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11月30日 17時58分
政府の機密情報などをインターネット上に掲載する「ウィキリークス」は、中国外務省の高官が、去年4月、アメリカ大使館の幹部に対し、日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りに反対する考えを伝えたとする、アメリカ外交当局の機密文書を公表しました。
「ウィキリークス」は、独自に入手したとするおよそ25万点のアメリカ外交当局の内部文書を、今月28日から相次いで公表しています。29日に公表された文書のうち、去年4月に北京のアメリカ大使館が作成した文書によりますと、中国外務省の高官が、アメリカ大使館の臨時代理大使に対し、国連安保理の常任理事国を増やすことによって「中身を薄めるべきではない」としたうえで、「日本の常任理事国入りを中国の国民は受け入れないだろう」と述べ、明確に反対する立場を示したということです。この高官の名前は、「ウィキリークス」のホームページでは伏せられていますが、全文を入手したイギリスの新聞・ガーディアンは、当時の何亜非外務次官と伝えています。この発言に対し、アメリカ大使館の臨時代理大使は「国連の分担金を2番目に多く負担している日本を抜きに安保理を拡大することは難しい」と答えたとしています。中国は当時、日本の常任理事国入りに反対する姿勢が伝えられていましたが、中国政府高官の具体的な発言が明らかになったのは異例のことです
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