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「国会軽視」発言で、大臣の適格性が問われていた柳田稔法相(56)が22日朝、辞任した。菅直人政権は昨夜まで、柳田氏の居座り続投を画策していたが、世論の猛批判を受けて断念したもようだ。後任は当面、「影の宰相」こと仙谷由人官房長官が兼務する。勢いづく野党陣営は今後、中国漁船衝突事件への対応をめぐり、仙谷氏や馬淵澄夫国交相の責任も追及していく方針。内閣支持率が「危険水域」の20%台に落ちる中、菅政権は「辞任ドミノ」が炸裂しかねない事態となった。
「官邸で今朝、菅首相と仙谷氏と話した。首相から『2010年度補正予算案を一日も早く通さなければならない。そのことを理解してほしい』といわれた。一貫して任務を遂げたかったが、私から『身を引かせていただく』と辞意を伝えた。辞表もその場で書いた」
柳田氏は22日午前、辞表提出後の記者会見でこう語り、辞任に不満があることをにじませた。そもそも柳田氏は前日、居座り続投を画策。休日に西川克行刑事局長を法務省に呼びつけ、記者団にこう語っていた。
「今日は刑事局長を呼び、国会答弁について指示を出した。『個別案件』とか『法と証拠に基づいて』と答弁してきたが、さらに踏み込んだ答弁ができないか、検討してほしいと指示した。今後も頑張りたい」
地元会合での大失言を、まるで「法務当局の責任」にすり替えるような物言い。翌22日の朝刊各紙やテレビの報道番組は、柳田氏と菅政権の往生際の悪さを猛烈に批判した。これが最後の一押しとなり、「史上最低の法相」(自民党幹部)は閣外に去った。
先週末から、菅政権内では「柳田氏の早期辞任はやむなし」(官邸筋)との見方が強まっていた。だが、21日夜、菅首相と仙谷氏、民主党の岡田克也幹事長らが公邸で行った調整では結論は出なかった。中国漁船衝突事件で仙谷氏や馬淵氏、テロ情報流出問題で岡崎トミ子国家公安委員長など、「辞任ドミノ」が炸裂することに脅えたのだ。
官邸筋の1人は「輿石東参院議員会長ら参院側が『次の野党の狙いは仙谷氏だ。仙谷氏を問責されたら、菅政権は持たない』と強く主張。一気に巻き返した」と打ち明ける。
このためか、仙谷氏は22日の記者会見で、「(他の閣僚への進退波及は)ほとんど関連性はないと考えている」と自己保身に躍起。岡田氏も同日、「補正予算案(の成立)を遅らせるために出すならば、国民の支持は得られない」と記者団に語り、野党をけん制した。
統治能力を疑わせるドタバタ劇の背景には、民主、自民両党幹部のパイプが機能不全状態という事情がある。野党の出方が読み切れないのだ。
岡田氏は21日午前のNHK番組終了後、自民党の石原伸晃幹事長に歩み寄り、「6人目の問責とは、前原(誠司外相)ですか、北沢(俊美防衛相)ですか?」と話しかけた。戦闘態勢を強める自民党の腹を探るための“直球勝負”だが、石原氏は手の内を見せなかった。
■古株の“小沢ガール”もダメ出し
その石原氏は22日午前、「(柳田氏の)辞任は当然。任命した首相は『辞める必要はない』と言ってきた。まったくおかしい」と批判。仙谷氏らへの問責提出については、「厳しく対応するべきだ。(補正採決前に提出すれば)国民に私たちの態度を明確にでき意味がある」と強調した。
自民党は同日午後、谷垣禎一総裁や石原氏、中曽根弘文参院議員会長ら幹部が国会内で協議。党内には「今、解散したら勝てる」(幹事長経験者)との強硬論もあるが、今後、問責提出をチラつかせながら、24日の補正採決の条件として要求している(1)民主党の小沢一郎元代表の国会招致(2)中国漁船衝突事件に関する流出映像の国会提出−などを求めていく方針。
一方、みんなの党の渡辺喜美代表も22日、「首相の任命責任は重大。もろもろの悪行で、仙谷氏は問責に値する」と述べ、首相と仙谷氏の問責決議案を単独でも提出する考えを示した。
局面打開の策もなく、菅政権の末期症状は深まるばかり。
党内も呆れ気味で、現職時代に「ルーピー」と揶揄された鳩山由紀夫前首相は「(菅政権は)今ひとつ何をしたいのか(分からない)。もっと(独自色を)鮮明に出したらいい」と切り捨て、小沢氏に近い太田和美衆院議員は「問責(決議)どころか、悶絶状態だ」と突き放した。
菅政権の寿命が尽きつつあるのか。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20101122/plt1011221634005-n1.htm
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- Re: あまりにもなさけない菅内閣!(まさおっちの眼) 判官びいき 2010/11/22 22:43:49
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