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永田町に夜な夜な大連立という幽霊が現れる。救国内閣を作るのだという。しかし幽霊は幽霊であって足がないから地に着いていない。首相・菅直人は社民党との数合わせに必死で、大連立という回天の大事業を行える情況を意識しているとは思えない。唯一の大連立への道は菅が、小沢一郎を切って、政権過半数割れも辞さぬ動きで問題提起できるかどうかだが、まず無理だろう。
だいいち役者が小粒すぎる。2007年の大連立騒動は、代表・小沢一郎と総裁・福田康夫の間で生じた話だから、すごみがあった。今回は出番なしで不遇をかこつ、たちあがれ日本共同代表の与謝野馨や、反小沢の権化・野中広務辺りが火元とあってはますます怪しい。与謝野は碁仲間である小沢と菅の両方に接近して、出番を模索している。月末にも碁で小沢と対局するが、与謝野の発言を分析すると、どうも小沢を軸に大連立を考えているわけではないような気がする。かってエコノミストとのインタビューで「我々としては自民党や民主党の健全な勢力と一緒になって、本当の意味で健全な政党をつくりたいと考えています」と本音を漏らしている。「健全な勢力」とは「非小沢勢力」に他ならない。小沢を軸にしては、なるものもならないと感じている証拠だ。与謝野は自らの提唱した財政健全化策に菅が乗ってきたことをテーマに再編をしたいと考えているようだ。
一方、野中はテレビ番組で「菅さんは小沢君が出て行ったら大変だと思っているようだが、邪道を歩く親が出て行っても子は動かない。それほどの数はついていかない」と述べ、自らの大連立の動きの一端を垣間見せている。与謝野と同じように、小沢を切り捨て、菅が非小沢勢力をまとめて自民党と大連立する構想だ。確かに大連立という幽霊の正体を見極めれば、浅薄なメデイアが伝えるように小沢を軸にすることはあり得ない。野中の言うように、いくら政治を知らないチルドレンでも、小沢についていって新党を作っても、次の選挙で落選の憂き目に遭うことぐらいのことは分かるだろう。「集団自殺」になるのだ。したがって小沢には代表選で獲得した衆参200人がまるまるついていくことはあり得ない。せいぜいか50人か60人、最大限いって100人程度だろう。それでも衆院の過半数241人には足りなくなる可能性がある。そこに大連立がささやかれる根拠があるのだ。
問題は菅と幹事長・岡田克也に「小沢切り」の腹が据わっているかどうかだ。今後小沢の強制起訴、通常国会での小沢招致と続く「小沢問題」が、「小沢切り」の動機となる可能性は十分ある。しかし「小沢切り」をした場合、自民党が「はいはい」とばかりに連立に応じるかは疑問だ。公明党ですら統一地方選挙を前にイメージダウンの「泥舟」に乗るとは思えない。むしろ自民、公明両党ともここを先途と解散に追い込もうとするだろう。自民党にしてみれば、政党支持率が民主党と逆転したいまこそ、政権奪回のチャンスと位置づけるだろう。小泉純一郎が「大連立には応じるべきではない」と言う背景には、その読みがある。
第一、1議席を争う小選挙区制において大連立という「共通の目標」を掲げて2大政党がしのぎを削ることはあり得ない。したがって解散前の大連立は成立しない。みんなの党の渡辺喜美が解散前に大連立すれば「100人立てて躍進する」と意気込んでいるが、まだまだ読みが浅いのだ。
それでは、大連立のケースはどのような場合が想定されるのだろうか。戦争や、大恐慌のような外的要因が政党間の争いをストップさせるような場合がまず挙げられる。これこそ挙国一致救国内閣だが、まだ海のものとも山のものともつかない。次に総選挙で自民、民主両党がいずれも過半数を割り込んだ場合だが、この場合も自民党は、公明党やみんなの党との連立を狙うだろうし、民主党も公明党を抱き込んだ方が手っ取り早い。もっとも消費税のような重要政策を軸にで部分連合的な大連立が一時的に成立する可能性は否定できない。いずれにせよ幽霊に足が生えるのは容易ではない。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
読解力8位に回復
経済協力開発機構(OECD)は7日、各国の15歳を対象に2009年に実施した国際的な学習到達度調査「PISA(ピザ)」の結果を公表した。「読解力」では、日本は前回06年の15位から、最も順位が高かった00年と同じ8位に回復した。「科学的リテラシー(応用力)」は5位(前回6位)、「数学的リテラシー」は9位(同10位)と実質的に横ばいだった。日本の順位はこれまで下がり続けてきたが、初めて上昇に転じた。
★毎日
日本、読解力改善 上海が全分野でトップ
経済協力開発機構(OECD)は7日、65カ国・地域で約47万人の15歳男女(日本では高校1年)が参加した国際学力テスト「学習到達度調査」(PISA)の09年実施結果を発表した。読解力、数学的リテラシー(活用力)、科学的リテラシー(同)の3分野の調査で、日本は読解力では前回(06年、57カ国・地域参加)の15位から8位と順位を上げた。続きを読む
★読売
ウィキリークス創設者逮捕
【ダブリン=大内佐紀】英ロンドン警視庁は7日、スウェーデン国内で知人女性2人に性的暴行を働いたなどという訴えに基づいて国際指名手配されていた内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ容疑者(39)を逮捕したと発表した。 発表によると、アサンジ容疑者は7日午前(日本時間同日夜)、ロンドン市内の警察署に出頭した。容疑は全面的に否認している。
★産経
ロシア軍機が日米演習妨害、
2機が空域を横切る 外相の北方領土視察に対抗か?
3日から10日までの予定で実施されている「日米共同統合演習」の空域に、ロシア軍の哨戒機2機が進入し、訓練を妨害していたことが7日、分かった。ロシア機は日本海・能登半島沖に設定されていた訓練空域の中心部を横切り、米軍と自衛隊はイージス艦を使った訓練の一部を中止した。政府内では、前原誠司外相が4日に北方領土を上空から視察したことへのロシアの対抗措置との見方が強い。
★日経
首相、法人課税5%下げ指示
菅直人首相が7日、2011年度税制改正の焦点となっている法人課税の実効税率について、野田佳彦財務相らに5%程度引き下げる方向で調整するように指示したことがわかった。国税の法人税だけでなく、地方税も合わせて下げる案が有力。財源不足から下げ幅を圧縮する案も浮上していたが、首相はこうした案を退け、企業の国際競争力強化を支援すべきだと判断した。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2010-12-08
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- hello「官房機密費汚染評論家・三宅久之と田崎史郎」には「小沢一郎の本質」は語れない!(時事の元上司・杉浦も同じです) 小沢内閣待望論 2010/12/08 08:51:31
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