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010/12/4
「国会は、120年かけて最悪の事態に劣化した 日本一新の会・代表 平野 貞夫」
◎「日本一新運動」の原点―30
日本一新の会・代表 平野 貞夫
(国会開設百二十年記念式典に参加して)
11月29日(月)、国会開設120年記念式典が行われた。
80年記念式典と100年記念式典に、衆議院事務局職員として関わっていたので、最近の国会の様子を体験できると思い参加してみた。
式典というものは堅苦しいものであるが、時代や構成員の精神が象徴的に出るものだ。
いくつかの驚いたことがあった。
まず、現職の衆参国会議員の参加が少なかったことだ。
200名前後と思われたが、最近の国会議員は何を考えているのか。
議会政治の歴史を振り返ろうとする感性がなくなっているのは残念である。
これでは国会の将来は危ない。
次に、衆参両院議長、内閣総理大臣、最高裁判所長官の挨拶がまことに、心のない内容だ。
横路衆議院議長は、たんたんと何の抑揚もなく主な出来事を述べるだけだった。
西岡参議院議長は、少し力を入れてこれからのことに言及したが内容は乏しかった。
菅首相に至っては、「自由民権運動から始まった国会」と発言した。
まるで今の国会で自由民権が実現しているかのような話で、中学生の教科書の内容だ。
120年の式典を汚すものであった。
事務当局も反省すべきことではないか。
救われた思いがしたのは、天皇陛下のお言葉であった。
共産党支持者には叱られるかも知れないが、紹介しておきたい。
「さまざまな時代を経たこの長い歳月を顧みるとき、議会が、わが国における議会政治の確立に努め、国の発展と国民生活の安定向上に力を尽くしてきたことに深い感慨を覚えます」というところに感銘を受けた。
新憲法を十分理解されている天皇陛下のお言葉で、全体の文意はその点が生かされていたが、紹介した部分に私は特別の思いを感じた。
それは昭和天皇のご意向ではないかと、驚きながら推定した。
私の解釈は「長い歳月を通じてさまざまなことがあったが、議会として、議員たちはいろいろな制約の中で、頑張って議会政治を確立させ、国を発展させてきたのだよ」と聞きとれた。
もう一歩踏み込んで考えると、「今の国会は何をやっているのか、国民の生活はどうなるのか」というご心配のお言葉だと感じたのは私だけではない。
昭和34年から平成4年まで、私は衆議院事務局に勤めていた。
その後、12年間参議院議員として議会政治の確立に尽くしてきた。
健全な議会政治のために、政権交代の仕組みをつくることだと、引退後も活動してきた。
そして国民の大多数が政権交代を選んだ。
新しい政治が始まると国民は民主党政権に期待した。
しかし、民主党政権は期待に応えるどころか、一年も経ずして自民党政治より劣化した政治となった。
その中での国会開設120年記念式典である。
野党も民主党と政権交代する智恵も力もなくなっている。
こんなはずではなかったと誰もが思う。
何故、こうなったのか。
最大の原因は政権政党たる民主党の指導的立場の政治家たちの不見識にある。
国民の多くは選択すべき政党に迷うことを通りこし、拠り所を失うという事態となった。
与野党にわたって議会政治の原理や歴史を忘れ、国会の論議は携帯電話のメールか、ツイッターのような内容となった。
国会は、120年かけて最悪の事態に劣化した。
(「小沢問題」への元議員たちの反応) 記念式典では約40人の元参議院議員が参加していた。
何年ぶりかに会う人たち、同志や政敵で、それぞれに加齢していて思い出話に盛り上がったが、国会の現状を厳しく批判する話ばかりであった。
話の中心は政権交代のこと、わけても小沢一郎氏のことが多くて、私に舌先が向かってくる。
大変参考になった。
自民党議員の約半分は、政権交代したことに批判的で、私の動きに厳しい追及の話があった。
しかし、後の半分はきわめて前向きで民主党を正常な政党にするか、それが出来ないなら新しい健全な政党をつくってはどうかという意見であり、自民党という政党の賞味期限が過ぎていることを悟っていた。
驚いたのは旧社会党の議員である。
ほとんどの人が、「小沢さんに政権の中心にいてもらわなければ政治は機能しないよ」と激励をもらったことだ。
いろんな話があったが、一つだけ紹介しておく。
谷田部理(おさむ)氏の私に対する提言である、谷田部氏は弁護士で、旧社会党の参議院議員として大活躍し、社会党解党後は新社会党の初代委員長として活躍していた人物である。
谷田部氏は、陸山会問題や公表されたばかりの平成21年度の政治資金収支報告を踏まえて、「小沢さんに巷間いわれている政治と金の問題がないことを自分は理解している。
ようやく国民も小沢問題の真実を知りたいと関心を持ち始めた。
そこで平野さんたちの役割は、小沢さんが政治資金を適正・適法に運用してきたことを、わかりやすく世間に知らせることだ。
国民の多くは理解してくれるよ。
早く政権の中核にいるようにしないと、わが国は取り返しの付かない大変なことになる。
」という趣旨のものであった。
民主党国会議員に爪の垢でも煎じて飲ませたい。
(「政治資金収支報告」に対する謀略的報道) 平成21年の「政治資金収支報告」が公開され、マスコミが一斉に報道した。
その中に悪質な意図的で謀略的報道があった。
私が平成19年から昨年まで会計責任者をやっていた「改革フォーラム21」のことだ。
昨年7月21日、衆議院解散の日、民主党岩手第四総支部に3億7千万円を寄付したことで、さまざまな憶測情報が報道された。
制度のあり方について学者や有識者が、意見を語るのは自由である。
しかし、根本的事実を誤って報道したり、それに基づいて論評することは許されることではない。
しかもその誤った事実をいかにも問題があるよう意図的に報道することは、政治的謀略といえる。
問題の箇所は「改革フォーラム21」の原資に、平成6年の新生党解党時に4億7900万円の立法事務費が入っていたという点だ。
そもそも立法事務費とは、衆参両院の会派に支給される公費で政党に支給されるものではない。
そういう基本的制度を知らずに、12月1日のTBS「みのもんた朝ズバ」では、パネルで全額が改革フォーラム21の原資となり、それが昨年の解散時に使われたと報道の流れを創った。
マスコミはどうしてかくも不正義の報道をするのか。
TBSだけではない。
読売・毎日・東京なども同じような報道姿勢であった。
こういうことで誤った世論がつくられるのだ。
「改革フォーラム21」には立法事務費は入っておらず、また、この時期には政党助成金制度は施行されていない。
政治資金規正法の規定にもとづき、適正に措置して国家と国民のための政権交代を実現するため、浄財が生きる時を待っていたのだ。
それを旧体制の立場で謀略的に報道することも間違っているが、政権交代の意義を捨て去り権力亡者となっている民主党政権も問題だ。
朝日新聞(12月2日)によれば「改革フォーラム21」などの資金の流れについて、菅首相は「大変問題がある。
解明が必要だ」と語ったとのこと。
政治的指揮権でも使うつもりか。
政権を獲得し維持するのに、自民党は数百億円の汚れた資金を浪費した時代があった。
そんな政治と決別するために、小沢氏を中心にした私たちは「国家と国民のため政権交代による健全な議会民主政治」を目指し、適法・適正に資金を蓄積していたのだ。
一昨年来、麻生自民党政権が、資金力のない民主党に「日干し作戦」を展開したことは記憶に新しい。
事務所費や供託金に困窮している候補者を、これらの資金で助けて民主党政権が樹立できたのである。
小沢氏に私心がないことは配布先を調べればわかること。
鳩山政権が失敗し、「挙党体制で菅政権を」と発想したのが小沢氏だった。
それを裏切り、国家の機能を崩壊させた菅首相には、正常な人間としての判断ができなくなったのではと心配している。
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◎「なにもせんかん な〜お〜と〜〜〜〜」
日本一新の会事務局 大島 楯臣 今の内閣は、発足時から「空き缶内閣」や「すっから菅内閣」などと揶揄されていたが、みごとなまでに体現してくれ、多くの国民が嘱望した政権交代の大義を喪失した。
これは明らかに「無血クーデター」であり、先の代表選で菅氏に投票した議員のみならず、民主党に所属するすべての国会議員の猛省をうながしたい。
サンデー毎日の12月12日号に、戯作者の松崎菊也氏が替え歌を紹介しているが、宇宙戦艦ヤマトの主題歌で「なにもせんかんな〜お〜と〜〜〜〜」である。
同じく3日の毎日新聞の政治マンガには、仙谷官房長官が国会議事堂をひっくり返し「なかみ空っぽ コレ何だ?」、菅首相、「俺たちがつくった国会 笑いごとじゃないか?・・・・・、ふふふふ」と嘯いている。
また同社説には「お粗末国会」と題し、「開設120年が泣いている」として平野論説を追認している。
毎日社説は「議会政治の節目として、各議員が心静かに先人の足跡を振り返り、あるべき議会民主主義のあり方に思いをいたす場だったはず」と述べているが、歴史あるマスコミとして、このような状況を作り出す手助けをしたことに、自らを省みることばは聞かれない。
厳かであるはずの式典中に、自民党の逢沢一郎国対委員長の携帯着信音がなる、民主党の中井洽衆議院予算委員長が、秋篠宮殿下ご夫妻に、「早く座れよ。
おれたちが座れないじゃないか」と発言したなど、巷間いわれる「学級崩壊」ならぬ「国会崩壊」を、国民に見せつけてくれた。
さても「改革フォーラム21」の資金だが、平野氏はその著書で幾たびも書き記しているし、それは毎年の「資金収支報告」として処置され官報にも掲載されている。
つまり公知の事実であり、この10数年、政治資金のみならず、小沢政治をウオッチし続けてきた私には、菅首相や岡田幹事長のたわごとに、何をいまさらという思いしかない。
私は、昨年の春、The JOURNALに「平成版・似非関ヶ原実戦記要録」と題するふざけた文章を投稿したが、ここに至る顛末を思い起こしてみよう。
自民党・麻生総理は、その就任と時を同じくして、文芸春秋に、すぐにも解散総選挙で国民の信を問うべく論考を発表した。
しかし、その実は翌年の夏まで解散は先延ばしされたが、この間マスコミは何と書き続けたか。
その理由は麻生総理の「優柔不断」にあり、節目節目での決断ができないと断じていた。
ところが私のもとにはある筋から「解散のずるずる延期は民主党に対する兵糧攻めである」との情報が寄せられていたので、その背景について述べてみよう。
まず、現職の国会議員は選挙区での日常活動の拠点として、地元事務所を最低一箇所、多い人は数カ所開設している。
そして新人候補者はというと、普通は手元不用意な人が多く、とても複数箇所の事務所開設はままならないまま選挙準備に入る。
そんな折に、麻生総理が「まもなく解散します」と文芸春秋に発表したものだから、その反応はどうなるか火を見るよりも明らかである。
新人候補者は一斉に「選挙事務所」の開設に走った。
それも平時用の事務所ではなく、あくまでも選挙用だから、車の出入り、人が集まりやすい場所、そして駐車場と、それなりの費用がもとめられる所を物色して確保し、同時に人の配置も、用具・用材も選挙用となる。
それが一月遅れ、ふた月遅れ、はたまた解散が無いままに年の暮を迎えたとき、新人候補者の台所事情がどうなっているかは自明でもあろう。
事実、ある新人候補者は「この暮れが越せない。
どうしたものか。
一旦選挙事務所を閉じようと思う」と思案にくれていた。
ところが、歴戦の強者や現職議員ならいざ知らず、知名度もおぼつかない新人候補者が、一時的とはいえ選挙事務所を閉じると、その影響は計り知れず、あらぬ風評が流され、次第によっては再起不能も想定される。
こんな状況がおよそ10ヶ月も続くのだから、台所を預かる担当にとっては命が縮まる思いであったと思う。
昨年の総選挙はこのような特種な環境下で実施されたのだから、そのために費消された「資金」は計り知れない。
これが、麻生自民党政権の民主党に対する「兵糧攻め」の実態であり、多くの新人が「あの資金がなかったら、当選していたかどうか疑わしい」と感謝の弁を述べているのである。
仕事をしないのみならず、その発言は新人議員にももとる「内閣総理大臣」、加えて、国会対策もままならず、居るのかいないのか、その存在さえ疑われる「与党幹事長」などなど、与党であるべき民主党の国会議員諸兄はこのような情景を、いつまで国民に見せ続けるのか、確とした回答を求めたい
投稿者: 早雲
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