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政治家はみんなの代表でなければならないことを理解できなかった伊波洋一陣営の敗北
http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/667.html
投稿者 尾張マン 日時 2010 年 11 月 29 日 05:46:52: YdVVrdzAJeHXM
 

(ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報)

http://amesei.exblog.jp/12379140/

アルルの男・ヒロシです。

 沖縄県知事選が終わった。伊波洋一候補が敗北した。

 敗因には中国・北朝鮮問題の緊張という要因もあるだろうが、伊波候補の公約にも問題があった。彼の選挙運動サイト(http://ihayoichi.jp/p_03.html)には書いていないのだが、読売新聞でのインタビューで、「今の日米安保条約は時代錯誤的だ。日本は同盟深化より日米平和友好条約の締結を視野に入れるべきだ」と発言したことが批判されたようだ。どうもこの発言が選挙にでた第3の政党の支援者のブログなどを通じて拡散していたようだ。

 この他、支援団体に「安保破棄中実委」といった過激な主張を行う団体がいた事がやはりマイナスになった。また、カジノによる経済振興を議論する前に一方的に否定した公約を掲げていたこともやはり経済政策の面での弱さを露呈した。

 要するに結果として伊波氏は沖縄県全体の代表者であるとは受け取られなかった。私も安保破棄を唱えることには反対である。日米同盟を今以上に強化するような「同盟深化」は不要だが、それ以上に今の段階で性急に日米安保を平和友好条約に置き換えることは現実的ではない。

 伊波陣営の最大の問題は経済振興と普天間移設の問題をリンクさせた現実的な経済政策を打ち出せず、結果的に極端な「左翼候補」になってしまったことだった。

 これには民主党中央の支援を得られなかったことが大きく響いている。そもそも民主党がアメリカのジャパン・ハンドラーズに操られている時点で、かなり劣勢だった。しかし、政権与党の民主党と政策協定を結ぶという提案すらできなかったのではないか。今回の伊波候補の主張は鳩山由紀夫すら超えてしまっていた。

 かつて自民党と社会党の連立政権が実現したのは、自民党と連立を組む段階で社会党が性急な革新路線を捨て、現実的な妥協を行ったからである。今回の伊波陣営にはそのような政権党との政策協定を結ぶという作業が存在しなかった。結果的に4万票の差がついたのはそこが原因であるだろう。

 だから、革新路線は誤りなのだ。現実というのは画期的に変わるものではない。悪い方向には加速度的に悪くなるが、良い方向にはすこしずつしか変わらない。仮に民主党の側から折にふれて政策協議が行われ、伊波陣営が折にふれて政策をより現実的に見えるように軌道修正すれば、結果はもう少し違ったかもしれない。

 数万票の「普天間問題は解決することに賛成だが、性急に安保破棄は求めない」というもともと民主党を支持していた層がいただろう。そういった、鳩山政権の失敗で失望させられた層が、伊波候補の政策の足りない面やネガティブ情報に影響されて、仲井真候補に投票したのだろう。

 だから、今回の選挙公約は、「普天間の移設と同時に他の基地問題は漸進的な状況改善を求める」程度にとどめておくべきだった。そしてカジノなどの経済振興の問題なども議論した上で判断する、という是々非々の立場を取るべきだった。

 いきなり、安保破棄とか日米平和友好条約などと言ってはいけない。なぜならば、政治家というのは選挙区みんなの代表なのだから、たとえ特定の支持層の支持を強く受けているとしても、政策は実現可能性がなければならないからだ。例えば、アメリカ大統領選挙を制したバラク・オバマはそのことを理解していた。

 (A)普天間飛行場の移設を県外か国外に求めること、(B)嘉手納飛行場なども含めた沖縄基地全体の撤去や安保条約の破棄を性急に求めること。AとBには天と地ほどの差がある。

 宜野湾市長として普天間移設問題に取り組んだことを主張するのはいい。しかし、基地問題すべてを一気に解決することなどできない。

 一方、対抗馬の仲井真陣営は、「本心」はどちらにあるかは別にして、少なくとも「普天間は県外に」と公約に掲げた。これでは普天間を国外と言っている伊波候補は仲井真との差異化が測れなかった。しかも、どこからともなく、伊波陣営に対しては公選法違反ともいえそうなネガティブキャンペーンが執拗に行われたようだ。

 ただ、そういったネガティブ攻撃につけこまれないようにする戦略も必要だったし、狸の仲井真知事がどういう戦術に出てくるかを予測した上で極左活動家たちの支持を一部は失うとしても出来る限り現実的に向かうべきだった。そして、沖縄県内の民主議員たちや国民新党の議員らは「伊波陣営の政策をすべて実現することは難しい、普天間問題と日米地位協定だけに限定すべきだ」とまず強く説得すべきではなかったか。

  伊波陣営の敗北は彼自身の戦略ミスという要素が大きい、と私は判断する。これでは日米同盟絶対主義者を逆に勢いづけてしまうことになりかねない。大事なことなのでなんどでも言う。

 政治家というのはみんなの代表である。  

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コメント
 
01. 2010年11月29日 07:18:19: 2lz8h2ALwE
「政治家はみんなの代表でなければならないことを理解できなかった」とかなんとか,そんなに大上段に振りかざした批判をするほどの敗北ではあるまい。
あれだけの劣勢であったにもかかわらずよく盛り返して,結果はほぼ互角といって良いくらいだ。

敗因は,政権奪取時のマニフェストをなし崩しにし,ポリシーもなければビジョンもなく迷走する民主党すっから菅政権の優柔不断にある。


02. 2010年11月29日 07:33:30: pEgCpfCxXY
 沖縄県選挙管理委員会の公式ウェブサイトによると、仲伊真氏は33万5708票を獲得。伊波氏は29万7082票だった。投票率は60.88%。

私は>>01さんの前段に賛成します。
ただ、そうですね、沖縄の米軍基地からの解放にむけた経済政策を
怠った民主党政権そしてわれわれが反省しなければなりません。
したがって、たんに沖縄の市民の選択をどうこういえた義理にありません。
沖縄の市民だって生きてる以上、基地からの解放を願うし利益誘導をも願うでしょう。さまざまな葛藤の中での苦渋の選択があるわけで、そういう苦渋を
沖縄の市民に強いてきた
日本政府、アメリカ政府、その支持をつづけている有権者たちが反省しなければなりません。


03. 2010年11月29日 14:29:32: FHVyh15Kso
鳩山内閣は普天間基地の県外移設を公言し、沖縄県民の期待を集めたものの、
「米軍の抑止力が大事」だとして、事実上県外移設を断念した。
直後、評論家等から米軍の抑止力なんて「みせかけだ」という議論が起こった。

多くの国民や沖縄県民が、鳩山総理の「抑止力論」では納得できない状況の中、
尖閣諸島における中国船とのトラブルが外交問題にまで発展して、在日米軍の存在感が際立つ形になった。
「火の無い所に煙を立てて」、結果的に米軍の「抑止力神話」が守られた。
時の政府から、鳩山前総理の抑止力の意味を「このような形で証明されたのでは」
沖縄の人は国から見捨てられた思いだっただろう。

伊波氏が長年主張してきた「米軍再編計画から読み解けば、辺野古移設は不要」という論は、
結果的に「尖閣紛争」と「朝鮮半島危機」によって、うやむやにされた。
仲井間氏が「辺野古反対」を主張した時点で、伊波氏に残ったのは、左翼の基地反対運動を骨格とするグループのみだった。
そうなれば、「条件闘争」としての仲井間知事が有利になるのは当然の事。(左翼は反対のための反対だから)

この敗北は伊波氏の戦略ミスと言うよりも、
民主党政権が「鳩山内閣からの普天間移設問題に関する総括=どうして鳩山総理の言葉が実現できなかったのか=を否定した時点」で勝負はついていた。
民主党政権は伊波氏の主張にまともに対峙する姿勢を示さなかったのだから、
そうなれば、米軍基地反対の声を上げた市民の多くは冷めてしまう。


04. 2010年11月29日 17:56:07: O0Uzfgpdbc
伊波陣営は朝鮮の代表なんだろwww

05. 2010年11月30日 00:29:01: PiPYA5ojkc
伊波の敗因は
1.社・共や連合の放漫運動体質と相互反目。
2.民主党一部議員の余計なおせっかい、迷惑応援といったら気の毒だが、つまりは、現政権が悪すぎた。
3.中国漁船や朝鮮半島情勢 .4..5..略、いろいろあるが、以外と気づかれていない重大なものがある。

6.それは、読売グループによる、那覇市民篭絡作戦。
読売巨人は、いままで、オープン戦や二軍キャンプですら、沖縄をスルー。公式戦はこの数十年一度もなかった。。というか、沖縄を敵視している観すらあった。日テレだけが系列局ないし。ところが、今年になって突如、那覇キャンプを行うと発表。市長を先頭に、巨人軍協力会が発足、巨人応援ムードが高まっている。宮崎県民の恨みを買っている。そして、ドラフトで、無名の沖縄の高校生を2位指名。
キャンプが決まったときから嫌な予感がしていたが、
やはり、那覇市民は完全にやまとんちゅに魂抜かれ、右傾化ヤマト化しています。

那覇には基地被害がほとんどないので、反基地感情もピンと来にくい。
那覇を攻略しておけば、沖縄はもらったも同然という考えでしょう。
さすがナベツネ。頭いいわ。沖縄人には対抗できない。てゆうか、アメリカの3S作戦の一環を遅まきながら沖縄に向けて実行しているということか。


06. 2010年11月30日 04:11:09: CPCgKMiUvc
>>05
分析GJ


どこまで現実主義でいくか原理主義でいくかは、難しい問題だ


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