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2010年12月10日
平沼赳夫率いる「たちあがれ日本」で どうにも身の置き所に苦慮する与謝野馨、自民党での影響力を削がれた元首相・森喜朗、政治フィクサーに成り下がった右翼系ジャーナリスト・ナベツネ。この三人の年齢を足して3で割った平均年齢は77歳、もう彼等の時代ではないと見るのが妥当だろう。
森は一丁上がりの人間であり、与謝野は議員でありながら準浪人のような身、ナベツネに至っては老害メディア人としての誉れが高い。このような人種が昼日中から、「民自連立」を話題に、政治の周辺をウロウロ徘徊し、それでなくても大混乱している政局を引っかき回すとはオソレ入る。ほとんど、騒乱罪適用と非難すべき行動だ。
馬鹿げた政局話と不問にふすことも可能だが、瓢箪から駒という方向に行かないとも限らないのが、酩酊状態の現在の菅民主党政権だ。この3人に与えられた役目は、単に目立つように動き回れと云うものかもしれない。仮に本気で動いているのなら、裏で糸を引くのは中曽根康弘と米国だろう。
この話、面白い事に三人が目立つようにわざわざ動いている。そして、現時点で菅民主と谷垣自民の連立の話なのか、小沢一郎と一部自民党との連立なのか、どちらとも判断がつかないモラトリアム状態になっている。場合によると、老害3人組の政局アソビと云う事もある。
しかし、民主党内が小沢と仙谷を材料に綱引きをし、両者が脅し合いをしているのは事実だ。謂わば、乱闘になる前に牙を剥き、恫喝の唸り声を挙げあい睨みあっている状況だ。
ただ、冷静に考えると、小沢への政倫審への国会議決は決議があっても、出る出ないは小沢の自由である。また、出席拒否で離党勧告、除名などの強硬手段を講じることが、現在の菅政権に出来るとは思えない。 仮にあるとすれば、公明党との連立握りが完璧に成就し、且つ自民党の一部乃至は他の野党との連立までウィングを拡げないと、勝算なき「離党勧告・除籍」と云う間抜けな寸劇を演じることになる。
菅・仙谷・岡田にそのような芸当が可能なら、現在のような崩壊寸前の政権が出現していること自体が怪になる。 問責で辞任を迫られている仙谷の更迭は任命責任の菅直人の命運でもある。これを、12日の茨城県議会選挙の結果を受け(概ね民主党の惨敗が予想されている)緊急に開催を要求される両院議員総会が菅政権の修羅場であり、小沢派の第一回の勝負どころと見ることが出来る。
小沢側としては17日の金曜日に両院議員総会の開催を目論んでいるようだ。 勿論、痩せても枯れても3か月前に小沢を破り、代表・首相である菅直人の方が理屈上有利だ。しかし、両院議員総会には過半数で、代表の更迭を決する機能があるので、議員だけの議決で決まる。つまり、検審の「強制起訴」の噂も使えないし、代表選時の姑息なマジックは通用しない。
また代表選で菅直人に投票した議員の中の相当数が 小沢だと「解散総選挙だ」と云う仙谷・前原・枝野に騙されたと気づいている者が存在するので、概ね小沢側の勝利が見えている。
双方の陣営のハードルを勘案すると、菅首相の連立協議の方が数段高い。小沢・鳩山グループの離脱の頭数を把握しなければならない。それに見合う人数の連立が必要なので、何処と何処、誰と誰と云う具合で、菅・仙谷・岡田では能力不足だし、相手も足元を見透かすので、容易に事は運ばないだろう。
それに比べて、小沢側の方向は明確だ。民主党を再生させなければならない。国民のための政治が出来る党内挙党態勢が最重要、国民の信頼を取り戻し、地方を応援しなければならないのだと主張するだけで良い。あくまで主張は民主党の挙党態勢の構築、菅・仙谷排除などおくびにも出さないで充分なのだ。
当然、菅直人更迭となれば、代表の選出が必要になる。そこで小沢一郎が推薦されるか、原口、樽床等々が推されるか、思案のしどころだ。ダークホースに鳩山、松本(剛)等も考えられる。仮に小沢一郎代表の場合、代総分離で亀井静香、マスゾエを総理にするウルトラCもあり得る。奇妙な具合だが、民主党議員の政治成熟度が今ひとつだと云う事が、こう云う事を考えると如実に現れるのが悩みだ。
政権与党を動かすと云う事は本当に難しい。 小沢支持の筆者としては、小沢一郎が強制起訴されようと、代表で総理が理想だが、今は一歩退く方がベターな選択に思われる。直近の統一地方選の支援と云う命題を抱えている以上、所謂マスメディア対策も視野に入れざるを得ない。
その点では、6月の代表選で名乗り出た樽床の目が一番手、原口が二番手だろう。筆者は亀井が面白いと思っているのだが、やはり選挙では烏合の一票も一票、この点は考慮せざるを得ない。
今夜はマスメディアが、真偽不明の連立政局報道に煽られて、筆者もチョイと考えてみた。その結果、小沢の政倫審議決云々に口をする余裕など到底ない菅直人の事情が見えてきた。少なくとも、政倫審議決が菅の自殺行為である可能性は高そうだ。
菅直人はどうも、小沢と鳩山の動きが心配で仕方ないらしく、昨夜はマスゾエを呼び出した。案外、与謝野や森を呼び出したのも菅直人側かもしれない。つまり、与謝野、森、マスゾエ等は菅に呼び出される前に小沢一郎と接触しているし、ナベツネも鳩山と会っている。その前には、稲盛・小沢・鳩山会談もあった。つまりは、菅直人は再び小沢一郎の戦略に、後追いで抱きつくような戦術に出たようだが、首相と云う立場になった場合、その抱きつき効果は無効だろう。
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