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2010⁄11⁄22(月) 14:00
デモは弔いの祭祀
仲間の対立は「気づき」の契機です。
デモを主催者する人々も、参加する人々も、今の社会が深刻なダメージを負っていると気づいた人々です。官僚や官報などの政治エリートが作り上げてきたシステム(体系)に限界が来ていると気づいた人々です。
人は自分で発見した問題意識は消せません。押しつけられた課題ではなく、自分の皮膚感覚で「このままでは自分も、家族も、仲間も、国民国家全体が壊れてしまう」と感じて行動を開始したわけです。
人間は群れを作って生きる動物です。自分と同胞が「生き残り本能」として行動しているので、既に「主催者の対立」を超えた流れだと思います。
主催者が最初の「核」を作ってくれたことに国民は感謝していると思います。ありがとうの感謝の気持ちが通底しているから穏やかで紳士的なデモになるのです。
核が分裂し「主導権」への執着や自分が「指導者」になってしまう錯覚は、1000人規模のデモを体験すれば誰でも陥ってしまう無意識の罠です。対立する主催者のどちらに正義があるのかという問題ではなく、気持ちいい体験が導く陶酔の罠に過ぎません。絶対に正しいことは複数あるからです。
禍根がうずいて核同士が諍いを起こすことは自然な営みです。理念の対立があればそれぞれの理念に従って行動すればよいだけだと思います。
重要なことは主催者が対立しようが仲良くやろうが、今の国民運動の流れは国民の集合的無意識が問題意識として明確に立ち上がって来た根の深い運動だということです。
理念の話をしましたが、人間を突き動かず力は究極的には理念ではありません。言葉に出来ない疎外感、閉塞感からこみ上げて来る「何か」に動かされます。実感としては「内側」からこみ上げて来ますが、実際は人間の限界(自分の限界)を痛感して心の内側に閉じ込められた苦しみを経験した後に、突然「外側」から雷のように落ちてくる「何か」です。国民はあの力に動かされているように感じます。
それを「歴史の流れ」や「必然」と呼んでもよいし、神様やお天道様が天の秩序を修正しようとしている「天の力」だと思ってもいい。要は、今起きていることは人間の賢しらな人為で止められるようなものではなく、理念という人知を超えた不思議な力が国民を突き動かしているのだと思います。
それでも行動には理念が必要です。理念は情動の道しるべです。そこで人々はこみ上げてくる情動の理由を必死に考え始める。思考する世論の誕生です。
小沢への不当捜査、検察の暴走、検察や警察、裁判所まで広がっている司法組織の裏金問題、官報の情報操作と官僚機構との同質化、自殺や引きこもりの増大や老人の孤独死、経済問題から労働問題まで、日本社会が虚構の正義や恣意的なルールに基づいて「力の論理」で動くカオス状態になっていることに思考する世論は気づいたわけです。 これではまずい!やばい!と危機意識を共有した人々がデモで集うのだと思います。
痛みは根っこで繋がっています。そして一人ひとりの優先課題が理念になる。打倒すべき敵の姿に違いが生じるのは自然なことだと思います。
この運動(ムーブメント)は上からの動員ではなく横軸に広がる集合的無意識の発露です。その意味で主催者と参加者は権利的に同格です。ですから主催者の諍いは小さな差異だと思います。私はどちらの主催者にも感謝しています。
ですから小沢を嫌う人がいてもいい。小沢の年齢から「老害」を連想する人がいても自然だと思っています。
主催者も人間ですから六道輪廻を動きます。小沢を排除する畜生になることは人として正常なことです。地獄の対立をしていても天の感覚に必ず輪廻します。原点に回帰すればよいのだと思います。おそらく3回深呼吸するだけでお互いに見えなかったお陰様が見えてくると思います。
小沢は総理になることに執着しているのではなく民主主義と国民主導の道筋をつけてから死のうとしているだけです。総理になってもならなくても「道」がつけば後生の人が引き継ぎます。
天がこの世を作るなら、これまで続いて来た官僚政治も正しいのです。それを必要悪として認めながらも、しかしいよいよ限界に来ていること察知したのが小沢と国民なのだと思います。
小沢は未来に向けて修正しようとしている。いまここで自分が捨て石になって、過去から未来へ「道」を繋ぐための「時間の蝶番」になろうとしている。
自分が検察と官報の総攻撃を受けているのも国民に真実を可視化するプロセスとして必要なことだと小沢は悟っています。彼の「犠牲の精神」を察知した国民の無意識が刺激されて、かつてない国民運動が始まったのだと思います。
デモに参加しているのは生きている人々だけではありません。主催や理念、方針などの目に見える指針は必要ですが、このデモは弔いの祭祀だと思っています。
インナーマザー
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