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参院選比例代表に「みんなの党」から立候補、初当選した前秋田県知事、寺田典城氏(70)がかつて社長を務めていた建設会社が、民主党の小沢一郎元代表側に1000万円を超す献金をしていたことが本紙の調べで分かりました。同社は、小沢疑惑の象徴ともいえる胆沢(いさわ)ダムの関連工事をあいついで受注しています。
この会社は「創和建設」(秋田県横手市、資本金6700万円)。寺田氏は、1967年から横手市長になる91年まで社長を務め、06年までは22・5%の株式を保有する筆頭株主でした。
政治資金収支報告書によると、同社は、95年〜99年に、小沢氏の資金管理団体「陸山会」に計250万円、2000年〜02年には、小沢氏の秘書が代表だった「自由党衆議院比例区東北第3総支部」に計720万円、02年〜03年には、小沢氏が代表の「自由党岩手県第4区総支部」に計120万円の献金をしています。
小沢氏の関連政治団体「小沢一郎政経研究会」が03年に開いたパーティー券24万円分も購入しており、小沢氏側への資金提供は計1114万円にのぼります。
このほか、93年7月の総選挙で、当時、新生党から立候補した小沢氏の選挙運動費用収支報告書によると、創和建設の岩手支店(水沢市、現奥州市)から100万円の寄付を受けています。
この献金は、公共事業受注企業の選挙に関する献金を禁じた公選法違反の疑いがあるため、小沢氏側は「小沢一郎くらしと政治研究所」への献金だったと訂正しました。
問題は、一連の献金と、同社の公共事業受注の関係。寺田氏は97年に小沢氏の依頼で知事選に出馬、3期12年にわたり知事を務めました。この間、同社は、胆沢ダムの関連工事をあいついで受注。受注総額は17億円を超えます。
このなかには、小沢氏側に計1億円を提供したと関係者が証言している水谷建設の下請け工事も2件含まれています。(表参照)
寺田氏は参院選に当選直後、「連立することが国家のためになるなら、(民主党との連立を)進めるべきだ」と語っていました。
資料 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-11-23/2010112315_01_1b.jpg
赤旗 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-11-23/2010112315_01_1.html
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