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大阪御堂筋デモに参加してみた
* 2010年 11月 21日 15:21
* 【取材ニュース】 <市民活動>
徳永基二
20日、21日、23日と三日間日本全国で小沢支持と検察マスコミ批判の波状デモが行われる。大阪御堂筋デモはその第一日目、
(東京では既に2回行われているのだが東京以外では初めて)参加してみた感想文(駄文)である。
出発点はうつぼ公園、自分の普段使っている通勤路のすぐ傍の場所だ。土曜は遅くまで寝ていることも多いのだが、その日はいつもの通勤時間通りに起きていつもより一時間遅れて出勤?した。
ついた時、まだ五六人が公園地帯に集まっているだけだった。ご年配の方が多い。デモが始めてと言っている人がいるわりには時間割、本部設置、隊列の分け方、パンフの準備と手馴れていててきぱきとした印象だった。全共闘世代らしくデモ慣れしているのだろうか。高校時代は自分も文化祭実行委員とか生徒会書記とかやったことがあるのだが、人の先頭に立って区分けしたりリーダーシップを発揮したりするタイプの人間にはどうにもなれない。早く来たということでスタッフに加えられては大変だ。ミーティングを後ろで大人しく聞いている。リーダー的な振る舞いは苦手だが下働きは結構得意だったりする。とりあえずビラ組み係の人員に加わる。数は1500部、三枚のビラを組み合わせる。時間もなく全部できるか焦ったが、四五人の人の手助けでどうにか7割程度は組めた。後の組めなかった分は沿道で配るので大丈夫だという。
ビラを組んでいるうちにぞろぞろ大勢の人が公園内に集まってきた。といっても周囲に散在しているのであまり大勢にはみえない。その中に恰幅の良い黒メガネのやくざ風のおっさんが一人いて自分が代表であると言う風に名刺を配っている。誰かと思えばヒゲの戸田氏である。前には彼の自由論争掲示板で大いに書かせてもらっていた。挨拶に行きたいが最初は人気者らしく多くの人が話しかけるために集まっていたので臆した。それで、もうそろそろ、デモ間際ぎりぎりになってひとりになったところを捉まえてやっと一言二言話しかけることに成功する。近づいてみるとゲバラのでかい旗を掲げて堂々とした様が絵になっている。(カッコ良いとさえ思った。)だが、ヒゲの戸田氏は急いでいたようで会話はそう長くできなかった。さて、自分も急いでデモに加わらなければ。でもどこに加わろう?官製デモと違って、労働組合旗や政党旗が舞っているわけでないので所属場所がない。早いうちから来ているから先頭のグループ(隊列)で良いか。普通なら烏合の衆のばらばらな集団になってもよさそうなのにデモ隊は四列縦隊で組まれている。その辺の手際のよさにも感心した。デモの列を見る限りさして多い数ではない。スタッフは東京の例を出して沿道からの参加者もいるから大丈夫というが本当にそんなにうまく行くものだろうか?
鉢巻も襷も掛けていたわけでないので、なにか持たないとデモ参加者には見えないだろう。メガホンを借りることにした。ハンドマイクは数が限られているので遠慮したのだ。だが、デモに入ってからみるとメガホンすらない人の方が多数だ。勢い、メガホンを持っている自分が音頭をとってシュピレヒコールを喚かないとデモは静かな隊列になってしまう。だがら周りがシュピレヒコールを言い始めるより前に自分が率先して喚いた。だが途中でハンドマイクを取らなかったことを後悔する。メガホンは自分の声量や肺活量がまともに左右するからだ。大通りのど真ん中で徒党を組んですき放題喚きながら歩くのはなかなか良い運動になる。
肺活量や腹筋、足の筋肉を鍛えるのにかなり良い刺激になる。ストレス発散効果もエコーの利きすぎたカラオケで他人の歌を歌うよりよほどあるだろう。なにより、カラオケBOXのような密室と違って開放感がすばらしい。週一回、1デモを健康法としてお勧めする。さて、最初にシュピレヒコールモデル集を配られ、これを参考に適当にアレンジしろと言われていたのだが、デモが始まって当初はいくらでも小気味良くせりふが出てくるのだが途中になるとネタが尽きてくる。人様の言ったシュピレヒコールをオウム返しするだけになってくる。それはそれで韻を踏んでいて良いのだが。次第に隊列の場所ごとに言うことがばらばらになってくる。この辺の統率の取れたデモも参加したこともあるがバラバラの方が素人らしいと言えるか。シュピレヒコール集には「ここは大阪御堂筋」とか「新聞社は新聞売るな」とかみんなで「六甲おろしを歌って場を盛り上げよう」とか意味不なことも書いてあったのだがさすがに参加者も意味不だと思ったのが誰もそれを実行しようとはしなかった。シュピレヒコールには長ったらしい文章は追従する人が出てこず、短い韻を踏んだセンテンスが好まれた。なるほど唄は(本来の意味での”演歌”は)こうして生まれてくるわけだ。シュピレヒコール集にあった「特捜は裏金返せ」から自分が考えた「マスコミは官房機密費を返せ」はあまりウケなかった。かわりに「小沢は国の宝だ」は何故かウケている。自分はアナキストなので国を唱えることに抵抗があるが、ま、ウケが良いならいいか。自分もメガホンで率先してそう叫んでいた。
御堂筋デモと名乗っている割には四ツ橋筋沿いのほうが通るルートが多いのだがいよいよ目玉の御堂筋沿い難波付近の差し掛かった時、正直感動してしまった。普段よく通り慣れている道を普段通ることのない道路側から大勢で隊列を組んで眺めるのだ。壮観な眺めになる。ただ、通行を妨害された沿道を行く人たちや車には申し訳なかった。長いデモのため通行を妨げられていらいらしたことだろう。だが、こっちも届出してやっている合法デモだ。堂々としていればよい。左翼関連のデモに出ると警察を取り締まる敵対勢力と看做すのでこちらも悪意のある視点でつい見てしまうが、今回のように右も左もなくを建前にしているデモに参加するとなるほど、この規模になると交通整理に警察が必要不可欠なことも理解できる。というか、警察による警備、沿道で眺める人、実際にデモをやっている人、全員含めて祭りへの参加者である。「踊る阿呆に見る阿呆同じ阿呆なら踊らにゃそんそん」とはこういう状況を積極的に肯定するために生まれた唄だろう。気がついてみると最初少ないと思っていたデモを交通を妨げて沿道整理が必要なほど長く膨らんでいる。遅れて来たのか途中参加か知らないが実際にデモ隊は増えていた。
自分も過去に何回かデモに参加したことはある。曰くPKO法案反対デモ(元を正せば与党時代の小沢一郎が湾岸戦争に派遣しようとしたことに端を発する。当時は敵対関係だったのに今はその小沢のためにデモをしているのも不思議な縁だ。)昭和天皇死去の折の自粛反対デモ、イラク戦争反対デモ、それに派遣労労働者首切りを批判するためのメーデーのデモなど。だが毎回参加するためにどうせ参加したって国仕組みも経済の仕組みも変らないのだから自己満足にすぎないという虚しさ、どうせどんな想いで参加したて既成政党や労組の人員動員の数に組み込まれて利用されているだけという虚しさが残ったものだが今回のデモはそういう虚しさは感じない。多分、手作りの市民デモで、対マスコミ検察デモだからだ。マスコミも検察も世論に弱い。世論を動かすためにはヘゲモニーを奪うだけの群集力を動員する必要がある。百人のデモなら無理でも千人のデモなら、一つのデモなら無理でも全国の波状デモなら恐らくマスコミも無視して置けなくなるはずだ。すなわちデモでの行進一つ一つが無視を決め込もうとする陣営の足元を崩す攻撃力になっている。もしどんなにデモを繰り消してもメディアが取り上げなかった場合、それはメディアというもの存在意義そのものを壊すことになる。だからこのデモは確かに有効なのだ。
さて、デモは一時間半に渡って繰り広げれた。最終到着点は浪速公園である。デモに参加する一つの楽しみは町の新たな視点、新たな場所を発見できることか。今回も私はこれまで浪速公園というのに行った事がなかったが、喧騒とした難波の近くにこうも屯するのに程よく、惰眠をむさぶるに丁度よさげな場所があるということを知れた。今度から頻繁に休みの日には新書でも片手にここで寛ぐことにしよう。デモは現地解散だった。二次会や懇談会に出られるほど金もなく夕方からコンビニバイトを控えていた自分は参加していたおばさん、おじさん連中が参加してくれた数少ない若い子らをちやほやしているのを片目で見つつ、名もなき人として速やかに姿を消すことにした。以上
徳永基二記者のプロフィール
社民党大阪府連合所属一般党員 ゲセル研究会員 プルードン派アナキスト
職業皿洗い、フリーター
趣味 アニオタ
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