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民主党内で小沢一郎元代表の国会招致問題が風雲急を告げてきた。
菅首相(党代表)ら党執行部が招致実現への構えを強めているのに対し、小沢氏は周辺に首相批判を繰り返して揺さぶりをかけている。「菅降ろし」にかじを切ったとの見方まで出始め、党内対立が深まる様相だ。
◆グループ
首相は8日、首相官邸での民主党の岡田幹事長との会談で、小沢氏の問題を協議した。仙谷官房長官も8日の記者会見で、招致実現が望ましいとの考えを示唆した。
党執行部の一人は「小沢氏が衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を拒んでいる以上、審査会で招致を議決すべきだ」と語る。党役員会で招致を決定する案も浮上している。
一方の小沢氏は執行部をけん制している。7日夜の中堅議員との会合では、茨城県議選(12日投開票)の結果が芳しくない場合、両院議員総会を開いて首相を追い込む手法に言及した出席者に対し、「それだ。そういう手もある」と述べ、前向きな考えを示したという。ただ、自民党は党則で、総裁の任期途中で国会議員と都道府県連代表の過半数の要求で総裁選を実施できるとする「リコール規定」を定めているのに対し、民主党には代表を辞任させるためのそうした規定はない。
小沢グループも小沢氏の国会招致阻止に向けて躍起になっている。森裕子参院議員らは8日、党本部で岡田氏に会い、「全くやるべきことが違う。2011年度予算編成や茨城県議選に集中できる環境をつくるべきだ」と抗議した。岡田氏は「統一地方選の障害になっている。この問題はどうしてもクリアしなければならない」と返答し、話は平行線をたどった。
ただ、小沢氏は資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件で近く強制起訴されることで、グループ内部からも「小沢氏が『菅降ろし』にかじを切っても、裁判をクリアしない限り、現実には難しい。小沢氏の時代という感じでもない」と冷ややかな声も出ている。
◆疑心暗鬼
小沢氏が政権批判を強めているのは、「首相が急落した内閣支持率の反転にと『小沢切り』に動くのではないか、という疑心暗鬼に小沢氏がさいなまれているから」との指摘もある。小沢氏に近い議員が、次々と議員連盟を発足させているのも、小沢氏のそうした心理が反映したものとの見方もある。
首相周辺や党執行部は、仮に小沢氏が離党を決断したとしても「ついていく議員は、20〜30人程度ではないか」とみている。
小沢氏をめぐる政治とカネの問題に一定の決着が付けば、この問題を重視してきた公明党との連携が現実味を帯びてくる。同党は衆参で40人。小沢氏と距離を置く民主党議員は「数の上でも党にプラスに作用する可能性がある」と指摘する。
◆重い「問責」
もっとも、執行部も一枚岩ではない。岡田氏は13日の定例役員会で、議決について結論を得たい考えとされるが、小沢氏に近い参院幹部は8日、「岡田氏が小沢氏の招致を役員会で決めようとしたら、『問責決議を可決された仙谷氏を交代させるのが先だ』と主張するつもりだ」と語った。輿石東参院議員会長も招致に反対しており、「岡田氏が強引に招致を決めようとしたら、党は分裂だ」との反発も出ている。
首相は11年度予算編成の年内編成を重視しており、政府筋は「今、小沢氏と全面対決する余裕はない」と党内抗争発展への懸念を漏らした。
(2010年12月9日09時09分 読売新聞)
民主党の小沢一郎元代表の最近の動きと発言
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101209-OYT1T00173.htm?from=main1
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