http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/637.html
Tweet |
中国を、政治的、経済的圧力によって自らの要求に従わせることのできなかったアメリカは、現在、朝鮮半島の情勢を緊張させ、中国に莫大な軍事費用を支払わせることで、同国の政府を、治安、経済面で困難な状況に陥らせようとしている。
アメリカがイラクやアフガニスタンでの軍事政策により、危機に直面しており、この2つの戦争の継続が、アメリカ経済に大きな打撃を与えている中、アメリカ軍は依然として朝鮮半島や中国の近隣諸国で緊張を作り出そうとしている訳だ。
アメリカは、半島の軍事的危機を煽り、日本と韓国における軍隊の駐留継続を正当化するために、この問題を利用しようとしている。域情勢が悪化し、韓国大統領が、北朝鮮に同様の措置をとると警告している中で、アメリカと韓国の合同軍事演習の実施に関する報道が出されたことは、こうした方向で分析することができる・・・
平たく言えば、アメリカはカネを使わないで、東アジアの緊張を煽り、日中韓の連合を阻止し、中国を軍事的に牽制し、日本を「日米同盟」に縛り付け、お金を搾り取れるだけ搾り取る、というところでしょうかね。イラン人の報道機関(諜報機関?)の分析はなかなか鋭いね。
ホセイニー解説員
アメリカの原子力空母ジョージ・ワシントンが、アメリカと韓国の合同軍事演習に参加するため、横須賀港から黄海に派遣されたことで、この地域の情勢は刻一刻と悪化しています。28日日曜、アメリカと韓国は、黄海上で合同軍事演習を実施します。
この軍事演習実施の理由について、アメリカは、表面上、南北朝鮮の最近の砲撃戦と、いわゆる「同盟国である韓国の治安が脅かされていることへの懸念」であると発表しています。北朝鮮は、朝鮮半島での新たな緊張発生の理由を、黄海上の係争区域における韓国の軍事行動であるとし、韓国の扇動行為が続いた場合には、軍事措置も辞さないだろうと脅迫しています。
黄海上での軍事演習の実施というアメリカと韓国の決定は、北朝鮮の抗議と共に、中国の反発をも引き起こしました。中国外務省の報道官は、この軍事演習の実施を前に、わが国の排他的経済水域でのいかなる軍事行動にも反対する」と警告を発しています。中国はこれ以前にも、韓国哨戒艦沈没事件を受けたアメリカと韓国の同水域での合同軍事演習に反対していました。
こうしたことに基づき、政治評論家は、黄海上でのアメリカと韓国の合同軍事演習の実施を、北朝鮮への脅迫と見なす以上に、アメリカの要求を受け入れさせるための中国政府への圧力と見なしています。これらの評論家によれば、中国を、政治的、経済的圧力によって自らの要求に従わせることのできなかったアメリカは、現在、朝鮮半島の情勢を緊張させ、中国に莫大な軍事費用を支払わせることで、同国の政府を、治安、経済面で困難な状況に陥らせようとしています。27日金曜、中国政府は、アメリカ大統領に対し、世界的な金融危機から脱するため、覇権主義的な軍事政策を変更するよう要請しましたが、このことは、世界の戦略的地域に危機を作り出そうとするアメリカの措置が世界的な金融危機の主な要因であると中国も考えていることを示しています。このため、中国は、黄海上でのアメリカと韓国の合同軍事演習の実施を前に、アメリカに対して、こうした政策から手を引くよう求めたのです。
専門家は、アメリカがイラクやアフガニスタンでの軍事政策により、危機に直面しており、この2つの戦争の継続が、アメリカ経済に大きな打撃を与えている中、アメリカ軍は依然として朝鮮半島や中国の近隣諸国で緊張を作り出そうとしていると考えています。評論家によれば、アメリカはこうしたアプローチと、同盟国へのさらなる武器の売却により、経済危機の拡大を抑えている他、この種の問題を、中国などのほかの国に移転しようとしているのです。
韓国政府は最近、南北朝鮮の砲撃戦を理由に、国防省に20億ドルの追加予算をあてるよう、同国の議会に要請しましたが、このことは、こうした方向で検討することができます。アメリカは黄海上での軍事演習の実施と地域での危機の拡大にもかかわらず、協議を継続することで、自らの目的を遂げるため、この危機をコントロールすることを望んでいますが、政治問題の評論家は、朝鮮半島で平和条約が締結されていないことは、東アジアで危機を拡大させる要因であるとし、そうした状況の継続に警告を発しています。
ヴァガーリー解説員
北朝鮮との国境にある韓国のヨンピョン島に北朝鮮軍が砲撃を行った事件で、朝鮮半島は再度、世界の注目を集めています。北朝鮮は、韓国軍兵士2名が死亡し、およそ15名が負傷したこの砲撃は、韓国軍の砲撃に応酬したものだとしています。
地域の専門家によれば、北朝鮮が、ヨンピョン島にある韓国軍の駐屯地を砲撃した事件は、何よりも、朝鮮半島の情勢の悪化を物語っており、地域での戦争勃発への懸念を高めています。アメリカのオバマ大統領は、韓国のイミョンバク大統領と電話で会談し、その中で、北朝鮮との衝突における韓国への完全な支持を強調しましたが、このことは、アメリカが朝鮮半島での危機を煽ろうとしていることを示しています。
アメリカは、北朝鮮の核兵器開発を停止させる代わりに、北朝鮮に軽水炉の燃料の支援を行うとする1994年の米朝枠組み合意を無効とし、さらに6カ国協議を失敗に追い込むことで、実際、北朝鮮の核問題を解決する意志がないことを示しましたが、それ以上に、アメリカは、日本と韓国における軍隊の駐留継続を正当化するために、この問題を利用しようとしています。
日本で、アメリカ軍の駐留継続に抗議の声が上がっていることから、アメリカは、朝鮮半島の情勢を悪化させる方向へと転じ、北朝鮮が脅威であるように見せることで、日本からのアメリカ軍の撤退問題を終結させようとしています。こうした中、中国と日本の領土問題の対立の激化と、地域の軍隊駐留に関する日本政府の要請を受け、アメリカは、以前にも増して、朝鮮半島での危機の拡大を必要としており、これによって地域の軍隊駐留を拡大しようとしています。
韓国と北朝鮮の衝突により、地域情勢が悪化し、韓国大統領が、北朝鮮に同様の措置をとると警告している中で、アメリカと韓国の合同軍事演習の実施に関する報道が出されたことは、こうした方向で分析することができます。こうした状況は、アメリカが、情勢を安定させようとしているのではなく、戦争勃発に対する地域の懸念を煽り、中国に圧力をかけて、北朝鮮に核廃絶を迫らせようとしていることを示しているのです。
ホセイニー解説員
アメリカのボズワース北朝鮮特別代表が、22日月曜、韓国の首都ソウルで、同国のキム・ソンファン外務大臣と会談し、その中で、軽水炉に必要な燃料確保に向けた北朝鮮のウラン濃縮は、それほど重大なことではないと見せようとしました。彼はさらに、この問題を危機だとするアメリカの一部メディアの報道を否定しました。
アメリカ・北朝鮮特別代表の表明の一方で、アメリカ軍統合参謀本部のマレン議長は、軽水炉建設を目指す北朝鮮の計画は、危険なものであり、地域の安定を乱すとしています。
北朝鮮の核開発に対し、アメリカ政府関係者が懸念を表明したのは、アメリカの高官2名が今月初めに北朝鮮を訪問し、同国の新たな軽水炉建設に関する報告が出された後のことです。政治評論家は、北朝鮮の新たな核開発に関するアメリカ高官の対応の遅れと、それに関する大規模なプロパガンダは、北朝鮮との対応方法をめぐり、共和党と民主党が対立していることによるものと見ています。その一方で、北朝鮮の新たな核開発に対するアメリカ高官の矛盾した発言は、いくつかの角度から分析することができます。
まずはじめに、アメリカの政府関係者は、軽水炉を建設し、それに必要な燃料を確保するための北朝鮮の最新の核技術にショックを受けた、ということです。アメリカの核専門家、ジークフリード・ヘッカー氏は、最近の北朝鮮訪問、及びヨンビョン核施設の視察の中で、数千基の遠心分離機を目にしたが、それは最新鋭のものだったとしています。このアメリカの核専門家と、6カ国協議の元アメリカ代表、ジャック・プリチャード氏は、ともに北朝鮮を訪問し、この新たな軽水炉建設は、核エネルギーの生産を目的とした、非軍事的なものだと強く主張していますが、アメリカの一部高官は、同国のメディアと共に、それを北朝鮮に対するさらなる圧力の行使に向け、利用しようとしています。
二つ目に、アメリカの高官による北朝鮮の核開発に関する矛盾した発言は、北朝鮮に核開発に関するアメリカ政府の大規模なプロパガンダが、根拠のないものだということを示しています。アメリカ統合参謀本部のマレン議長も認めているように、北朝鮮の情報を手に入れるのは非常に難しいと述べています。
こうした中、アメリカは、中国にさらなる圧力をかけるために、軽水炉建設を利用しようとしています。「北朝鮮は外国の支援を受けずに、これほど早く、軽水炉建設の技術を手に入れることはできない」とするマレン議長の発言は、こうした枠内で見ることができます。マレン議長はこれに関して、ロシアに、アメリカとの戦略兵器に関する条約の批准を急ぐよう要請しています。こうした表明に注目し、政治問題の専門家は、アメリカは北朝鮮の核開発を巡る危機の継続により、確かに、東アジアなどで、軍事的な計画を推し進めようとしている、と主張しているのです。
参考リンク
▼対北非難決議 菅政権も断固たる制裁を(産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101128/plc1011280304002-n1.htm
▼あす沖縄知事選 安保体制の弱体化は困る(産経)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101127/plc1011270252009-n1.htm
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK100掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。