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政権発足半年で早くも末期症状とは驚くが、確かに末期症状だ。内閣支持率急落と閣僚の迷言・妄言が止まらない。首相・菅直人のリーダーシップも発揮されず、支持率は26%(毎日+調査)と、ついに危険水域入りした。小沢一郎は解散をあおり立て、「動」で揺さぶって「活路」を得ようとしている。いま菅が解散すれば民主党は100議席台に転落するのは自明の理だ。あえて解散しようとすれば、党内で猛反対が生じて首相交代へと発展しかねない。ひょっとしたら代表選で接戦を演じた自分に政権がころがりこむというのが、小沢の読みかもしれない。なぜかこの人物には理性ではどうにもならない政治家の“業”のようなものを感ずる。
なぜここまで民主党政権が来てしまったかを、大きく俯瞰図に描けば、政権の持つ欺瞞(ぎまん)性、政権素人の初心性、2代続く首相としてのリーダーシップ欠如の3点が致命傷となっていることが分かる。欺瞞性はマニフェストの財源問題や、尖閣事件を政治主導で行ないながら検察への責任転嫁したことに代表される虚言癖が象徴している。初心性は日米関係の毀損と普天間移転問題、尖閣での対中外交、北方領土での対露外交という、我が国の外交の基本部分で露呈した。そして“一兵卒”小沢一郎一人を説得できず、閣僚の弛緩した失言の山が象徴する菅のリーダーシップ欠如だ。これらの欠陥は政権が持つ構造的なものであり、民主党政権は大衆にこびを売るばらまき政策や、事業仕分けが象徴するパフォーマンスで補おうとした。しかし、世界でも有数の知的レベルを持つ国民の目と、その判断を左右するやはり世界ではトップクラスの微に入り細をうがつ政治報道の目は欺けなかった。
こうした民主党の凋落(ちょうらく)の中で、小沢が、「やぶれかぶれ解散するのではないかと心配している」と分析するのは当たっているようで実は当たっていないのだ。菅の支持率は20%台に落ち込んだらまず回復は困難だろう。その「超低空ダッチロール首相」が解散に打って出たらどうなる。民主党の小沢チルドレンなどは全滅に近いのではないか。衆院304議席が、100議席台に突入することは目に見えている。自民党も全くよいところはないが、民主党が自民党の敵失で308議席を獲得したように、自民党は民主党の敵失で大幅に議席を伸ばすだろう。単独過半数は無理でも自公政権の復活も考えられる。小沢は解散風を吹かせた結果、側近議員が激減するだけだ。
その火を見るより明らかな状況のなかで、民主党内が菅の解散を「殿ご乱心」とストップに動くに決まっている。それではどんな展開があり得るかと言えば、解散するなら首相を代えて行うか、それとも菅支持派が小沢を除去した政界再編に突入するしかないだろう。首相を代えた場合の後継は、外相・前原誠司か幹事長・岡田克也だろうが、両者とも菅よりは総選挙で負けないものの、ブームが起きるにはほど遠いタイプだ。取りすぎた308議席がたたって、自民党と両方が過半数割れとなる事態も想定される。政界再編は「菅民主」と自民の大連立か、民主、公明の連立だろう。小沢が連立の立役者になることは「政治とカネ」と「強制起訴」で消えた。
このただ事ならぬ、民主党政権の支持率低下と、閣僚の体たらくがもたらす事態は、かっての火薬庫バルカン半島のように抜き差しならぬ波乱要素を露呈させながら、大きな政局へと発展してゆく可能性が強いものだと見なければなるまい。筆者の口癖「寸前暗黒」で「何でもあり」の状況が臨時国会終盤から通常国会にかけて続く。3月危機は予言の段階から現実性を一段と帯び始めたと言えよう。
【朝刊トップ3分勝負】
★朝日
北朝鮮がウラン濃縮の新施設 遠心分離機「2000器」
【ワシントン=村山祐介】訪朝したヘッカー米スタンフォード大教授が20日、北朝鮮・寧辺の核関連施設でウラン濃縮の新施設を訪れたことを明らかにした。核兵器の原料ともなるウラン濃縮を巡っては、北朝鮮は昨年9月に濃縮試験が成功し、最終段階にあると表明していた。ウラン濃縮は外部からの監視が難しく、従来のプルトニウム再処理とは別の核開発が、国際社会の目の届かない所で進みかねない。各国は難しい対応を迫られることになる。
★毎日
内閣支持率半減26%
内閣支持:半減26%、不支持57%で逆転…本社世論調査
毎日新聞は20、21日の両日、全国世論調査を実施した。菅内閣の支持率は10月の前回調査に比べ23ポイント下がり、6月の政権発足後、最低の26%に急落した。不支持率は57%(前回34%)と急増し、政権発足後初めて支持率と不支持率が逆転。国会答弁を軽視するような柳田稔法相の発言に関しては「辞任に値すると思う」との回答が71%に達した。支持率が「危険水域」とされる2割台にまで落ち込み、自民党など野党が攻勢を強めるのは必至で、菅直人首相の政権運営は厳しさを増している
★読売
北、ウラン濃縮の新施設…米専門家に説明
【ニューヨーク=吉形祐司】北朝鮮が今月、寧辺(ヨンビョン)の核施設を訪問した米国の核専門家シグフリード・ヘッカー元ロスアラモス国立研究所長(スタンフォード大教授)を新設のウラン濃縮施設に案内し、「2000基の遠心分離器が既に稼働中」と説明したことが分かった。 ヘッカー氏が20日、報告書を公表した。事実とすれば、北朝鮮が、従来のプルトニウム型に加え、ウラン型核兵器の開発も本格化させる可能性がある。米朝対話実現を探る北朝鮮が、米国を揺さぶるため情報を公開したとみられる。
★産経
陸自15・5万人維持 沖縄に千数百人増強
政府が年末に改定する「防衛計画の大綱」で、焦点となる陸上自衛隊の定員を現状の15万5千人に維持し、東シナ海での中国軍の活動が活発化していることを踏まえ、沖縄本島に置く第15旅団(約2100人)を千数百人増強する案を検討していることが21日、分かった。財務省は14万8千人以下への大幅減を求めているが、政府・民主党内では減員は周辺国に誤ったメッセージを送ることになるとの見方が大勢のためだ。
★日経
基礎年金の国庫負担維持、財源見えず
11年度2.5兆円必要、負担率下げ浮上 改革先送り限界
2011年度予算編成で、基礎年金の支給額の50%分を国が負担できるかどうかが焦点になってきた。現在の基礎年金の国庫負担の割合は税金のほか、財政投融資の積立金を特例で活用して50%となっているが、来年度以降は特会の積立金が枯渇する。政府内では負担割合を08年度と同じ36.5%に引き下げる案も浮上している。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2010-11-22
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