★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK100 > 465.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
「ほんものとにせもの」 by インナーマザー 日々坦々
http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/465.html
投稿者 行雲流水 日時 2010 年 11 月 26 日 10:00:51: CcbUdNyBAG7Z2
 

http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-765.html 
2010⁄11⁄25(木) 15:00

ほんものとにせもの


「本物」や「本当」という言葉があります。日常的に使う言葉ですが、本物とは超越的な感覚のことだと思います。
超越性や普遍性を換言すれば謝意です。自分の力ではどうにもならない体験のなかで、自分を超えた「何か」にありがとうと感謝する気持ちが超越性との出会いだと思います。
そして感謝は謝罪とパッケージになった表裏一体の気持ちで「謝意」と呼ばれます。本物の謝意は感謝と謝罪を切り離すことは出来ない。どちらか一つだけだと偽物になる。自己批判のない言葉が「詭弁」ですが、菅直人の沖縄に対する「基地負担の感謝」の言葉が詭弁に聞こえるのは謝罪の気持ちがないからです。つまり彼には謝意の片方が欠けている。だからお陰様がわからない。彼は国民の痛みがわからない「にせもの」だと思います。
それを見抜く力が本当の力、「ほんもの」だと思います。

我々は何に感謝し謝罪しているのでしょうか。

目に見える相手に感謝したり謝罪したりすることは「意識」出来ますが、その背後にある計測することを許さない何か、目に見えない彼方に謝意を献上することが超越性だと思います。

目に見えるイデオロギーが対立する「右翼」と「左翼」でも、本物の右翼と本物の左翼は接点を発見することが出来ます。「月刊日本」という右翼の理論誌と「週刊金曜日」という左翼の理論誌が共同シンポジウムを開いて対話出来るのは双方とも本物だからです。
右翼は高天原を表象しますが、左翼はユートピアを志向します。右翼は人間の限界を認めながら、森羅万象を包摂した天の秩序を感じ取ります。天に耳を澄ますのです。だから天の秩序において人間が中心ではないことを知っています。すべてに八百万神が宿るからです。
左翼はユートピアの中心にヒューマニズムを置きます。人間の心に耳を澄まします。ヒューマニズムとは人間が中心の世界観です。環境も自然も人間のために守らなければ人間にとって不利益になるという発想です。しかし本物の左翼は理性で構築出来ない「何か」を無意識に察知しています。理念では越えられないヒューマニズムの限界を感じています。
本物の右翼と左翼はイデオロギーを超えた彼方にある「何か」を見つめる眼差しを持っています。そこで繋がることが出来る人が本物の思想家だと思います。

地下水脈で繋がり、集合的無意識で繋がる。つまり見えない世界で繋がっているということは、超越性や普遍性という同じ「何か」を見つめているということです。

世の中が狂い出したことを察知した人々はイデオロギーや職業、年齢や収入を超えたところで繋がっている実感を体験しているのだと思います。
世の中の情報が何かおかしい。流通している情報と起きている現実が違う。本当の真実はどうなっているのかと疑問に気づいた人々が思考回路を取り戻そうとしています。

「気づく」とは今まで見えなかったことを発見することです。小説「1Q84」の主人公が天に月が2つある事実に気づいてからは、同じ世界がまったく違って見えてくる体験をします。今までは官報の情報が唯一正しい「一つの月」でした。しかし天に月が2つある事実、つまり正しいことは複数あることに気づいた人々がデモに集うのです。小沢は確かにおっかない悪党ですが、同時に既成権力の官僚機構に立ち向かう本物の悪党です。
複眼的に一つのものが2つの意味を持つことを発見した人々が小沢を支持するのです。
一旦、視点が反転する経験をすると存在の意味が二相(二層)であることを発見します。すると人間関係や命の在り方まで変わって行きます。本当の存在に気づいたからです。
デモに参加する人々も同じような変化を体験したのだと思います。マスコミや官僚機構への見方だけでなく、世界観や死生観も変化を起こしているのだと思います。オカルトの話ではなく、討ち死にした同胞や泣き寝入りして死んだ人々の魂が「2つ目の月」として見えているのだと思います。

この変化を理屈で説明することは合理の内側では可能です。しかし人智の外側にある「何か」を人智の内側で説明することは出来ないのです。だから比喩や物語などの「たとえ」を媒介して見えない世界を伝えるわけです。科学も法則という「たとえ」にすぎません。

「何か」とは真理ですが、言挙げ出来ません。合理で言葉にすると必ず「何か」を歪めてしまうからです。
デモ行動やスローガンも言葉の一形態です。その言葉の背後にある「何か」は目に見えない。しかし言葉がないと背後にある「何か」には近づけない。言葉は真理の渡し船です。だから語り続ける。そのような本物の人々が始めた真理の模索だからこの流れは止まらないのです。
もし止まる時が来るならば、それは超越的な「何か」が外部から止める時です。

人間を超越した外部にある「何か」が人間の幸せも苦しみも破壊します。苦しみだけを破壊してくれる優しい神様だけならよいのですが、人間の都合など容赦してくれない怖い神様もいる。
両方の神様がいるのですが、生活をあきらめるわけにはいかないのでヒューマニズムを求める。しかし生き残ろうとする人間が世界で一番えらい存在ではないことも知っています。この矛盾が弁証法を引き起こして変化しながら時間の流れを作ります。それが歴史だと思います。

人は時間という命の流れを止めないために生まれて死にます。この感覚が本物の人間にはわかると信じます。本物とは賢しらな上下優劣ではなく、謝意で繋がる関係だと思います。

デモに参加する人々はアンチテーゼです。既存のテーゼに異議申し立てをしている。今後、どのようなジンテーゼに変化するかは「神のみぞ知る」です。

正反合を繰り返していく運動の流れのなかで、大きなアウフヘーベンを起こす役目を授かった時代に我々は生きていると思います。良い悪いのモノサシでは計量出来ない評価不能な必然です。

だからこの流れは止まらない。天に伸びる螺旋階段を正反合の弁証法を反復しながら、ぐるぐる回って全体としては直線的に伸びて行きます。我々はこの歴史の階段を登って行きます。
このような比喩で今起きている国民の変化をイメージしています。

円環であり、同時に直線でもある道を人々がデモしていく。

円環は楕円形です。二焦点の「ほんもの」と「にせもの」の二軸の回りをまわります。螺旋階段自体もDNAのように区別されるが分離されない二重螺旋構造になっている。弁証法には既得権益システムのテーゼと真実を求めるアンチテーゼが両方必要です。苦しみと幸せも一体です。自分の中にも両方あるし、他人に不幸な役割を押しつけたりしている。沖縄への差別もそうですし、競争で勝てるのは負ける人がいてくれるおかげです。未だに可視化していないだけでひどいことをしていると普遍的な無意識は気づいています。
だから超越性を感じて「ありがとう」と「ごめんなさい」の謝意が誠心としてアウフヘーベンされる。

私は小沢と連なるデモ参加者はひとり残らずイデオロギーを超えた本当のほんものだと信じます。

「緩さという強さ」は畏怖の念から生まれる謝意だと思います。ありがとうとごめんなさいが合わさった時に生まれる弁証法の力だと思います。その力を小沢と国民は授かったのだと信じます。

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2010年11月26日 14:50:31: IglpiCbzTc
日々坦々さんの理論に文句ありません。賛成。
あとは、歪曲されない事実発表を望みます。そこからみなさんで意見交換しましょう。

02. 2010年11月26日 16:16:42: p3PpzE3thw
む、む、むぅずかし過ぎる〜!
今回は。

大昔。アジテーションてのがあってね。
「よ〜、わからんけど。なんか燃えてきた!」(田舎学生)
「このぐらい理解しろよ」(東京の学生)

なんてシーンを思い出しますた。

あ? アタシ田舎だす。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
 重複コメントは全部削除と投稿禁止設定  ずるいアクセスアップ手法は全削除と投稿禁止設定 削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告」をお願いします。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK100掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK100掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧