http://www.asyura2.com/10/senkyo101/msg/687.html
Tweet |
「目糞鼻糞を笑う」か「猿の尻笑い」か「腐れ柿が熟柿を笑う」か。いずれも民主党内の抗争を表現して的を射ている。元代表・小沢一郎が「菅総裁では選挙が戦えない」と言えば、幹事長・岡田克也が「小沢氏が統一地方選の障害」と反論するといった具合だ。大局から見れば「小沢国会招致」も「仙谷更迭」も、両方実現すべきであり、言い争う話ではあるまい。だから民主党政権全体としては、国民に見放されて地盤沈下するのだ。
民主党の中堅・若手議員は総じて自民党より良質であるが、9日の農水政務官・松木謙公の発言だけはいただけない。公表されたように、いくら昨年の総選挙直前に小沢から莫大な政治資金が提供されたからといって、そこまでかばうかという発言だ。小沢陣営を代表する意見だから紹介して、小沢戦略を分析する。松木は、菅が指示した国会議決による小沢招致について「本気でやっているのか、そんなこと」と前置きして「強制起訴がもう決まっているその人を何故人民裁判みたいな雰囲気で引っ張り出さなければならないか」と宣うた。この発言はまず政府高官が国会を「人民裁判」の場だと冒涜する問題発言だ。さらに国会が憲法にある「国権の最高機関」であることすら理解していない。過去に疑惑の人物が裁判手続きと並行して、証人喚問されたり政治倫理審査会に呼ばれたりしたケーズは数限りない。
加えて松木は「そんなことより問責決議が可決されている。そちらの方が重い」と述べた。小沢の喚問と官房長官・仙谷由人の罷免問題を天秤にかけたが、これも間違っている。小沢の喚問は、自民党時代以来続く、カネまみれの日本の政治の原点が問われているのであり、仙谷発言は民主党政権の欺瞞(ぎまん)性が問われているのだ。自ずと質は違うが重要性においては同格だ。
松木発言は、小沢陣営が戦うための“大義”に欠けることを象徴している。小沢自身も12日の茨城県議選での大敗をテコに、天王山となる13日の役員会で、いまや腰巾着と化した参院議員会長・輿石東をして、菅の政治責任を追及させる構えである。これを口語で形容すれば「ぬけしゃあしゃあとよく言うわ」だ。自らの疑惑が選挙で負ける最大の原因になっていることなど、忘却の彼方だからだ。また小沢サイドは「問責決議を可決された仙谷氏交代が先だ」と主張する構えのようだ。しかしこれも冒頭に挙げたことわざ通り、自らの欠点に気づいていない。
一方、菅・岡田ラインも、岡田が「このままでは国会が招集できない」と、小沢招致の必要を説くが、支持率対策の思惑が目につく。政倫審が議決しても、鳩山由紀夫の例のように招致に応じなくても問題はない。支持率回復と仙谷問責を転嫁させる一石二鳥の策を狙っているとしか思えない。野党は仙谷問題も正常な通常国会への前提条件としているのだ。民主党内の攻防戦は双方が“大義”のないガチンコ勝負に入っているようであり、この調子では党全体として世論の批判を浴びることは避けられまい。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
小沢氏政倫審13日提起
菅直人首相(民主党代表)は9日、小沢一郎元代表に衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を求める国会の議決を年内に行うことを目指し、13日の党役員会に提起する方針を固めた。年明けの通常国会で新年度予算案の審議を円滑に進めるには、野党が求める小沢氏招致が不可欠と判断した。役員会には強い反対論もあるが、首相は多数決による決定も含め強気の構えだ。
★毎日防衛大綱:中国の動向に「懸念」
政府が6年ぶりに改定する「防衛計画の大綱」(防衛大綱)の原案の概要が9日、明らかになった。軍事力の増強や海洋進出を進める中国の動向について初めて「地域や国際社会の懸念事項となっている」と明記する。
★読売
子ども手当 相続税など財源
政府・民主党は9日、2011年度に支給する子ども手当の支給額や財源など、全体の枠組みの最終案をまとめた。 3歳未満の子どもを持つ世帯に限定し、現行の1万3000円から2万円に引き上げ、3歳から中学生以下の子どもを持つ世帯は1万3000円に据え置く。引き上げに必要な約2400億円の財源は、相続税の基礎控除の定額部分(5000万円)の引き下げなどで賄う。10日の政府税制調査会で決定する。関連の子ども手当法案は1年間の時限立法とし、来年の通常国会に提出する。
★産経
「世界を暗黒に落とす」日本を英・ブラジル批判 COP16議事録入手 【カンクン(メキシコ)=滝川麻衣子】2013年以降の温暖化対策の国際的枠組みを話し合う国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)の水面下の交渉で、焦点の京都議定書延長に反対する日本が厳しい圧力にさらされている実態が8日(日本時間9日)、産経新聞の入手した議事録で分かった。英国の閣僚は「交渉決裂は世界を暗黒に落とす」と日本を強く非難。最終日の10日までに合意できない場合の責任を日本に負わせようとする動きをみせている。
★日経
給与所得控除、年収1500万円で頭打ち
税制大綱明記へ 高額報酬役員は圧縮
成年扶養控除、年収568万円超は廃止 政府税制調査会は9日、サラリーマンの給与所得控除の対象を年収1500万円部分までとし、それを超える部分は対象外とする方針を固めた。23〜69歳の家族を扶養する納税者に適用する成年扶養控除も原則として、平均的な年収に近い年収568万円超の場合は廃止する。いずれも2011年度税制改正大綱に盛り込む。高所得者により多くの負担を求め、財源を捻出する姿勢が強まる。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2010-12-10
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
- 「yama、今日のサンプロの収穫、水谷建設証言の信憑性」(受刑者の偽証×容疑者の改竄=起訴議決無効=招致不要です) 小沢内閣待望論 2010/12/10 08:55:33
(0)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK101掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。