http://www.asyura2.com/10/senkyo101/msg/459.html
Tweet |
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010120602000033.html?ref=rank
国民の一人一人が番号を持つ「共通番号」導入のための推進協議会が5日発足し、与野党、さらに国民を巻き込んだ議論が始まった。共通番号は国民にとって、どこが便利で、どんなリスクがあるのか。国際的な傾向や、過去の国内議論を踏まえながら、まとめた。
問 まず制度のメリットから教えてよ。
答 番号のもとに税、所得、社会保障などの情報を集めることで「必要な人が必要なサービスを受けられるようになる」のが売りだ。日本の行政は、住民が申し出ないとサービスを受けられない申請主義だった。共通番号になれば、行政の方から個々にあったお知らせが届くようになるという。どの範囲まで情報を集めるかによってサービス内容は変わるけど「あなたはこの控除を受けられます」と知らせてもらえれば便利だよね。
◆脱税見破りやすく
問 税金は。
答 所得の「名寄せ」ができるから脱税を見破りやすい。給付や控除もきめ細かに行える。財政再建に、ある程度役立つだろう。
問 年金にも影響あるのかな。
答 民主党は所得に比例して年金給付する制度の導入を目指している。所得が分かるから給付の総額も簡単に計算できる。
問 問題もあるんだよね。
答 病歴、貯蓄などの個人情報が漏れるのが最大の心配材料だ。日本では一九八〇年、非課税貯蓄の仮名口座防止のための共通番号といえる「グリーンカード」の導入がいったん決まったけど、やはり情報漏えいを心配する声や「個人が国に統制される」という反対論に押されて廃止になったんだ。
問 個人情報については三十年前より今の方が敏感な問題だ。
答 特に今は「尖閣ビデオ」、警視庁資料の流出など、行政の情報管理能力を疑う出来事が続出している。内部告発サイト「ウィキリークス」が国務省の公電を次々に公開している問題は、行政が一元集約した情報が漏れた時の恐ろしさを物語っている。この時期に共通番号の議論を本格化させるには流出防止策に一層の力を入れなければ。
問 完全な防止策はあるのかな。
答 監視のための第三者機関の新設など、いろいろな案が出ている。ただ専門家は「百パーセント防ぐのは不可能」と言っている。
問 外国の多くは導入しているんだね。
答 そう。ただし内容はまちまちだ。ドイツは税分野に限定している。米国は社会保障サービスもカバーする。スウェーデンは、行政サービスまで範囲が広がっている。ドイツ型、米国型、スウェーデン型の順で便利にはなるが、リスクも高くなる。政府は、まず米国型でスタートしようという考えだ
◆来秋にも関連法案
問 実現性は。
答 民主党も自民党も去年の衆院選マニフェストで番号制導入を約束している。五日開かれた協議会主催のシンポジウムでも与野党幹部の発言は、驚くほど共通点が多かった。議論が進展する可能性は十分にある。
問 実現するならいつごろかな。
答 政府は来年秋の臨時国会に関係法案の提出を目指す方針だ。でも、この問題は時間をかけて議論した方がいいと思うよ。共通番号を導入しても税を捕捉して国が国民を管理しやすくするだけでは、あまり意味がない。あくまで生活者のためになる制度にすべきだから、政治家に任せずに国民参加の議論が必要だ。協議会の北川正恭代表は「国のつくり直しという意識でじっくり取り組めばいい」と言っているよ
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK101掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。