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政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】
麻生太郎の痛すぎる置きみやげ…小澤つぶしの原点
2010-12-08 12:14:55
http://blog.goo.ne.jp/yamame1235/e/b5b4877af968482e2103a2bcabc983df
小沢排除に動いたこの国の支配者連合は、逆にこれまで国民の目から巧妙に隠してきた自分たちの正体を次第にさらけ出す羽目に陥っている。
この事件がなければ、彼らはこの先ものうのうとして自分たちの特権を享受し続けることができたはずなのに……。
まあ、自分たちから仕掛けた戦いなのだから仕方あるまい。
小沢一郎が危険人物であることは、彼らには早くから分かっていた。
小沢一郎は、日本の三権分立がまやかしであることに気づいていた。
小沢一郎は、日本国憲法を突き詰めていくと、その究極の姿は政党政治ということに尽きる、ということをはっきりと認識していた。
国権の最高機関である国会を支配するのは、議席の過半数を占めた政党である。
その国会が内閣総理大臣を指名する。
そしてその内閣総理大臣が最高裁判所長官を指名する。
内閣総理大臣すなわち政権党の党首は絶対的権力を持つことになる。
この国の支配者たちは、この政権与党党首の潜在的に持っている絶対権力を曖昧模糊としたベールで覆い隠してきた。
与党党首も党内の勢力争いで頻繁に交代させられる。
そこには絶対権力者としての存在感などすかし見ることさえ出来なかった。
しかし小沢一郎が、政権党党首となる可能性が出てきたとき、この国の支配者たちは、その恐ろしさを強烈に自覚した。
小沢一郎にその権力を握られたとき、彼らの持つ特権などたちまちのうちに粉砕されてしまうだろう。
意外なことに、いち早く動いたのは麻生太郎である。
麻生の狙いは半分は成功し、半分は失敗した。
失敗は、政権交代が成し遂げられてしまったことである。
成功は、小沢一郎を総理大臣にさせなかったことである。
この国の政治史上、最低の総理大臣と思われていた麻生太郎の置きみやげは余りにも大きかった。
もっとも、最低の総理大臣だからこそ出来たことであろう。
まともな人間ならするはずもないことに、この男は簡単に踏み切った。
2008年自由民主党総裁選挙は、9月22日に行なわれた。
麻生内閣の発足は9月24日である。
総裁選挙から、総理大臣就任までの二日間、この男は何を考えていたのだろうか。
衆議院議員の任期満了までほぼ1年である。
彼は、総理大臣として選挙を戦わなければならない。
彼には、選挙の顔として自民党議員達からの期待がかけられていた。
自分の人気を過信していた彼は、当然選挙は勝てると思っていた。
しかし一抹の不安は残る。
その不安を払拭するために彼は決して使ってはならない禁じ手を使った。
”政敵抹殺”である。
政敵とは、民主党代表・小沢一郎そのひとであった。
麻生内閣は、事務方の官房副長官に、元・警察庁長官の漆間巌を起用した。
しかし、この人事の危険性に気づいた人はほとんどいなかった。
それにしても、”慧眼の士”はいるものである。
漆間巌官房副長官という人事の危険性に、早くに警鐘を鳴らしていた人物がいる。
内閣官房に「権力の暗部」抱える麻生政権―警察庁出身副長官・漆間巌の存在理由 (コラム【大気圏外】 JANJAN 田中良太2009/02/04)
──麻生が漆間に注目したのは03年9月の内閣改造で総務相に就任して以後。それまでタブー視されてきた朝鮮総連や部落解放同盟などがからむ事件にもメスを入れる総指揮官は漆間だとの噂を聞き、じっさいに会ってみて意気投合したとされる。
── ◆麻生の期待は情報と権力に
「調整能力なき事務副長官」漆間に麻生が期待しているものは何だろうか? 一つは情報であり、もう一つは警察を動かせるという権力である。日本の警察は全国に網の目のようにはりめぐらした情報機関である。刑事警察は暴力団を、公安警察は左翼・右翼集団と政党全般を、そして外事警察は朝鮮・韓国人団体や外国人を監視している。防衛省(自衛隊の情報部門)や検察庁(傘下に公安調査庁を持つ)などとうてい及ばない、最強の情報機関なのである。
警察は当然、さまざまな事件を捜査する権力機関でもある。選挙違反など政治がらみの事件の捜査も含まれている。警察は公安部門と刑事部門の「二本立て」で相互に反目・対立しあっている。しかし漆間はその双方を渡り歩き、「両刀遣い」として知られる。
──◆起死回生の秘策を練っている?
支持率低迷に悩む麻生政権が「起死回生の秘策」劇を演じるとすれば、シナリオを書き、プロデュースする人材は漆間巌以外にはいないはずだ。
いずれにしても、後ろ暗い部分の大きい「国家の暴力装置」代表を内閣官房に抱え込んでいるのが麻生政権であることは強く意識しておく必要がある。その暴力装置代表が動き出すタイミングは何時かを注目すべきだ。
しかし多分、この記事の出た時点ではすでに漆間官房副長官は動き出していた。
落ちる一方の内閣支持率にもかかわらず、あるいは、だからこそなのか麻生は解散を先延ばしにしていた。
2 0 0 9 年 2月 定 例 世 論 調 査 (日本テレビ 平成21年2月15日)
[ 問1] あなたは、麻生太郎連立内閣を支持しますか、支持しませんか?
(1) 支持する 9.7%
(2) 支持しない 76.2%
(3) わからない、答えない 14.1%
[ 問7] あなたは、いま、内閣総理大臣に、麻生太郎氏と、小沢一郎氏とでは、どちらがふさわしいと思いますか?
(1) 麻生太郎 16.3%
(2) 小沢一郎 40.6%
(3) わからない、答えない 43.1%
3月3日、小沢一郎の秘書・大久保隆則氏が東京地検特捜部によって逮捕された。
麻生が待っていたのはこれだったのだろうか。
3月5日 漆間官房副長官がオフレコで「捜査は自民党には及ばない」発言をする。
朝日が各紙の表現を集めている。
首相「漆間副長官と記者、受け止め方にずれ」 西松事件 (asahi.com 2009年3月9日)
■漆間官房副長官の発言に関する各社の報道
朝日新聞「自民党側は立件できないと思う」
読売新聞「自民党の方にまで波及する可能性はないと思う」
毎日新聞「この件で(東京地検が)自民党の方までやることはないと思う」
日本経済新聞「自民党に及ぶことは絶対ない」
共同通信「自民党議員に波及する可能性はないと思う」
多分、漆間はかなり断定的な言い方をしたのだろう。
特に毎日の「自民党の方までやることはない」という表現は、単に漆間が情報を持っていたという以上の積極的な関与を示している。
少なくとも現場にいた記者はその匂いをはっきりとかぎ取っていたのだろう。
さて、やや遅すぎた感があるが、今年になって新たに重大な疑惑が出された。
自民党 森英介法相が指揮権発動? (ゲンダイネット 2010年5月22日)
この西松事件の捜査に、当時の森英介法相(61)が「介入」した疑いが浮上し、民主党が問題にし始めている。森英介議員が現職の法相時代、親しい経済人に「あれは私が指示した事件だ」と漏らしたというのだ。経済人は「こんなことが許されるのか」と驚いたという。
経済人から森前法相の発言を聞いた元参院議員の平野貞夫氏が、21日、「真相を解明すべきだ」と民主党に申し入れた。
当の平野貞夫氏が詳しく述べている。
西松事件・大久保秘書逮捕の真相を究明すべし! (内憂外患 2010年05月22日)
5月13日(木)、3人の経済人から夕食に招かれた。話題は政治の劣化や経済再生などで、民主党政権への提言を聴く機会でもあった。
その中で、驚くべき情報を教えられた。A氏の発言で要点は次のとおり。
「私は森英介元法務大臣と昵懇で、時々会食していた。昨年3月西松事件で小沢事務所の大久保秘書が逮捕された問題について、あれは私が指示した事件だ≠ニ、現職の法務大臣からの直接の話を聞いた。こんなことが許されてよいのか、と驚いた」
多分これも事実であったろう。
森栄介は、麻生派所属の三世議員である。
東北大工学部出身で法律に関しては、まあ素人と言っていいのではないか。
こんな人物を法務大臣に据えた麻生の意思がどの辺にあったのか、今となっては納得がいく。
動機と言い、状況証拠と言い、事件後の展開と言い、どれもこれも麻生太郎の犯罪を真っ直ぐに指している。
こんなチンピラ政治家のちっぽけな欲のために、あたら唯一・本物の政治家が抹殺されようとしている。
自民党は政権を失い、麻生太郎はすでに過去の人間になっている。
しかし麻生太郎の遺志は、検察審査会に受け継がれ、マスコミはまだ同じ踊りを踊っている。
マスコミの踊りの輪に飛び込んで行く奴もいる。
菅直人、仙谷由人らの一派である。
それにしても、あんなチンピラ麻生の置きみやげが、かくも日本国民を苦しめ続けることになろうとは!
はらわたが千切れる思いである。
http://blog.goo.ne.jp/yamame1235/e/b5b4877af968482e2103a2bcabc983df
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