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民主党の小沢一郎元代表に衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を求める国会の議決について、菅直人首相が党役員会で多数決でも押し切る方針を固め、菅政権は緊迫してきた。小沢氏は首相や岡田克也幹事長への反発を強めており、年内に議決されても出席に応じるかは不透明だ。
小沢氏はこれまで「国会の決定には従う」としてきた一方で、岡田氏の2回にわたる説得には「司法で取り上げる問題を国会で議論するのは妥当でない」と応じてこなかった。役員会の決定をもとに国会閉会中の年内に政倫審で議決が行われても、開催は年明けの通常国会までずれ込む可能性が高い。小沢氏は年明けに予想される強制起訴の時期や、通常国会での与野党攻防の行方を見極めたうえで、出席するかどうか慎重に判断するもようだ。
小沢氏側の反発は強まっている。側近の松木謙公農水政務官は9日、首相や岡田氏の動きについて「何で人民裁判みたいな雰囲気で仲間の議員を引っ張り出してやらなきゃいけないのか。訳がわからない」と激しく批判。小沢氏に近い党幹部も同夜、「永久に反対だ。多数決で決めるルールはなく、党としての正式決定はできない」と反発を強めている。
小沢氏直系の衆院当選1回議員でつくる「北辰会」所属の20人は9日、急きょ国会内に集まり、小沢氏招致を求める決議に反対する考えを確認した。小沢氏側近の岡島一正副幹事長が招かれ、参院議員有志から岡田氏に抗議した経過が説明された。出席者からは「党内がゴタゴタしている場合ではない」などの意見が出た。
だが、小沢氏の反撃手段は限られている。年明けには検察審査会の議決による強制起訴で刑事被告人となる見通しの中、「離党カード」をちらつかせて牽制(けん・せい)することは難しい。世論の小沢氏に対する風当たりは強く、「小沢氏と行動を共にする議員は少ない」(首相に近い党幹部)とみられるからだ。小沢氏自身も9日、訪ねてきた側近に「私から党を割るようなことは考えていない」と語った。
小沢氏が中堅議員に開催要求を促した両院議員総会の開催には、党所属議員の3分の1の署名が必要。代表選で200票を集めた小沢氏が号令をかければ集まる可能性はあるが、首相支持派の抵抗は必至で、議決への流れを止められるかはっきりしない。13日の役員会の展開次第では、党内対立がさらに激化することは確実で、ベテラン議員は現状を「このままいけばガチンコ対決だ」と分析する。
◇
■民主党の役員会メンバー
菅直人首相(代表)=脱小沢
岡田克也幹事長=脱小沢
玄葉光一郎政調会長=脱小沢
鉢呂吉雄国対委員長=脱小沢
輿石東参院議員会長=親小沢
平田健二参院幹事長=親小沢
羽田雄一郎参院国対委員長=親小沢
枝野幸男幹事長代理=脱小沢
滝実総務委員長=中間派
渡辺周選対委員長=脱小沢
長浜博行財務委員長=脱小沢
横光克彦組織委員長=脱小沢
大塚耕平広報委員長=中間派
山根隆治企業団体対策委員長=中間派
http://www.asahi.com/politics/update/1210/TKY201012100006.html
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