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<メルマガ・日本一新第23号> よりの引用です。
前半は北海道北見でのチャレンジ・フォーラムで、パネラーは、作家の宮ア学氏、
政界ノンフィクション作家の大下英治氏、平野貞夫氏。
後半が、英国の著名なエコノミスト、ピーター・タスカ氏と平野貞夫氏の懇談に
なります。
*** 引用開始
◎日本一新運動」の原点―28
日本一新の会・代表 平野 貞夫
(北見でのチャレンジ・フォーラム)
11月13日(土)、北海道北見市での「チャレンジ・フォー
ラム」に出席した。日本一新の会・維持会員の鳥越良孝氏のグル
ープが主催したものだ。鳥越氏は鈴木宗男氏の秘書を勤め、北見
市議会議員として活躍し、来年の統一地方選挙で北海道議会議員
に挑戦するため、「これからの地方振興のあり方」をテーマにし
たフォーラムを開催したわけだ。
パネラーは、作家の宮ア学、政界ノンフィクション作家の大下
英治、それに私の3人で、コーディネーターは北海商科大学の、
菊地均教授であった。まず三人のパネラーが二十分間の講演をし
た後、ディスカッションを行った。
大下氏は得意の政局話で、菅・仙谷政権がいかに政権交代の歴
史的意義を踏みにじったか、参議院選挙と民主党代表選挙の実態
と裏話を紹介した。また、完全に行き詰まった菅政権の、外交を
はじめとして、ことごとく政権公約を反故にした菅政治に限界が
見えたとし、何時政変が起こってもおかしくない状況になったと
分析していた。これらの原因は、菅・仙谷氏らの小沢排除にある
とし、現在、検察審査会の違法な強制起訴議決でがんじがらめに
なっている小沢一郎を政権へ復帰させることが、日本復活の出発
点だと主張していた。
宮崎氏は、政治の見通しとして大下氏と同じ認識を示したうえ
で、菅政権の政治が小泉・竹中の新自由主義政策に逆戻りしたこ
とを批判した。特に官僚政治打破の民主党基本方針をコロリと変
え、何の反省もなく旧体制官僚の手の平に乗ったことを厳しく指
摘し、そのため、再び格差問題が生じることになったことを論じ
ていた。また尖閣列島中国漁船問題の無責任な対応が、新しいフ
ァシズムを発生させることになると、菅政治への危機を表明し、
参加者から賛同を得ていた。
私はフォーラム参加の立場を「日本一新の会代表」と明言し、
「志を同じくする鳥越氏が政治家として大きく花開くために、支
援していきたい」と挨拶して話を始めた。
(要旨)
1、坂本龍馬は北海道にこだわり、ここを日本の発展の原点とし、
自分も北海道で暮らすことを計画したが、暗殺され叶わなか
った。その志を継ぎ、北見の地に「北光社」を設立したのが
龍馬の甥・坂本直寛であったことから、土佐出身の私にとっ
ては北見市は特別の思いがある。
2、私は、平成4年に参議院議員になると同時に、戦後の高度経
済成長政策が東京一極集中国家をつくり、日本の格差社会を
つくったと考えた。そのため、人的・物的資源が収奪された
地域で崩壊したのが北海道と四国である。国際的地政学を参
考にして、北海道はハブ空港建設の最適地であり、四国は、
国連PKO訓練センターの適地として、その建設構想をつく
った。政治が安定しないために今は夢となっているが、これ
を実現してこそ龍馬の夢を叶えるものと思う。
3、これらの構想は、小沢一郎氏の考えでもあった。日本が国際
社会で生き抜くためには、こういった大胆な発想が必要であ
る。地域振興とは、その地域の地政に合った「国家プロジェ
クト」を分散させることにある。残念ながら、菅民主党政治
ではこれらの構想を実現することは不可能だ。政治捜査によ
る弾圧で、活躍を封じられている小沢一郎氏には一日も早く、
政権のど真ん中で頑張ってもらうよう運動を強化したい。
こういったことを話題にして、北見でのチャレンジ・フォーラ
ムは盛り上がって終了した。
(ピーター・タスカ氏(英)との懇談)
追って11月17日(水)、日本一新の会の良き理解者である
FWI会長・藤澤雅夫氏の誘いで、英国の著名なエコノミスト、
ピーター・タスカ氏らと夕食を共にし、自由で闊達な懇談をした。
ピーター氏は9月13日の英国ファイナンス・タイムズ紙に「小
沢氏こそが改革者であり、日本が必要としている人物である」と
いう論文を寄稿した人である。
話題は、ピーター氏から米国・中国・ロシア・EUなど世界経
済の動向についての説明があり、藤澤会長・若林秀樹氏・持丸強
志氏・柳沢和江氏・勝井洋子氏から日本経済の問題についての話
があって、経済や金融問題について、本格的に勉強する機会とな
った。私からは日本の政治の特徴を説明し、質問に答える形で、
小沢一郎氏の考え方、政策立案の昔話などを話した。
この懇談会の内容をひとつひとつ紹介するつもりはないが、私
はこれまでに気がつかなかった重大な問題について勉強させても
らった。これからの「日本一新運動」の基本にかかわることなの
で、要点を紹介しておく。
第一点は、小沢問題の背景に、米国ドル危機が近々発生した場
合、「国民の生活が第一」を主張する小沢氏は米国に言うべきこ
とを主張するだろう。その点、菅・仙谷政権なら米国に追随する
だろう。こういうことから、米国の金融資本が日本のメディアな
どを利用しながら、民主党の反小沢グループに働きかけて、小沢
氏を政権から排除するようになった。こういう見方が大勢で、私
もそう考えていた。これで、小沢一郎という政治家は、日本の政
治や経済など難問山積なだけに、どうしても必要な存在だという
ことになる。
懇談ではドル危機も大きな問題だが、中国のバブルの崩壊が以
外に早いとの話が出た。となると日本の役割と責任は簡単なもの
ではなく、世界経済の大混乱となる。世界中から政権担当能力が
疑われている菅首相では対応できない。小沢氏の理念と政策が、
日本人として世界危機を解決する鍵となり、世界中の有能なエコ
ノミストの大勢の意見だ、という話がでた。
となると、これまでのように小沢氏を日本国内だけのことで考
えることは間違いである。間近に予想されるドル危機でも、中国
のバブル崩壊でも、世界経済の混乱を最小限に抑えるため、日本
の役割と責任は大きい。こういう国際的視野で「小沢問題」を考
えるべきだと思う。この点の発想が私にはなかった。
第二点は、日本の経済力の潜在的実力は財務省などが指摘する
ような悲観的なものではない。要は潜在的実力を発揮させる政治
的リーダーが、政権の座に就かないだけだという指摘があった。
民主党代表選挙での小沢氏の主張こそ、日本経済を活発化し、世
界経済を健全化する発想であるとの話だった。
この懇談会は私にとってきわめて貴重なものであった。「小沢
問題」は、政界・官界・財界・マスコミ界の旧体制の妖怪たちが、
政治捜査と憲法違反の権限を持つ検察審査会を使って、小沢一郎
を呪縛して既得権の自己利益を死守しようとすることにある。こ
の呪縛を一日も早く解かなければ、混乱するのは日本だけではな
い。
国民がこのことに目覚めるには何が必要か。それは物の見方、
出来事の本質を見抜く力をつけることである。そこで参考になる
のが坂本龍馬の「四観論」だ。龍馬は@空観、A離観、B陰観、
C光観、という物の見方で活躍した。「鳥になって観ろ、離れて
観ろ、影の部分を観ろ、そして光の当たる部分を観ろ」というこ
とだ。
NHKの『龍馬伝』にはそれがない。
*** 引用終了
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