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21日投開票の千葉県松戸市議選(定数44)で、民主党は公認候補11人のうち、当選は新人2人だけで、現職4人を含む9人が落選する惨敗となった。22日朝には、柳田法相が自らの失言の責任を取って辞任し、同党への逆風が強まっている。
来春に統一地方選を控え、同党県連内には、「有権者の反発は想像以上。このままでは大変なことになる」と、危機感が広がっている。
◆当選わずか2人◆
4年前の松戸市議選での同党公認候補は5人で、このうち4人が当選した。今回は同市をエリアにする衆院小選挙区の6区から7人、7区から4人を擁立。11人の得票総数は前回選の民主候補の得票総数を上回ったが、当選した2新人のうち1人は29位、もう1人は44位でぎりぎりの当選だった。
ある県連幹部は「政権与党としての市議選だったため、議席増を見込んで、6、7区の調整も十分に行われないまま11人も擁立してしまった」と話す。さらに、尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出や柳田法相の「国会軽視」と取れる発言などで、民主党への逆風が強まった。
落選した現職市議の一人は「有権者に電話しても国のだらしなさを言われて切られるケースが多く、途中からは民主候補を名乗らずに支持を呼びかけた」と振り返る。別の市議は「民主党というだけで批判を受けた。逆風の中で公認同士のつぶし合いになってしまった」と悔しがった。
◆「氷河期に突入」◆
県連の岡島一正選対委員長は「候補者の活動不足に加え、党支持率低迷が影響したことは否定できない」と語った。同市議選の結果を受け、統一地方選を控えた同党の地方議員は「民主党は氷河期に突入した」(民主県議)と危機感を強めている。
ある千葉市議は「衝撃的な結果だ。自分の選挙区の民主現職は私1人だが、新人も公認で立候補する。国政の悪影響を受ければ、当選者はゼロだ」と焦りを隠さない。船橋市議の一人も、「自分にも民主党への厳しい声が寄せられている。柳田法相の辞任は当然で、党として早くうみを出し切ったほうがいい」と話した。
(2010年11月24日15時37分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20101124-OYT1T00471.htm
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