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今週の国会は、柳田法務大臣への「問責決議案」が焦点と云うことのようだが、国会議員と云うもの、これ程に低劣なのかと思うと“国会軽視発言”もむべなるかなと云う気分になる。自民党VS社会党時代からの悪しき習慣のようなものだが、このような国会の状況では日本が「真の民主主義国家」として「普通の国」になれるものかどうか、甚だ疑わしくなってくる。 国会で議論すべきことは、殆ど議論されない。
「政治とカネ」で1年半、未だに二言目には「政治とカネ」が話題になる。そんな事より、少子高齢化の人口構造の中で、如何に日本経済が崩壊しないかが論じられるべきだろう。安全保障も、日米安保の実質的効果論も聞きたいところだ。鳩山由紀夫ではないが、菅直人は何がしたいのか、まったく見えてこない。
突如「こりゃ酷い、逮捕だ」と命令した大臣は蚊帳の外で能面を崩さず“知らぬ顔の半兵衛”。前原誠司外務大臣の米国メッセンジャー行動を糺す事こそ、野党の姿勢だと思うのだが、どうもマスメディアが叩かない奴を叩くことは危険だ、と防衛本能が働くのが、今の政治屋達の趨勢のようである。
柳田稔法務大臣は性癖である“口の軽さ”が災いしたわけだが、筆者は彼の無謀とも思える「検察改革を俺はするんだ。道半ばで辞めたくない」と云う発言を、判官ビイキで応援することにする。おそらく彼は、喋りながら物事を考えるタイプで、筆者に似ている。どこか友情さえ感じる。(笑)俺の場合は、書きながら考えるので、他人には聞こえないが同類である。漸く、柳田は“そうだ!俺がしようと思ったのは検察の改革だ。検察審査会や検察適格審査会の改革だったっけ”と気づいたのである。少なくとも、検察関係の問題で、動いた法務大臣は戦後の政治史上初めてなのだ。現実は政局絡みで瀬戸際だが、君の功績は認めよう。
ところで、今後の政局を考えてみると、多くのシチュエーションが思い浮かぶ。勿論、当たらぬ事で有名な筆者の予測だが、論理的な推論から逸脱しているわけではない。問題は非論理的、不法な力が加わったり、無い事がある事にされたりと云う、捏造・歪曲。偏向が加えられることで推論が木っ端微塵になるだけのことである。*多少言い訳も含むが・・・。
朝日新聞が先の代表選で論陣を張った“総理大臣がコロコロ変わるのは良くない”と云う論調はいずこに消えたのだろう?あの言葉は、小沢一郎に菅直人が勝つことだけが目的の崇高な論調だったと云う事なのだろうか?その通りなのだろう。そして、検察審査会の「強制起訴議決」をもって、小沢の政治生命を絶ったと思われる今日現在、そろそろ菅直人は降ろしても良い頃あいだと思いついたようである。
おいおい、代表選から未だ2カ月だぜ、君子豹変って言葉はあるが、豹変にも多少の時間軸は必要なのではないのかね? まぁ、腐れ切ったマスメディアにマトモナ質問をぶつける方が愚かといえば愚かな行為、聞き流していただこう。
いずれにしても、菅民主党は、衆議院300議席以上を握っているのだから、気力が続く限り、石に齧りついても総理の座を死守することは可能だ。誰が何と言おうと、政権自体は維持できるし、総理大臣に居座ることも可能だ。補正予算はどう転んでも通過するし、本予算も通過させることは可能だ。関連法案が参議院で拒絶されて、国民生活に甚大な支障が起きても、退陣しなければならない法律はない。本予算の法案の実施を、自分達の政局の為に「国民生活を無視する野党の所為」にすることも、離れ業としては出来るのである。内閣が一枚岩なら、この離れ業も可能な気がする。
しかし、ナンチャッテ内閣なのだから、前原・野田グループの閣内クーデターが起きる可能性が一番大きいだろう。閣僚の辞任劇などを前原が指揮し、民主党内の内ゲバがもろに表面化すると云う状況だ。米国が前原誠司をどれほど評価しているか別にして、マスメディアが徹底的に自分を応援している風をひしひしと感じている前原が我慢できるわけがない。もうお尻ムズムズ状態なのだ。
菅がトロイカ+ワンで挙党態勢を画策したのに、猛烈に反対したのも前原誠司だ。「そんな弱腰なら、俺が出る」この言葉は脅しではなく本気なのだ。 おそらく、前原は半分以上思い込みで、隷米に舵を切ろうとしているが、米国のオバマ政権が前原誠司に全幅の信頼を寄せていると云うのは大いなる勘違いだ。到底、小沢一郎の政治的力量に対峙できる人間だとは考えていない。
この辺は、我が国の腐れマスメディアや腐れ評論家も同次元に位置している。米国政府は、その辺は戦略的で強かだ。浮き草のような民主党議員の多くを軽蔑しているだろう。この馬鹿どもを、どのように導く事が米国の国益に適うか、その事だけを考えていると見るのが妥当だ。 小沢一郎の発言(未確認)によると、来年の通常国会・冒頭解散、2月選挙の可能性を示唆している。
小沢氏がどのような考えで、この発言をしたのか判らないが、常在戦場の意識を高める為の暗示的教育とも受け止められるし、そこまで菅政権が崩壊しかけていると読んでいるのかもしれない。これを受けて、野中や渡部はすかさず「いま解散したら、小沢支持の新人議員は誰も生き残れない」と呼応した。つまり、速やかに反応したと云うことは、解散をしたくない、解散できないと云う菅政権の苦しさを、白状したようなものである。逆に、野中も菅政権の後ろ盾だと白状したようなもので、この二人の老人の小沢への私怨の露骨さは醜い。
それはさておき、菅政権が解散権を行使できないと野党が読み切れば、菅民主党への攻撃は先鋭化する筈だ。柳田の次は馬渕だ、仙谷だ、前原、岡崎にまで及ぶのだ。石破(暴力装置)自民政調会長もそのように息まいている。そうだそうだ、全閣僚に問責決議案を提出、成立させるのも野党の闘う姿勢と云うものだ、やれやれ!
しかし、現実はへっぴり腰で攻めの姿勢を貫くのがやっとで、これ以上敢然と倒閣に動けない野党共闘(自民・公明・みんな)の弱さも垣間見える。来年6月までに解散に追い込むのでは遅いだろう、年内、又は常会冒頭までに追い込むのが野党の政治だよ。来年4月の統一地方選と重なるようなら、公明党は逃げて行くよ。公明と縁切りするなら別だけどさ。 自民党への支持回帰傾向は、ここまでヒドイ政権運営を見せられたら、そりゃそんな気にもなる。極端な世論調査は別にして、支持が拮抗するレベルになる事は予測の範囲だ。
しかし、あまりその気にならない方が自民党も得策だくらい知っているのではないのか?国政ではまだまだ民主党が優勢だ。ただ菅直人がイカンと云う、マスメディアの世論操作であるくらいは知っているだろう。そして、前原誠司への菅からの禅譲があるのかどうか見極めようと思っているのが野党の興味だ。
勿論、小沢一郎は極めて意気軒昂であり、民主党の政治状況、日本の政治状況への目配りは忘れていない。体調も万全、公判準備も怠りはない。腐れマスメディアが喧伝する如く、小沢派は揺らいではいない。逆に、この菅政権の有様を見て、俺は愚かだったと反省している民主党議員の方が多いと云うのが事実だ。
この状況を見せられても、反小沢だと主張できる民主党議員は100人もいなくなっているのではないか?何かが間違っている、何処かで幻影を見せられて間違った、と臍を噛んでいる低劣な日和見議員が居るのだと思う。菅と仙谷は、このままだと解散も出来ずに総辞職だけを突きつけられ、死に体政権になる怖れを感じている。総辞職イコール小沢一郎への大政奉還とあいなるのだけは避けたい。
同じ身内の議員に政権を委ねるより、いっそ自民党公明党と連立を組む方が得策であり、自分達の生き残りを担保できると考える可能性は非常に高い。自分達が汚いもに触れてきた人間と云うもの、猜疑心が強くなる。警戒心も強くなり、杞憂に杞憂を重ね、最後には悪夢を見ないようにと、自らの目を射るような所業に出る事がある。ただ、自民党としても、弱り目に祟り目状態の民主党と大連立を組む事に「大義」があるかどうか熟考せざるを得ない。敵失の支持率アップでも、アップはアップ。ここで手を取り合う博打は打ち難い。
まして、この大連立構想は、嘗て小沢と福田の間で行われた「ねじれ解消の打開戦略」、当時反小沢と云う気持ちで、大反対した仙谷・前原の屁理屈武装も容易ではない。その上、大きな問題がもう一つ生まれる。小沢新党の誕生を誘発する可能性だ。「官僚主導から政治主導」「普通の独立国」「地方分権の徹底」「公務員制度改革」「東アジア共同体構築」など、菅仙石前原民主党と自民党の連立は09年の民主党とは隔世の感、小沢一郎に新党結成を強要するようなものだ。
小沢支持者が喜ぶような政治勢力の誕生は、仙谷前原にとっても自民党にとっても諸刃の剣である。おそらく、菅仙谷に、その連立に勇気を持って進む力量も勇気も残ってはいないような気がする。菅直人が、恥を忍んで「小沢さん、だいぶ休んだようですから、そろそろ出番かと思います」とでも言えば、「ヨシ判った」と二つ返事で民主党挙党一致内閣を樹立するに違いないのだが、そんな知恵はないだろう。
しかし、今こそ、小沢・鳩山を抱き込んだ政権を早急に作り直さないと、日本の政党は”どいっもこいつも”役立たず、と国民の政治離れを加速させそうである。経済は概ね来年はもっと厳しいものとなり、雇用雇用なんて能天気は言っていられない状況になりそうなのに、どうする積りなのだ?菅直人!小沢を押しのけた以上、責任は重大だぞ!
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