http://www.asyura2.com/10/senkyo101/msg/595.html
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(回答先: 政倫審めぐり党内対立激化=「議決は核のボタン」小沢氏系が反発−民主(時事ドットコム) 投稿者 赤かぶ 日時 2010 年 12 月 08 日 21:39:38)
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=237791
小沢問題をどう考えるか〜検察権力の暴走とマスコミ報道との関連B
猛獣王S HP ( 不惑 東京 営業 ) 10/09/12 PM09 【印刷用へ】
237790の続きです。
『「時代の奔流を見据えて──危機の時代の平和学」
木村 朗 (きむら あきら、鹿児島大学教員、平和学専攻)
第二〇回 小沢問題をどう考えるか
−検察権力・マスコミ報道との関連で (上)』リンクより転載します。
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第三点として、これまで特捜部が関与した他の類似事件との比較・関連である。過去に特捜部は、ロッキード事件やリクルート事件だけでなく、鈴木宗男事件、日歯連事件、朝鮮総連ビル詐欺事件、ライブドア事件、防衛省汚職事件などでも同じような無理筋の強制捜査を行ったものの、そのほとんどが不本意な結果に終わっている。それらに共通した特徴は、「事実とは異なる不合理な犯罪ストーリーを設定し、威迫、利益誘導などを用いた取り調べでストーリーに沿った供述調書を作成し、強引に事件を組み立てようとする特捜捜査の姿」 (郷原信郎弁護士 「“手柄を焦る” 組織の疲弊〜福島県知事汚職事件」 2009.10.14 )リンクである。ここでは小沢問題(西松建設事件と水谷建設事件)との直接の関連が強いと思われる福島県汚職事件と郵便法違反事件を取り上げたい。
まず、前福島県知事・佐藤栄佐久氏が収賄罪に問われたのが 「福島県汚職事件」 であるが、“ 「知事は日本にとってよろしくない。いずれ抹殺する」 (東京地検特捜部検事)” という言葉が示しているように、そこには現在の特捜部の暴走を如実に示す要素がそのまま現れている。それは、原発問題などで独自の対応(国の原子力政策に地方から警鐘を鳴らし続けた)をとる佐藤氏が、日本の国策にとって有害なものであるとの独善的な意識を持った特捜部側の政治的意図を象徴するものであった。佐藤氏は、取調べで検察から厳しく追及されたばかりでなく、親戚知人まで過酷な強制捜査に巻き込まれる異常な事態(その結果、3人が自殺、1人が自殺未遂で現在も意識不明の重体)となるにいたって 「嘘の自白調書」 にサインをするにいたったという。
東京地裁の1審判決(2009年8月8日)では佐藤氏が 「天の声」 を出してダム工事で前田建設の受注に便宜を図った、また実弟が経営する会社の土地の売却価格が実勢より高いことが賄賂にあたるとされたが、東京高裁の控訴審判決(2009年10月14日)では、一審判決で賄賂に当たると認定された 「土地取引代金の差額分の約7千万円」 を 「賄賂には当たらない」 と認定するなど弁護側の主張が一部認められ、佐藤氏・実弟とも減刑される結果となっている。佐藤氏は控訴審判決後のインタビューの中で、「命より大事な支援者や県職員らが過酷な取り調べをうけ、私のために自殺者まで出ていましたので、これを収められるのは私しかいない、と思い、事実でない供述調書にサインをしました」 「これ以上の犠牲者を出さないために私自身が、一種の自殺(事実でない供述調書へのサイン)をしました」 と語っている(【PJニュース 2009年12月29日】リンク 、詳しくは、佐藤栄佐久著 『知事抹殺−つくられた福島県汚職事件−』 平凡社2009年、郷原信郎著 『検察の正義』 (ちくま新書)筑摩書房 2009年、および岩上安身氏による twitter リンクを参照)。
つぎに郵便不正事件であるが、これは定期刊行物向けの郵便料金割引制度を悪用して郵便料金を不正に免れた郵便法違反事件で、村木厚子被告(元厚生労働省雇用均等・児童家庭局長)がそれに絡んだ虚偽公文書作成、同行使事件で大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、大阪地裁で現在争われている。大阪地検特捜部が描いたストーリーは、民主党副代表の石井一参議院議員に 「凛の会」 の元会長・倉沢邦夫被告が口添えを依頼し、石井議員から厚労省の当時の部長に証明書を発行するよう要請があり、この元部長から決裁権のある課長の村木被告、係長だった上村被告へと証明書発行の指示が下りたとしている。
しかし、この事件の公判でも、村木被告が 「私は無罪です。国民から信頼を得られるよう仕事してきた。国会議員に依頼されても、法に反することを引き受けることはあり得ません」 と容疑を全面的に否認しているだけでなく、検察側証人として法廷に立った上村被告(村木被告から証明書偽造を指示された 「共犯」 とされる厚労省元係長)も法廷に立ち、「指示されていないと伝えたが、検事が調書に入れてくれなかった。村木被告とのやり取りの部分は、検事の作文だ」 と異例の証言を涙ながらに語った。
また、民主党の石井一参院議員から口利き電話を受け、村木被告に便宜を図るよう指示したとされる塩田幸雄・元厚労省障害保健福祉部長が8日の第5回公判に証人出廷し、「(聴取した)検事から 『あなたから石井議員に電話した交信記録がある』 と言われて (村木への指示を)証言したが、後に 『実は記録はない』 と言われた。大変な供述をして(村木を)無実の罪に陥れてしまった。事件自体が壮大な虚構ではないのか」 という驚くべき証言を行っている(「ゲンダイ的考察日記」 2010/02/10、を参照)。また、関連情報として、松田光世氏(自称:どらえもん、菅直人財務大臣の元政策秘書で、かつ日本経済新聞元記者)の ツイッター 、および 『週刊朝日』 2010年3月12日号の最新記事 「冤罪はこうしてつくられるのか」 にも注目。
このように検事が関係者を聴取した際、嘘の “証拠” を示唆して、供述を無理やりに引き出すなど強引かつ違法な捜査の実態が次々と明らかになっており、もはや今後の公判の維持さえ危ぶまれる状況となっているのである。ここで確認すべきことは、第一に、福島県知事汚職事件では佐藤栄佐久氏が冤罪である可能性が高く、当時特捜部副部長としてその捜査の指揮を執っていたのが小沢事件を担当している佐久間達哉現東京地検特捜部長であったこと、(また当時の特捜部部長が東京地検特捜部を現在指揮している大鶴基成東京地検次席検事である)、第二に、福島県知事汚職事件で偽証をした水谷建設元会長の 「「小沢氏側に5000万円」 を渡したとの証言が小沢事件の有力な根拠となっていること、第三に、郵便不正事件で逮捕・起訴された村木厚子被告は冤罪であることが公判の過程で事実上明らかになっていること、第四に、郵便不正事件の最終的狙いは石井一民主党副代表であって、総選挙を直前に控えた最大野党である民主党に打撃を与えるためであった可能性がきわめて高いということである。
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