http://www.asyura2.com/10/senkyo100/msg/419.html
Tweet |
菅内閣が執心した2010年度補正予算案は、北朝鮮による韓国砲撃事件の影響で26日にも成立する見通しとなった。しかし、政局はこれで「鎮火」といきそうもない。自民党は補正予算の成立直後、参院に仙谷由人官房長官らの問責決議案を提出し、公明党などの賛成多数で可決される見込み。事件後の世論調査(共同通信)でも菅内閣の支持率は23・6%と低落に歯止めがかからず、苦しい政権運営が続く構図は変わっていないのだ。
共同が事件後の23、24両日に行った世論調査で、菅内閣の支持率は今月初旬の前回比で9・1ポイント低下した。菅首相は事件をめぐり政府の危機管理対応の万全ぶりをアピールして政権浮揚を目指そうとしたが、思惑通りにならなかった格好だ。
菅首相は24日、全閣僚が参加する砲撃対策本部の初会合で「私の指示で対策本部を立ち上げさせた」と指導力をアピール。しかし野党側は、政府の初動対応の遅れを次々に指摘し始めた。
実際、事件当日の菅首相への第一報は砲撃終了後から30分以上もかかり、北沢俊美防衛相の官邸到着は午後6時前、岡崎トミ子国家公安委員長に至っては午後8時半だった。それだけに、自民党の谷垣禎一総裁は「対岸の火事だと見て迅速対応できなかった」と批判。野党側は衆参予算委員会の集中審議などで、こうした対応を徹底追及していく構えだ。
こうした中、菅直人首相は24日、砲撃事件の対応を協議するため、野党7党に個別の党首会談も呼びかけた。しかし谷垣氏らは個別会談を拒否。与野党9党首が一堂に会する形になった。
自民党幹部は「あれは今後の政局をにらんだ対応だ」として、こう解説する。
「支持率下落が止まらない菅首相は、補正が成立次第、大連立を目標に党首会談を求めてくるはず。しかし悪評が高まった菅内閣と今組むことは自殺行為だ。退陣に追い込むというメッセージを発したつもりだ」
確かに、政局のキャスチングボートを握る公明党は「政府が事件にきちんと対応できる態勢を整えさせるべきだ」として、仙谷氏と馬淵澄夫国土交通相に対する問責決議案提出を先送りするよう求め、補正予算案が早期成立する見通しにはなった。
ただ、前出の共同調査では、公明支持層の56・4%が「仙谷氏は辞めるべきだ」と答えるなど、強い拒否反応は続いている。自民、公明両党は26日の補正成立後、ただちに仙谷、馬淵両氏に対する問責を出す方針で一致しており、公明党も賛成する見通しだ。
政府・民主党はこれ以上の延焼を食い止めるため、連立与党の国民新党が渇望する郵政改革法案も見捨て、臨時国会を延長せず12月3日で閉会する方針。しかし2閣僚が辞任しない限り、野党が多数を握る参院は、年明けから本会議すら開けない状況となり、2011年度予算案の審議はいきなり暗礁に乗り上げる。
民主党幹部は今回の事件を「神風だ」と喜んだが、菅内閣の逃げ場はますますなくなっている。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101125/plt1011251640001-n1.htm
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK100掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。