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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101129/plt1011291554001-n1.htm
国会も終盤になって、政局含みになってきた。仙谷由人官房長官と馬渕澄夫国交相に対する問責決議が出され、野党は菅直人政権に退陣を求めている。菅政権の支持率も民主党への支持率もともに低下して、過去の例から見ると、もう菅政権はもたない水域に入っている。
こうした政権末期の状況になると、いろいろな話が乱れ飛ぶ。ほとんどの場合、与太話であるので、実現はしない。しかし、瓢箪(ひょうたん)から駒ということもあるかもしれない。
菅首相は18日、たちあがれ日本の与謝野馨共同代表と首相公邸で会談した。政治家が会うときには必ず政治的な意味がある。
会談は菅首相から話を持ちかけたという。これは菅首相が孤立感を強めている表れだ。菅・与謝野会談は、外国の要人をもてなすための客間や夕食会用の大食堂ではなく、プライベートな部屋で行われたのだろう。
そこで、菅首相がねじれ国会の打開へ助言を求めたのに対し、与謝野氏は来年度予算への要望を聞くため野党各党の党首に個別会談を呼びかけるよう提案したという。
そして、話は消費税増税に及んでいった。この2人は、囲碁仲間であるとともに、財務官僚を崇拝し消費税増税こそが日本のために必要と信じている財務相経験者であるからだ。
菅首相は、当面の支持率の低下やねじれ国会の運営で頭がいっぱいなのだろう。菅政権とはいうものの、実質的には仙谷官房長官が政権を仕切っており、周りに自分の側近は見当たらない。特に政治的な戦略があるわけでもなく、藁(わら)にもすがりたい気持ちだったのだろう。
一方、与謝野氏は策士だ。自民党から飛び出たものの、たちあがれ日本への賛同者は少なく、最近は低迷している。そこで、今のような政局含みの状況なら、とりあえずの存在感を高めることは損ではない。しかも、消費税増税なら、民主と自民の橋渡しもできる。民主と自民で「大連立」になれば、国会の問題はすっ飛ぶ。
第一歩は党首間の個別会談だ。民主にとっては、自民であっても公明であっても個別会談は有利に運べる。対する自民としては、民主と公明の個別会談をやられて、民主・公明の連携になるとまずいので、個別会談は実現しなかった。
となると、誰か政治家以外で、民主と自民の橋渡しをする人物が必要になってくる。民主にも自民にもパイプがあり、実務に通じている財務省OBはその役に最適だ。
かつて福田・小沢間での大連立構想では旧大蔵次官の斎藤次郎氏が橋渡し役であったが、今回は前財務次官で読売新聞社の社外監査役になる丹呉泰健氏がキーパーソンだろう。
(嘉悦大教授、元内閣参事官・高橋洋一)
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