囲気にあおられたのか、仙谷氏は10日昼のBS番組収録前、前をうろちょろするカメラマンを「ふざけるな!」と大声で恫喝。別の場で小沢氏除名の可能性を問われ、周囲に「僕が除名なのか?」と言い返すほど、慌て始めた。
しかし首相周辺は「菅首相は仙谷氏を閣内に留めたまま、年明けの通常国会を乗り切るプランを複数案用意している」と打ち明ける。
最近は、菅首相が仙谷氏の「待った」を振り切って年内の沖縄訪問を決断するなど、2人の関係はぎくしゃくしているが、菅首相は早期の「仙谷切り」には応じない意向だ。菅vs小沢のガチンコ対決は、政界ビックバン(宇宙の始まりの大爆発)、あるいは民主党ロスト(消滅)に向かっていくのか。
■民主党役員会メンバー14人■
【“菅派”】
菅直人・代表
岡田克也・幹事長
玄葉光一郎・政調会長
鉢呂吉雄・国対委員長
渡辺周・選対委員長
長浜博行・財務委員長
横光克彦・組織委員長
枝野幸男・国民運動委員長
【“小沢派”】
輿石東・参院議員会長
平田健二・参院幹事長
羽田雄一郎・参院国対委員長
【“中間派”】
大塚耕平・広報委員長
滝実・総務委員長
山根隆治・企業団体対策委員長
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101211/plt1012111358000-n1.htm
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