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対談:平野貞夫氏×白井聡氏 ! 誰が野党共闘を阻んだのか ?
安倍政治の深層・真相は ? 政治改革の戦略は ?
(gekkan-nippon.com :2017/12/5 より抜粋・転載)
平野貞夫, 白井 聡:
◆立憲民主党は、野党共闘を進められるか ?
立憲民主党の枝野幸男代表が、民主党時代に公表した、憲法改正私案について「有効ではない」と述べ、撤回しました。この憲法改正私案は、集団的自衛権を容認したものと報じらていますが、枝野氏自身はツイッターでそのことを否定しています。
野党が共闘するためには、憲法や対米関係など、重要な政策で、意見の一致を見なければならないでしょう。立憲民主党が、そのまとめ役になれるかどうかが、問われています。
ここでは、弊誌12月号に掲載した、元参議院議員の平野貞夫氏と京都精華大学専任講師の白井聡氏の対談を紹介したいと思います。全文は、12月号をご覧ください。
月刊日本 2017年 12 月号 [雑誌]:posted with ヨメレバ:ケイアンドケイプレス 2017-11-22
◆あえて、立憲民主党に物申す !
白井: ここまでの流れを時系列に沿ってまとめると、小沢氏は共産党も含めた野党連携を図っており、前原氏も内心は反共主義だけども、いまは共産党と手を組まざるを得ないと考えていた。
ところが、民進党から離党者が相次ぎ、社民党の反対もあって、オリーブの木構想は潰れてしまった。
そうした中で、前原氏は小池構想に飛びつき、希望の党に合流した、ということになると思います。
このプロセスを通じて段々とはっきりしてきたのは、やはり対米従属の問題です。自民党がいわば対米従属レジームの管理者としての地位にある以上、政権交代を実現するというなら、自民党に対抗する勢力は対米従属を相対化ないしは健全化することを旗印にしなければなりません。
しかし、前原氏にはそれができなかった。結局のところ、野党共闘がうまくいかなかった原因はそこにあると思います。
平野: その通りです。
白井: 他方、小池氏もこれまでの言動から察するに、やはり自民党と同じような立ち位置にあると思います。
実際、希望の党の選挙戦の際の候補の立て方から判断するに、自民党よりもむしろ立憲民主党を徹底的に攻撃していました。
希望の党の狙いは、政権交代ではなく、立憲民主党を潰すことによって、旧民進党を完全なる対米従属の政党へと純化させることにあったのではないかと思えます。
こうした経緯から生まれた立憲民主党は、それが筋の通った決起となるためには、対米自立を志向する勢力とならなければならないでしょう。
そこで彼らの綱領が発表されましたが、そこには「日米同盟を深化させ、アジアや太平洋地域との共生を実現する」と書かれています。
これは抽象的な書き方なので、具体的に何を意味しているのかはわかりません。安倍政権が進めているような方向で日米同盟を深化させるのか、それとも深化と言いながら実際には日米安保を相対化させようとしているのか、本心はわかりません。
この問題を考える上で重要なのは、立憲民主党が民主党政権時代に小沢氏と鳩山由紀夫氏が失脚していった過程をきちんと総括しているのか、ということです。
小沢氏と鳩山氏が失脚してしまったのは、対米従属の問題に立ち向かったからです。
ところが、民主党の政治家たちは、民主党の信頼が失われた原因を彼らになすりつけ、自分たちは、悪くないという態度をとってきました。
こうした姿勢が、立憲民主党において、ちゃんと清算されるのかどうか。
(参考資料)
反安倍政治・「脱大日本主義で」日本の針路を確立するべきだ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2018/02/01より抜粋・転載)
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1)鳩山元総理が、「脱大日本主義と日本の未来」
の演題で、講演した !
2)石橋湛山氏が、日本が欧米の列強に対抗して
拡張主義の政策を批判した !
3)鳩山元総理は、米軍機による事故が、相次いで発生
している沖縄と原発事故・福島に焦点を当てた講演をした !
鳩山元総理は、沖縄と福島に焦点を当てて話を始めた。
沖縄では、米軍機による事故が、相次いで発生している。日本政府とNHKは、墜落事故を「不時着」と表現しているが、まさに大本営の行動様式である。
辺野古海岸に墜落して、大破した事故を「不時着」と表現することは、できない。
この沖縄で、今、名護市長選挙が、行われている。
米軍基地を造らせない、米国に支配され、米国に隷従する日本を脱却するには、まずは、この名護市長選挙で辺野古基地阻止を訴える稲嶺進氏を勝利させなければならない。
そのために、オールジャパンの力の結集が、必要である。
4)福島の原発事故は、今なお、まったく収束せず、
多数の甲状腺がん等が発症している !
福島の原発事故は、今なお、まったく収束していない。
多数の甲状腺がんの発症も報告されている。
そして、そもそも、この事故の原因が特定されていないのである。
政府は津波による電源喪失に主因を帰着させようとしているが、津波ではなく地震によって事故が発生した疑いを否定できていない。日本は世界最大級の地震大国である。この地震大国の日本が、原発推進である点に根本的な矛盾が存在するのである。
5)自公政権下、日本の現状は、対米・大資本従属である !
日本の現状は、完全なる対米依存、対米従属である。
戦後72年の時間が経過しているが、日本は日米安保条約、日米地位協定、日米合同委員会などの仕組みによって、米国の支配下に置かれている。そして、安倍政権は自ら率先して米国の被支配者としての位置付けを積極的に肯定しているのである。
トランプ大統領は横田基地から日本に入国し、横田基地から日本を出発した。
パスポートを使わずに日本を自由に出入国するその姿は、日本が独立国ではないことを象徴するものであった。
6)鳩山元総理の主張:経済・軍事の大国化を目指す、
発想から決別するべき時機が到来している !
戦後の日本は、経済の大国化を目指し、その上で政治上の大国を目指し、さらに軍事上の大国を目指すという意味での「大日本主義」を追求する行動を示してきたが、いまこそ、この発想から決別するべき時機が到来していると鳩山氏は指摘する。
安倍政権が福島の事故があってもなお、原発推進に執着するのは、単に原子力村の圧力に依っているだけではなく、核大国=核武装の「夢」を捨て切れないからなのではないか。
7)中国や北朝鮮は、本当に「脅威」なのかどうか、
十分な考察が必要だ !
中国や北朝鮮が脅威であるとの「扇動」が行われているが、中国や北朝鮮は、本当に「脅威」なのかどうか、十分な考察が必要である。
前原誠司国交相が、尖閣周辺の対応について、日中漁業協定基準を、国内法基準に変更したことで尖閣海域での海上保安庁艦船と、中国漁船の衝突事案が発生したが、これが、尖閣問題の端緒である。
中国との摩擦を意図して拡大するよりも、中国との友好関係の構築に注力する方が、はるかに東アジア情勢の平和と安定には寄与するはずである。
北朝鮮が、核開発に突き進むのは、朝鮮戦争が、今なお終結していないことに主因がある。
8)北朝鮮が、核開発に突き進むのは、朝鮮戦争が
終結せず、米国に対する交渉力強化が目的であろう !
北朝鮮の核開発は、米国に対する交渉力を高めることに、目的があると考えられるのだ。
北朝鮮との武力衝突での問題解決が選択肢になり得ないことを前提に軍事ではなく、「対話と協調」によって問題解決を図ることが必要であると考える。
経済においては成長を追求するよりも、分配と公正を軸に政策のあり方を再構築する必要がある。
そして、偏狭なナショナリズムを排して、地域の平和と安定を目指す新しいリージョナリズムを中核にすることが求められている。
9)賢明な国民は、幼稚な安倍政治の大日本主義を
正してゆく必要がある !
安倍政治に対峙する、明快な考察を表現しているのが、「脱大日本主義」であり、日本のすべての主権者が、鳩山氏の提案に耳を傾けて、安倍政治の幼稚とも言える、大日本主義を正してゆく必要があると思う。
安倍政治の特性を私なりに再整理するならば、安倍政治の基本は以下の三点に要約できる。
第一は、経済政策としてのグローバリズムである。
グローバリズムと表現すると聞こえは良いのだが、そのグローバリズムが誰の利益を目指すものであるのかが重要である。
政治を評価する際の、最重要の視点は、その政治が、誰のどのような利益を目指すものであるのか、という点にある。
10)安倍政権が従属する、グローバリズムは、巨大資本
がその利益を極大化させるための戦術だ !
グローバリズムというのは、国境を越えて活動を拡大する世界の巨大資本=多国籍企業がその利益を極大化させるための戦術に他ならない。
主権者国民ではなく、グローバルな巨大資本=多国籍企業=ハゲタカの利益極大化を目指すものなのである。
第二は、外交政策としての、ナショナリズムである。
排外主義、排他主義、ヘイト主義と表現することもできる。
米国に対しては、屈辱的な隷属外交を展開する一方で、その裏返しとして、近隣諸国に対して偏狭なナショナリズムを扇動する。屈折した外交姿勢が、安倍政治の特徴なのである。
11)安倍政治の正体は、外交政策としての、
ナショナリズムと幼児的な凶暴性だ !
第三の特性は、幼児的な凶暴性である。
外交の基本は「平和と安定」の模索にあるべきだが、安倍外交は率先して対立と摩擦を誘導するものである。その裏側の行動として、卑屈な対米隷属、対米従属がある。
米国に対してはひれ伏す行動を取りつつ、アジア諸国に対しては精一杯の虚勢外交を展開するのが安倍政治の特性なのである。
12)安倍首相達の極度の劣等感が、米国・大資本へ
の従属・「幼児的な凶暴性」を生み出している !
13)安倍政治の道筋は、日本の衰退と破滅にしかつながらないものだ !
14)安倍政治のグローバリズム推進は、巨大資本
の利益拡大に貢献するものだ !
15)巨大資本の利益拡大に貢献する、安倍政治は、
大衆の生活・健康を破壊する !
16)「今まだけ、金だけ、自分だけ」の安倍政治を
刷新しなければ、国民の未来は、繁栄しない !
17)国民が、賢明になって、豊かさと幸福を実感できる
社会を構築する、政治体制を構築すべきだ !
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