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民主党の鉢呂国対委員長は9日、小沢元代表の国会招致を衆議院政治倫理審査会の議決で実現させる方針に加え、小沢氏が出席を拒否した場合、除名もあり得るとの考えを公明党に伝えた。
これに小沢系議員が激しく反発する中、菅首相は9日夜、新党改革の舛添代表と会談するなど、剛腕政局は一気に燃えさかってきた。
9日夜、民主党のワイン議連の会合が開かれた。
鳩山前首相は「別に、政局の話ではありません。そんなことは一切抜きで、しかし酔いたいなーと、そんな気分でもございますので」と述べた。
こよいはワインを傾ける鳩山前首相だが、政界再編や大連立といった言葉が乱れ飛ぶ、永田町の渦中の人物たちが顔をそろえ、ワインの香りどころか、きな臭ささえ漂っていた。
仙谷官房長官は「今夜はがんがん、皆さん方も飲んで。たぶんですね、前国会のうっ積した思いを晴らしていただけたらと思います」と述べた。
対立深まる民主党だが、ワインで党内融和を図れるのか。
鳩山前首相は8日、小沢氏らとのすし会談にも出席し、何かと憶測を呼んでいる。
鳩山前首相は「政治家を辞めたら、何をしたいかと聞かれたものですから、北海道でワインを作りたいと」と述べた。
撤回したはずの政界引退、酔いに任せて、口も滑らかになった。
鳩山前首相は「夢にとどめておくか、それとも本当にワイン作りに専念するか、これからの人生、きょう、ワインを飲みながら決めてまいりたい」と述べた。
しかし、そんなに現実は甘くはなく、民主党はコップの中の争いに終始する。
民主党の岡田幹事長は、「小沢元代表には、政倫審の場に自ら出てきて、説明をしていただくということが望ましい」と述べた。
民主党執行部は、小沢氏の国会招致について、政倫審の議決で実現させる方針を、13日の党役員会で決めるとした。
さっそく、小沢氏に近い議員からは、批判が噴出している。
民主党の松木謙公農水政務官は、「本当ですか? それは、うわさじゃないですか? 本当にやっているんですか? そんなばかなことを」、「人民裁判みたいな雰囲気でね、引っ張り出してね、やらなきゃいけないのかと。しかも仲間」と述べた。
民主党の川内博史議員は、「(小沢氏の)国会決議をすべきであるというのは、岡田さんが1人でおっしゃっているので。議論するというのは、いかにもおかしな話だなと」と語った。
さらに「仙谷官房長官らの問責の方が重い」との言葉が飛び出すなど、党内抗争は激化するばかりとなっている。
こうした中、民主党の鉢呂国対委員長と、公明党の漆原国対委員長が会談した。
この中で、鉢呂氏は、招致の議決がなされても、小沢氏が政倫審への出席を拒否した場合、除名もあり得るとの考えを伝えた。
小沢氏招致問題にかたをつけ、政権浮揚を果たし、活路を見いだしたい菅首相。
自民党の石原幹事長は、「民主党、苦しくなると、すぐ抱きついてくる。いろんなところに頼み込んで、自民党さん、なんとか大連立してください。ちゃんちゃらおかしいね、これ」と述べた。
公明党の山口代表は、「よくわきまえなければならないと、大政翼賛的な動きになってはならないと」と語った。
9日夜、BSフジのPRIME NEWSに出演した石原都知事は、大連立について、「まさにね、『赤信号、みんなで渡ったら怖くない』でね、大連立やったらいいんです」と述べた。
民主党内部からは、にわかに「茨城県議選で惨敗すれば、一斉に菅批判の火の手が上がる」といった声が漏れ聞こえる。
そして9日夜、菅首相は、新党改革の舛添代表と会談を行った。
9日午後11時20分ごろ、新党改革の舛添代表は、「わたしが申し上げたのは、非常に今、この日本が危機的な状況にあるということで、特に外交・経済、中国・北朝鮮を含めてですね。いろいろそういう点で、非常に危機的な状況にあるというのは、ぜひご認識くださいよということを申し上げました」、「(国会運営等については?)むしろそれよりも、国際情勢、それから経済の現状、こういうことで、どうすればいいかということで、いろいろ意見交換をしたってことです」と述べた。
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