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民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題をめぐり、小沢氏と党執行部との対立が表面化した。小沢氏は7日夜、5日後に迫った茨城県議選が菅政権の行方を左右すると揺さぶりをかけた上で、中堅・若手議員に決起を促した。執行部側も黙ってはいない。国会閉会中の衆院政治倫理審査会での小沢氏招致議決を模索。方針決定の緊急役員会の開催に向け動いた。下がる内閣支持率と迫る予算編成。臨時国会の閉幕とともに、党内抗争が噴き出した。
「茨城県議選で惨敗したら地方(組織の不満)が火を噴く。(菅政権は)党内的にも持たない」
7日夜、都内の中国料理店で、同党の当選2〜4回の衆院議員7人が小沢氏を囲んだ。その席で小沢氏は、12日投開票の茨城県議選がターニングポイントになると宣言。「君たちがよく考えて動いてくれ」と語った。さらに、自身についても「非常時になったら私は日本のために何でもする。自分が動かざるを得ない状況はもう少し先だな」と述べたという。
この発言は、党内に小沢氏が中堅・若手議員に決起を促した発言として伝わった。茨城県議選がその引き金となると聞かされた議員は「いよいよだ」(中堅)と身構えた。
党執行部も黙っているわけではなかった。小沢氏の国会招致問題で、週内にも党緊急役員会を招集する方向で検討に入った。狙いは、小沢氏の招致問題に区切りをつける衆院政治倫理審査会への招致議決だ。
岡田克也幹事長の要請にもかかわらず、小沢氏は国会招致を拒み続けている。審査会委員による国会閉会中の議決で招致を求めるところまでいけば、小沢氏が招致に応じなくても前進になると計算したようだ。
執行部側が急ぐのは、年内に小沢氏の政治とカネの問題に決着をつけて、来年の通常国会では、公明党などと新たな協力関係を築きたいためだ。だが、参院民主党を中心に小沢氏の国会招致に反対する声は根強い。役員会が紛糾する可能性も高い。一つ間違えば党分裂につながりかねない情勢だ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101208/stt1012080113002-n1.htm
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