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2010年11月24日(水) 06時20分40秒
第二次朝鮮戦争が起きた場合、なぜ日本は攻撃されるのか。
昨日の夕方四時ぐらいだったか。外出中に、このニュースをツイッターで知ったのは。
北朝鮮が、韓国の延坪島を一斉砲撃し、それに対して韓国側も応戦をしているという。
最初は情報が錯綜していて、死傷者が数十人単位で出ているとか、何百発もの砲撃が浴びせられているとか、まだ戦闘が続いているとか、いろんな情報が入ってきて、とにかく、この戦闘が拡大して、第二次朝鮮戦争へと発展しないことを祈った。
ちょうど豊洲からゆりかもめで、有明に帰るところで、東京のビル群を見渡すことができたのだが、戦争になれば、ノドンミサイルが威嚇のためにも、この東京に何発か撃ち込まれるんだろうなと考えて、恐怖を感じた。
帰宅してテレビをつけると、各局でも繰り返しこのニュースをやっているのだが、そこでのニュースのまとめがたいてい、「日本は防衛のためにも、アメリカとの同盟関係をいっそう強化しなければなりません」というように、ことごとく、まとめられているのに、強い違和感を感じた。
いや、違うだろう。日米安保に基づいて、米軍基地が日本中にあるから北朝鮮の恐怖に日本は怯えなきゃいけないんじゃないのか。
そう、ツイッターで、率直につぶやいたら、ネトウヨの中でも、一番勉強不足な層に、「アメリカに日本は守ってもらってるのを知らないのか」「北朝鮮と韓国は、いまでも休戦中なだけで、戦争状態なんだよ」と、よくわからない罵倒ツイートをつぎつぎと浴びせられた。
あまりにくだらなくて、ブロックだけして放っておいたが。
しかし、これだけマスコミが、「北朝鮮の脅威に備えて、日米同盟を強化すべきだ」とプロパガンダ洗脳を行いつづければ、国民の中にも、なんとなくそう考えてくる人が増えてくる。
だが、ここは冷静になって、当たり前のことを、考えてほしい。
もちろん、私はこれが中国の領土拡大への野望(日本に対しての)を防ぐために在日米軍は抑止力として機能としているということなら、その通りであろうと思うし。
冷戦時代なら、ソ連の侵略に対する抑止力としては、アメリカ軍の駐留は仕方ない選択だったと思う。
だが、私が言いたいことは、「北朝鮮の侵略を防ぐ」というのは、ちょっと違うだろうと、そこを言いたいのだ。
まず、何のために、アメリカ軍が日本に駐留しているのかといえば、もとはといえば、冷戦があったからだ。
中国が共産化し、ベトナムや朝鮮もイデオロギー対立で南北に別れ、東アジアが共産化の危機にあった中では、アメリカとしては、その防波堤の役割を日本にさせる必要があった。
しかし、太平洋戦争の戦後処理で、日本は「戦争放棄」という建前があったから、日本軍はあくまで専守防衛の「自衛隊」であるというように位置づけて、いざ、戦争となった場合は、アメリカが出撃することとなる。
だから、大規模な在日米軍基地を持ち、返還前の沖縄には核兵器を置いて(今も、隠し持っていると思うが)、ソ連側の陣営を牽制しつづけたのである。一方で、日本には思いやり予算を出させ続けた。
だが、1990年代に入り、冷戦は終わったのだから、アメリカは日本にあれほど大規模な軍隊を駐留させる必要はなくなるはずである。しかし、ここが長年の間に利権化してしまって、アメリカとしても、駐留経費もかなり日本が負担してくれるわけだし、また、東アジアに覇権を持ち続けるためには、「在日米軍基地」というのは、かなり美味しい存在になるわけである。
また、日本側にも「安保マフィア」という、この利権にむらがる連中が官民ともに現れた。
よって、先日の普天間問題のように、海兵隊を動かす動かさない程度の問題を日本側が持ち出しただけでも、首相のクビが吹っ飛ぶような事態になる。
戦後の長年のアメリカへの持たれあいの中で、官僚にも、マスコミにも、民間にも、このあたりの利権に巣食う連中がウヨウヨいるというわけだ。
そして、とくにマスコミや、御用評論家の中には、アメリカの防衛利権を死守するために、冷戦後、その存在意義を問われてはならないと、必死で、危機感を煽る連中がいる。いわゆるポチ右翼という連中だが。
中国がいかに野蛮な国で、その脅威をことさらに煽ったり、またロシアとの北方領土交渉がうまくいかないように、あれこれと世論操作で妨害をしたり、北朝鮮の恐怖を煽って、だから、日本はアメリカとの同盟関係を強化すべきだと結論づける。
そもそもこの論理展開がいつもおかしいと思うのだが。
これが海外でいうところの、いわゆる普通の「保守派」であれば、日本は軍事大国に囲まれていて、安全保障上の脅威を感じているからこそ、憲法を改正して、自前の軍隊を整備すべきだと主張するはずである。
しかし、それはしないでおいて、アメリカとの同盟を強化しろ、となる。
もちろん、現行憲法を踏まえるとそのような着地になる、という見方もできるが、それにしても、過剰なまでに、アメリカの庇護に入ることを主張するにあたり、「やっぱり、こいつら利権ありきで世論コントロールしてるよな」と、思わざるをえないである。ちなみにテレビに出てくる御用評論家や、キャスターのコメントを聞いていると、みんな同じことばかり言っているので、ぜひ注目して聞いてほしい。
さて、ではなぜ、韓国との戦争になれば、北朝鮮は日本を攻撃するのか。
なぜ、アメリカとの同盟関係を強化するのか、この点をよくよく考えてみたい。
もちろん北朝鮮にとっての仮想敵国(実際に敵国だが)は、韓国である。
これは建国以来、彼らは南北統一を悲願としていて、今の金正日独裁体制の大義名分もそこに決着させているから当然のことである。
一方で、北朝鮮が日本を侵略する理由はない。彼らが南北統一を果たした上では、次は日本だとなるかもしれないが、現実的に、韓国と日本の両国を相手に戦争するほどの国力は北朝鮮にはない。
国民は飢えているし、エネルギーの備蓄もたいしてあるわけではない。
北朝鮮としては、ソウルへの電撃侵攻を行うことで、戦争の主導権を握るシナリオをまず考えているだろう。
韓国が北朝鮮から攻められれば、当然、米韓相互防衛条約に基づいて、アメリカ軍が出撃することになる。
北朝鮮としては、韓国軍相手であればなんとかなると考えているかもしれないが、アメリカ軍が相手では、とてもたちうちできない。
しかし、そのアメリカ軍がどこから出撃するかといえば、ソウルの在韓米軍もあるが、もちろん沖縄をはじめ日本中にある米軍基地から出撃するわけである。
当然、北朝鮮としては、在日米軍をどのようにして叩くかということがあるか、いざ戦争になれば、ノドンミサイルを沖縄や、横須賀や、日本中の主な米軍基地に叩き込むであろう。
あわせて、日本中の混乱を狙って、東京や大阪などの主要都市に、ノドンミサイルを撃ち込むことが予想される。場合によっては化学兵器も搭載させているかもしれない。
前線兵力は韓国に送り込んでいるわけだから、日本に対しては、主にミサイルでの攻撃ということになる。
あとは工作活動である。
拉致問題で明らかになったとおり、北朝鮮は日本国内で工作活動を行う実績もノウハウも持っている。
その場合、細菌兵器を首都圏にばらまいたり、または原子力発電所を爆破させるといった行動に出るであろう。
こうして考えてみると、結局は、なぜ日本が第二次朝鮮戦争に巻き込まれるかというと、日米安保条約があるからであり、大規模な在日米軍基地が日本中にあるからである。
よって、この判断の善悪は別として、「北朝鮮が日本を攻撃する脅威があるから、日米同盟を強化すべきだ」「だから沖縄の米軍基地は日本の安全保障のために重要である」という議論はかなりトンチンカンであるということである。
北朝鮮の恐怖におののいて、日本の安全保障を守りたいのであれば、日米安保条約をよりゆるやかなものに変えて、在日米軍基地を撤収させていく、というようになるのが本筋であろう。
そして、アメリカに頼らなくても、日本が自国の力で、外国の軍事的脅威から身を守ることができるように、自前の防衛力を強化します、というようになるのが、普通の流れかと思う。
しかし、そうはならないのが、マスコミや誤用評論家がいかにアメリカの利害とべったりかということだと思う。
もちろん、日本一国の平和だけではなくて、韓国の防衛のために、日本の国民を危険にさらしてでも、私たちは北朝鮮の非道に抵抗します、という前提があるのであればわかる。
仮にソウルが制圧された場合、アメリカ軍は在日米軍基地が仕えないということになれば、グアムから出撃しなければいけなくなる。その場合、韓国にとって戦局は不利に働くためだ。
だが、現状はどうだろうか。
韓国人も、日本人も、双方ともに、第二次朝鮮戦争になった場合、日本人がこれほとまでに危険にさらされても韓国を守らなければならないという状況になっているという現実をはたして知っているのだろうか。
もし知っているならば、2012年以降、在韓米軍からの統帥権の韓国への返還を機に、現実的になろうとしている在韓米軍の撤退を、なぜ日本は指をくわえたままにしているのだろうかとも思う。
仮に、在韓米軍が韓国から撤退したとなれば、第二次朝鮮戦争が起きたときは、完全に在日米軍からの出撃ということになる。ますます日本は北朝鮮との戦争に巻き込まれるというわけなのに。
さて、いずれにしても、私たちは第二次朝鮮戦争のリスクが現実的にあるならあるとして、もっと現実味のあるリスクを想定して、身を守る方法を議論していかなければなるまい。
たとえば、北朝鮮が首都圏にノドンを撃ち込めばどのような混乱が予想されるのか。
化学兵器や生物兵器のテロが行われた場合、どのように対処をすればいいのか。
福島や、若狭の原発がテロで爆破されればどういった危険が予測されるのか。
韓国からの難民が発生した場合に、その受け入れ体制としてはどうすればいいのか。
ということであろう。
また、国の危機管理は大丈夫か。
首相は菅、官房長官に仙谷、そして国家公安委員長は岡崎トミ子である。
これら全共闘トリオの下で、はたして自衛隊や、警察はちゃんと機能してくれるのか、ということも心配である。
とくにテロ対策といえば、公安であるが、良い悪いは別として、岡崎トミ子は民主党の中でも、最左派とされた人物の一人で、これも良い悪いは別として、韓国で行われた従軍慰安婦のデモにわざわざ参加しに行っているような人である。
もちろん政治信条はそれぞれであるが、心配しているのが、ある意味、公安や警察、自衛隊と、それまで対立してきたような人たちが、今は国の安全保障のトップに立っているということで、
「ちゃんとあなたたち、内部分裂を起こさず、できるのかな・・・」と心配になるものでもある。
案の定、岡崎トミ子のクビを狙った自爆テロなのか、今月はじめには、警視庁の国際テロの捜査情報がネットから流出するという事件も起きているが。。
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