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民主党の小沢一郎元代表に近い議員が議員連盟を相次いで発足させている。政策提言で政権を揺さぶるとともに、菅直人首相の早期退陣に備えてうごめく「小沢氏別動隊」の色彩も帯びる。小沢氏自身も積極的に出席して求心力維持に精を出しており、党執行部は警戒を強めている。
「このままでは民主党は言ったことを何もしないとの誤解が広がってしまう。民主党と国民生活を守る気概で頑張りたい」。11月下旬、「食料とエネルギー推進議連」の初会合で会長の山岡賢次副代表が訴えると、名誉会長の鳩山由紀夫前首相は「この議連が活発に動くことが日本の未来を確かにする」と続けた。
議連の趣旨は、環太平洋連携協定(TPP)による貿易自由化を推進する菅政権をけん制し、「戸別所得補償制度創設により、農業を再生し、食料自給率を向上させる」とした衆院選マニフェスト(政権公約)への「原点回帰」だ。
ただ会長代理に田中真紀子元外相や原口一博前総務相が就任するなど、入会者71人は先の代表選で小沢氏を支持したメンバーがほとんどで、「代表選決起集会の再現のようだった」(若手)との声が漏れる。
小沢氏を支持する平野博文前官房長官は「日本再生戦略会議」、細野豪志前幹事長代理は「日本の海運を考える議連」を設立。「動物愛護管理法改正を検討する議連」は“小沢ガールズ”の岡本英子衆院議員が呼び掛け、小沢氏は初会合で「皆さんと一緒に活動できることを大変喜んでいる」と謝辞を述べた。
議連ラッシュの背景にあるのは小沢氏の号令だ。小沢氏は最近、親しい議員らに「菅政権は厳しいが、民主党政権は続けないといけない。政策論争をどんどんやれ」と繰り返し力説。小沢氏の動向に気をもむ党幹部は「本気で小沢氏を支持している議員がどれくらいいるのか。その見極めが必要だ」と動向を注視している。
http://www.sponichi.co.jp/society/flash/KFullFlash20101204070.html
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