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政治の季節[稗史(はいし)倭人伝]
2010-12-04 08:36:17
◇
「浮動票ではなくコアの民主党支持層が壊れている」
小沢一郎のこの認識はまったく正しい。
小沢氏動き活発/政変にらみ足場固め? (東奥日報ー共同 2010年11月27日)
小沢氏は今月16日から衆院1回生議員との4夜連続の会合に臨んだ。11月後半の2週間で懇談した議員は延べ90人以上。繰り返すのは菅政権に対する厳しい評価だ。
「浮動票ではなくコアの民主党支持層が壊れている」「外交は時に毅然(きぜん)と、時に理解し合うことが大切なのに、言うべきことを言えていない」
小沢一郎の言う「コアな民主党支持層」とは何か?
菅・仙谷・前原らに言わせれば、旧・民主党支持層と言うかも知れない。
しかし小沢一郎が加わる前の民主党は、ただ単に反・自民というだけの批判勢力に過ぎなかった。
支持者と言えば、「浮動票」そのものであった。
政権交代がなされた今、反・自民は意味を持たなくなってしまった。
反・自民が意味を持つとすれば、自民党復活によって息を吹き返すであろう旧権力体制への警戒感・嫌悪感からだけである。
しかしながら、今の民主党はこれまでの自民党に代わって、古い権力体制の中に納まりつつある。
役者が替わっただけである。
それが日々国民の目に明らかになっている。
浮動層が民主党から一斉に離れている。
しかし小沢が問題にしているのは、彼らの動向ではない。
彼らは、小沢の言う「コアな民主党支持層」ではない。
「コアな民主党支持層」とは、旧・民主党支持層でもない。
彼らこそ─わたしを含めて─浮動層そのものであった。
「コアな民主党支持層」とは、小沢以後の民主党支持層である。
その多くは、西松建設献金事件以後、この国の検察やマスコミが小沢一郎を狙うその汚いやり方に疑問を持ち、怒りを覚え、そしてこの国の真の姿に気づいてしまった人たちなのである。
民主党による政権交代を実現させたのは、確かに多くの浮動票の力であった。
しかし、民主党が衆院選のマニフェストをないがしろにする姿、内政・外交の稚拙さを目の当たりにして、彼らは潮が引くように民主党から離れてしまった。
「コアな民主党支持層」とは、小沢事件を通して様々な矛盾に気がついた人々である。
検察の不正義。
マスコミの低劣さ。
官僚の薄汚い狡猾さ。
裁判所を含めた司法の腐敗体質。
アメリカ追従一辺倒の我が国の外交の情けない歴史。
そして小沢と共に戦うのではなく、仲間を売る旧・民主党の面々の振る舞い。
矛盾を矛盾とも認識せずに、矛盾を温存させた中で自己利益だけで動く権力構造の内側のすべての存在。
古い権力構造を壊滅させ、国民生活第一の政治を望んだのが、「コアな民主党支持層」だったはずである。
「コアな民主党支持層」とは、皮肉なことに”小沢一郎支持者”なのである。
衆院選のマニフェストを掲げ、その実現のために敢然と戦う姿を示す小沢一郎に声援を送る人々なのである。
今、わたしたちはじっと小沢一郎を見つめている。
私たちを取り巻いている諸々の矛盾に、正面から立ち向かおうとしているのは小沢一郎一人であることを知っているからである。
「コアな民主党支持層」は消えたのではない。
彼らは立ち位置をずらして、「コアな小沢一郎支持層」を形成しているのである。
そしてその数は確実に増えている。
無党派票は、ただ離れていくだけである。
しかし、「コアな小沢一郎支持層」は怒っている。
彼らの、”現・民主党政権”に対する怒りは頂点に達している。
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