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2010⁄12⁄03(金) 12:27
「僕は今、不条理と闘っているんです。阿久根市の不条理というのは、市民のお金が市民のために使われていないことです。」 by 仙波敏郎氏
久しぶりに『週刊プレイボーイ』を買った。
一時、といってもかれこれ何十年前の話だが、愛読していた時期があった。
1966年10月創刊というから、すでに44年という長寿雑誌である。
この雑誌はご存知、その誌名が表すとおり、かなり柔らかい内容で有名ではあるが、実は硬派な記事も多い。
私が愛読してい頃は中学から高校生くらいだったが、やはり思春期の男子にとっては刺激的なグラビアなどがあり、柔らかい記事も興味なかったと言えばウソになるが・・・。
ただ、買う時も持ち歩くときも、「気後れ」というか後ろめたい気持ちは全く無く、友人の中でも家の中でも堂々と読んでいたという記憶がある。
それは、柔らかいもの以上に硬派な記事が好きで買っていたためで、そのような自負(言い訳かもしれないが)があったからだと思う。
今回買ったのは、先日取り上げた、警察の裏金問題を現役時代から内部告発していた仙波敏郎氏の記事が出ていたからだ。
岩上安身氏のサイトで仙波敏郎氏のビデオ
(http://iwakamiyasumi.com/archives/4597)を見てから、内容もすごいが、その人物に好感を持ち、生き様に惹かるものがあった。
※投稿者(関連投稿)ビデオ動画
●恐るべき犯罪組織”警察”の実態! 仙波敏郎氏の岩上インタビュー。 植草事件の真相掲示板
投稿者 インビクタス 日時 2010 年 11 月 08 日
その記事を立ち読みで全部読んだが、やはり読み返してみたいので買ったというわけだ。
仙波氏のことは警察の裏金問題でビデオを見る前から、ある程度は知ってはいたが、今年8月に阿久根市の副市長になったということを知った時には、さすがに驚いた。
ただ、阿久根市の今年3月から4月のメディアスクラムによる竹原市長への執拗なまでの袋叩きなどを見聞きするにつけ、「またマスメディアがやっているな」くらいで、逆にそんなにマスメディアから総攻撃を受けている阿久根市の竹原信一市長をある意味評価し親近感を持っていたから、仙波氏の副市長就任についても悪い印象は全くなかった。
ということで、今回は週刊プレイボーイの仙波氏の記事を紹介させていただく。
仙波氏については、本ブログ11/10エントリー
≪警察官は町のお巡りさんから上層部にいたるまで、100%全員が「裏ガネ」で汚染されている by 仙波敏郎氏≫で取り上げている。
以下、一部抜粋し転載&要約してみる。
(週刊プレイボーイ12/13号)
********** **********
タイトル
警察裏金問題と闘い続けた男
仙波敏郎「私が阿久根副市長を引き受けた理由」
リード
≪議会を開かず、市長権限で政策を決定する。一方的に報道するマスコミの取材は拒否する。今や、全国に約800ある市の中でも、最も有名になった鹿児島県阿久根市の竹原信一市長。
「独裁」といわれる市長の解職の賛否を問う住民投票が12月5日に行われる。その阿久根市の副市長に今年8月、元愛媛県警巡査部長の仙波敏郎氏が就任した。
現職時代、警察裏金問題と闘った仙波氏を取材し続けた記者がその本心に迫る!≫
まず、なぜ阿久根市の副市長になったのかとの質問に、仙波氏は次のように答えている。
仙波「今年7月、竹原市長と三日三晩、話をして、このままでは竹原市長が議会、市の職員、マスコミから潰されてしまうと思うたんですよ。竹原市長が進める行政改革を潰したらいかん。だから、警察の裏金問題を内部告発した後、組織で孤立した僕をずっと支えてくれた東君の役を僕がやろうと思うたんです。」
(注:東君とは、仙波氏の内部告発後、高校の同級生を中心に発足した「仙波敏郎さんを支える会」の会長を務めた東玲冶氏。組織内で"干された$蜚g氏を毎日、昼食に誘って励まし、全国各地の講演会にも常に同行し、仙波氏の発言が守秘義務違反などに問われて警察から逮捕されないようアドバイスしてきたが、08年10月急逝した)
・・・・
―仙波さんは現役時代、警察の裏金問題を告発され、「法を執行する警察官が裏金作りという犯罪をしてはいかん。それが警察官の正義だ」と言って、警察組織と闘ってこられました。今の仙波さんにとっての正義とは?
仙波「正義というかね・・・・。僕は今、不条理と闘っていると思ってるんですよ。
阿久根の不条理というのはね、市民のお金が市民のために使われていないことです。まず、民間に比べて高すぎる市職員の給与がある。そして、その職員が何をしているか。市が所有する「グランビューあくね」(旧国民宿舎あくね)という宿泊施設があります。01年から前市長の親族が経営する東京の会社に貸し付けているもので、毎年、賃貸料が市の収入として入ってくる。でも、施設の修理代を市が負担する契約のため賃貸料が相殺され、市にはお金が入ってこない。民間に売却したら、売却金は入ってくるし、固定資産税も入ってくる。だから、僕が職員に「売ったらええやないか」と言うと、抵抗するんですね。いったい、どこを見て仕事をしてるんだと、これは一例にすぎません。ホントにひどいところですよ、阿久根市の行政は。
僕は元警察官で、人を疑うのが仕事でしたから、「性悪説」に立つんです。それでも、これほどひどいとは思わなかった。ここに来てひと月でそれがわかりました。
―仙波さんが副市長になられて、竹原市長は変わられましたか?
仙波「どうでしょうか?『変わりました』という方がいるのは事実です。僕の意見具申によって、3月以降招集していなかった議会を開き、市長が書いた職員の人件費総額の張り紙を破ったために懲戒免職になっていた職員も復職させました。また、原則取材拒否の市長に代わって、僕がマスコミ対応をするようになりました。」
―そのように副市長としての職務を果たされているわけですが、給与は法務局に供託されていると聞きました。市のために働いているんだから、当然の報酬として副市長給与をもらうべきではないかと思います。
仙波「阿久根市には約100億円の借金があります。だから、僕は最初、「無給でもええ」と市長に言うたんです。でも、それは法令上できないというので、副市長給与約63万円を、市長と同じ4割カットにしてもらった。残った分を供託にしてますから、僕は1円ももろうてない。でも、形のうえでは給与が支給されていることになっているので、年金は全額カットされ、8月から定期収入ゼロ。それでも月4万円のアパート代を自腹を切って払うてるんです。こんなことはマスコミもほとんど書いてくれんし、『仙波はお金と名誉のために副市長になった』と言う人もいます。でも、それは違うんですよ。」
―仙波さんの思いが伝わっていないということですか?
仙波「僕はね、01年に女房を亡くしとるし、事件を起こし服役しとった長男も刑期を終えて出てきた。だから、もう失うものが何もないんですよ。その61歳の男が、なんでここに来たか。それは市長がやろうとしている行政改革はホンモノだと思うたからです。市長のやり方や手続きには問題があるかもしれん。でもね、彼がやろうとしていることは、市営住宅の改修など立場の弱い市民のためなんです。別に市長のためにここに来たわけではない。僕は市長に対しては是々非々の立場だから、市長が間違ったことをやろうとしたら、首根っこを押さえてでも止めますよ。」≫
********** **********
仙波氏は「不条理と闘っている」という。
不条理と言えば、同じく地方行政で闘っている首長、河村たかし名古屋市長が、市議会解散請求のリコールの署名の多くを市の選管が無効としてリコールが成立しないとしたことを受けて語っていた。
「尊い署名を無効にしたことは極めて不条理。恐るべき民主主義の危機と言わざるをえない」
余談だが、この名古屋の署名無効の理由には驚かされる。
●名古屋市議会リコール署名審査結果の不当な理由(河村サポーターズ オフィシャルブログより)
住所で無効になっているケース
・町名+マンション名+部屋番号まであるのに、番地だけ抜けていて無効
→個人特定は十分可能
・現在の住所=UR○○団地で無効 選挙人名簿の住所=公団○○団地
→UR○○団地でも個人特定は十分可能
・同居家族の住所なので、続けて“〃”と住所欄に記入したら無効
→事前の市選管の説明では “〃”は有効としている。
・一文字でも修正液・テープがあると無条件で無効
・ボールペンの不調で2〜3ミリ試し書きがあるために無効
→ほんの少しの乱丁などで不当に無効にされている。
また、中には「拇印が濃すぎで無効になっている」「違う筆跡の同じペンで同じ苗字の署名が無効になっている」「選挙人名簿の名前はひらがなだが漢字で書いて無効」など、悪意を持って審査している証拠である、と指弾している。
選管の無効に関して、「異議申し立てが計2万9228人分に上ったとし、このうち1万2004人分が無効から有効に転じて36万5795人分に達すれば、住民投票が行われる。」ということだ。
・[名古屋市選管]リコール“阻止”して日当7万円 (日刊ゲンダイ2010/11/26)
・異議申し立て2万9228人 リコール署名、14日以内に審査(資料ブログ)
阿久根市も12月5日に竹原信一市長の解職(リコール)の是非を問う住民投票が行われる。
名古屋も阿久根も、首長と議会が対立している構造だが、一見泥沼化に見えるものの、要は「どちらに目が向いているか」を視点としてみれば自ずと見えてくると思う。
役所でも住民に目を向けて仕事をしている方もいるだろうが、裁判官ですら往々にして組織の上を向いて仕事をしているのでは、という事案もこのところ目につくことが多い。
国民の血税で生活している、いわゆる公務員は公僕であることを忘れているのではないだろうか。
そのパブリックサーバントとしての自覚が無く、住民を下々の者としての目線があるうちは、何も変わっていかないだろう。
仙波氏の勇気は、警察官として25歳から60歳定年を迎えるまで、100%の警官が”裏金作り”という犯罪に手を染めている中で、たった一人それを拒否し続け、現職警察官として裏金問題を告発したことにある。
その仙波氏が、阿久根市の副市長として無報酬・持ち出しで竹原市長をサポートしている、という一点の事実だけでも、十分に議会か市長かという判断はできるだろう。
阿久根市民が、マスコミに振り回されるのではなく、市長がどちらを向いて政策を実行しようとしているのか、は見誤らないでほしいと思う。
本ブログでは今後とも仙波敏郎氏に注目し応援していきたいと思っている。
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