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2010年11月27日 (土) 13:55
沖縄県知事選に向けウォルフレン氏のメッセージ
沖縄県知事選まであと1日となった。
米国は沖縄知事選に日程を合わせるかのように黄海で韓国と共同の軍事演習を行う。米国のマレン統合参謀本部議長はCNNテレビのインタビューで、「抑止力に関する非常に強いメッセージを送る目的がある」と述べた。
沖縄県知事選に向けてのメッセージかと間違うような発言である。
米国が沖縄の軍事基地を重視しているのは、米国の世界戦略上、沖縄が極めて重要な地政学上の位置を占めているからである。米軍が沖縄に駐留するのは日本の安全保障のためではない。米国の利益のために沖縄に駐留しているのだ。
私が『日本の独立−主権者国民と「米・官・業・政・電」利権複合体の死闘−』を上梓したのとタイミングを同じくして、アムステルダム大学教授のカレル・ヴァン・ウォルフレン氏が『アメリカと沈みゆく自由世界』を出版された。
日本の独立
著者:植草一秀
販売元:飛鳥新社
アメリカとともに沈みゆく自由世界
著者:カレル・ヴァン・ウォルフレン
販売元:徳間書店
「植草事件の真相掲示板」に松様(http://9123.teacup.com/uekusajiken/bbs/7953)が次のメッセージを寄せてくださった。
「植草一秀様の「日本の独立」とウォルフレン氏の「アメリカとともに沈みゆく自由世界」が、今、世界&日本を理解する最適の書と思える。」
拙著に関しては、過分なお言葉を賜り、大変恐縮に存じるが、拙著と併せてウォルフレン氏の新著をご高読いただくことにより、日本と世界の実相がより鮮明に見えてくるのではないかと思う。
「nico’s blog」様がウォルフレン氏が最近行った講演の発言録を掲載くださっている。ウォルフレン氏は新著の出版に合わせて、外国人記者クラブで11月17日に記念講演を行ったのだという。
詳細については「nico’s blog」様の記事をご参照いただきたい(*)が、質疑応答で在日米軍について重要な発言を示しているので、転載させていただく。
(*)http://nicoasia.wordpress.com/2010/11/22/%e3%82%a6%e3%82%a9%e3%83%ab%e3%83%95%e3%83%ac%e3%83%b3%e6%95%99%e6%8e%88%e3%81%ae%e6%97%a5%e6%9c%ac%e4%ba%ba%e3%81%b8%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%83%e3%82%bb%e3%83%bc%e3%82%b8%e3%80%80%e7%b1%b3%e5%9b%bd/
「私が日本の弁護士なら在沖縄海兵隊は日米安保条約に違反しているという論陣を張るだろう。海兵隊は日本の防衛の為に駐留すると取り決められているにもかかわらず、全くその目的のために駐留しているのではないからだ。全くである。
これは防衛の為に存在しているのではなく、イラクやアフガニスタン、将来的にはその他アジアで起こりうる紛争での攻撃、あるいは中国を米軍基地で包囲するといった目的の為に海兵隊基地は存在しているのである。つまり日米安全保障条約でうたっているような目的とは全く異なる目的の為に存在しているといえる。
情勢の変化に応じてちょっとは拡大解釈をしてもよいではないかという議論もあろう。米国が多くの脅威にさらされているという議論もあるだろう。日本も信頼に足りない脅威となる国に囲まれているという議論もあるだろう。しかし、もしこのことがこれまでの中で最も重要であるというのであれば、もしそんな事態があるのだと仮定すれば、私の論じてきたことは全て間違いといってよい。
しかし、所謂「脅威」と呼ばれているものは、あらゆる比較を超えて過大に誇張されたものである。紛争や戦争を必要とする国というもの自体が目的なのである。さもないと軍国主義に対して莫大な資金が入ってこなくなるからである。
これから強大化する中国ということを言うのであれば、万人にとって、日中の将来にとって、良いことは安定的な相互互恵関係を築いていくことである。
しかし、日本が米国の奴隷のごとく米国からの指令を実行するという状態である限りは、中国は日本をまともな相手として取り扱わないだろう。今まで自然の摂理のように当然のことと思っていたことを改めて考え直さなければいけない状況が到来したのだということを申し上げておきたい。」
(ここまでnico’s blog様からの転載)
私は上記のウォルフレン氏発言と見解を一にする。拙著でも第23章に「「抑止力」というプロパガンダ」の章を設けて日米安保条約についての見解を示し、第28章「政界再編と日本のルネサンス」に日本の安全保障政策について概略を示した。
沖縄の主権者国民は、ウォルフレン氏の見解をしっかりと認識して判断を下すべきである。日本は隣国と敵対する道よりも相互信頼の道を模索するべきである。自国の安全は自国の責任で確保する必要があるが、アジア諸国と真の友好関係を構築することは、アジアの一員である日本の絶対的な課題である。
米国には巨大な軍事産業が存在する。この巨大な軍事産業は世界のどこかで戦争を必要としているのだ。資本の自己増殖のために彼らは戦争を必要としている。(http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-b11d.html)戦争を実行するには、下準備が必要である。戦争を遂行する環境を整備しなければならない。戦争が遂行されるとき、支配者は危険な場に身を置かない。戦争で犠牲になるのは名もなき市民だけなのである。
戦争のメカニズム、軍事産業の自己増殖のメカニズムを正確に認識し、このメカニズムを破壊してゆくことが必要なのである。
残念なことに、日本でも多くの人々が、米国の軍産複合体に組み込まれている。この米国の軍産複合体と連携して日本を支配しているのが、日本の支配者=米官業政電の利権複合体=悪徳ペンタゴンである。
明日の沖縄県知事選で沖縄の主権者は、米国の手先でない、沖縄の主権者を代表し、沖縄の主権者を第一と考える人物を沖縄の新しい知事に選出しなければならない。(http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-ede3.html)この沖縄県知事選を第二平成維新の端緒とすることが強く求められている。
※投稿者
カレル・ヴァン・ウォルフレン ジャーナリスト 2010.11.17 (You−Tube動画)
http://www.youtube.com/watch?v=zbbqpcunR1w
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