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小沢氏に吹く風(2)
2010年 11月 24日 01:19
真泉仁
産経新聞とFNNが11月20、21日に行った世論調査で首相にふさわしい政治家を聞いたところ、小沢氏が8・6%でトップ(前回は5位6・1%)になったとのことである。この結果には、民主党政権を牛耳っている反小沢勢力はおろか、菅政権を追い詰めている自民党をはじめとした野党にとっても、冷水を浴びせられたようなものではなかったかと恐れ入る。
産経新聞は、この結果を次のように解説している。「ポスト菅」の二枚看板として位置づけてきた前原氏と岡田氏が順位と数字を下げた。手持ちの首相カードも色あせ、「政治とカネ」の問題で裁判を控える小沢氏がトップとなったところが、いまの民主党の窮地を象徴しており、民主党の有力政治家の勢いが減速したことが顕著になった。「首相にふさわしい人はいない」も6・3ポイント増の33・3%にのぼった。
すなわち、前原氏は前回トップ10・2%から2位7%へと後退し、菅首相も前回2位8・9%から今回4位6・6%へ後退し、岡田氏も前回3位6・8%から7位5・4%へ後退した。ところが、野党では新党改革の舛添氏が3位6・8%となり、かろうじて菅氏は追い越したが、自民党、公明党、みんなの党などの政治家は上位に名乗り出ることはできなかったということである。
産経新聞の記事は次のように続く。もっとも、小沢氏も2ケタの数字はとれなかった。小沢氏周辺は「裁判を控える身として党代表や首相の座をねらうことは難しい」ともらす。「へえー」、22日に調査結果を知った小沢氏はこう言っただけで淡々とした様子だったという。民主党政権の混迷は、選挙結果にも影響を及ぼしている。21日投開票の千葉県松戸市議選(定数44)の結果が、民主党に衝撃を与えた。民主党候補11人のうち9人が落選し、うち6人がワースト10に名を連ねたのだ。「やってられない」首都圏選出の民主党若手議員は悲痛な声をあげた。
記者は、記者クラブメディアと呼ばれる新聞・テレビが、自から記事やニュース番組によって国民を煽っておいて、後から世論調査と称して「さも、記事やニュース番組が国民目線であった」かのように追認するやり方を非難する立場である。したがって、産経新聞とFNNの手になる今回の世論調査を信奉するような記事を書くことについては(正直言って)気が引けるのである。
しかしながら、記者クラブメディアの世論調査にも「一分の魂」はあろうかと思う。今回の世論調査を行なったのは果たして産経新聞とFNNだけだったのであろうか?朝日、毎日、読売、NHKは世論調査を行なわなかったのであろうか?行なったけれども、発表したのが「正直な」フジ産経グループだけだったのであろうか?などなど考えた挙句のオピニオンである。
http://www.janjanblog.com/archives/24248
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