このタイトルを見てお怒りの支持者の方も少なくないと思う。戦前の小学校では、｢歴史上の三悪人を述べよ｣という質問があり、『道鏡、将門、尊氏』と答えるとハナマルが貰えたそうだから。でもそれは、情報操作の大成功例であって、１２００年も生き長らえた謀略のせいかも知れない、と慮ってもらえないだろうか。

上の写真をご覧頂きたい。これは『道鏡を守る会』の方達が設置した看板である。文面からはその真摯な気持ちが伝わってきて感動させられる。道鏡の実像が理解されないことに対する無念の思いであろう。

このようなブログから道鏡の時代背景を学び、さらに古代日本のｼ状況を読み進めていくうちに、遥かな時を隔てた現代の日本を映す鏡を覗き込んでいるような気分になってしまった。

■道鏡事件と日本の成り立ち

【通説】《看病僧の道鏡は女帝称徳天皇から深いご寵愛を得て、政界で出世し、最後には天皇の位を望むようになった。そこへ「道鏡を天皇の位につければ天下は太平となる」という宇佐八幡宮の神託が朝廷にもたらされた。称徳天皇は驚かれ、神意を確かめるために和気清麻呂を使いとしてお送りになった。

宇佐から帰った清麻呂は、「皇位には皇統の人を就けよ」という全く反対の内容を神意として言上した。称徳天皇は「嘘を申した」と激怒され、清麻呂を大隅に追放なさった。その後、称徳天皇が崩御されると光仁天皇が即位され、道鏡を下野の薬師寺に追放、道鏡は二年後に死亡した。皇統の危機を救った清麻呂は呼び戻され、桓武天皇のご信任を得て平安京造営に活躍した。･･･『続日本紀』》
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《　593　聖徳太子が推古天皇の摂政となる｡
　　607　聖徳太子が小野妹子を隋に派遣。（遣隋使）。
　　　　法隆寺を建てる（仏教中心の文化）
　　645　大化の改新…中大兄皇子が中臣鎌足と協力し、大臣の蘇我入鹿を殺し蘇我氏をほろぼす。
　　　　　　　　　　 中大兄皇子（後の天智天皇）は皇太子となって新しい政府をつくり、政治の改革をはじめる。
　　672　壬申の乱…大海人皇子（後の天武天皇）が、大友皇子を近江にて攻め滅ぼす。
　　701　大宝律令…唐の仕組みをまねて、天皇を中心とする中央集権の仕組みが整う。
　　769　道鏡事件
　　801　征夷大将軍の坂上田村麻呂が、東北の蝦夷を平定する。…『日本書紀』『続日本紀』『日本後紀』　》

皇統を守った和気清麻呂公 http://nonbe.way-nifty.com/blog/2006/08/post_dcca.html

【異説】奈良時代の僧はインテリであり、文字も知らない人がほとんどの世の中で、多数の仏典を精読し、宇宙の節理から建築技術や医術まで探求する智者は僧以外にはいなかった。当時僧となるには、色欲、物欲、権力欲など人間にある全ての欲を絶つという覚悟と強靭な精神力が求められたのである。

［道鏡］は特に語学に優れ、留学僧でもない道鏡が兄弟子良弁に付き添って唐招提寺の鑑真を訪れた時、二人の会話が理解できたという。さらに難解なサンスクリット語でさえも自在に操ることが出来るという当時最高の知識人であった。巧妙な婚姻関係で政治権力を握っていた藤原氏の世襲官僚などとはその知的レベルにおいて比べるべくもなかった。

聖武天皇は男子に恵まれず、皇后の実家・藤原氏から強要されて一人娘の阿倍内親王を皇太子とし、「仏教・祭祀の尊重」「人民への慈愛」という願いを娘に託して崩御した。即位した孝謙天皇は、一旦は退位するが、再び称徳天皇として実権を握る。

天皇を傀儡にして支配する藤原氏に嫌気がさしていた女帝は、「どうせ皇位を譲るなら、次こそは藤原氏の言うがままの軟弱な親戚ではなく、ホンモノの人格者に天皇になって欲しい。」と考えていた。

やがて、知り合った二人は互いを認め合い、理想の国家運営の為に協力し合った。その政策は先帝の遺志に従い仏教を重んじて民衆を救うものであったが、既得権を持つ藤原氏には到底看過できなかった。徳と学識に優れた道鏡に皇位を禅譲することを願っていた称徳天皇は、「王を奴婢にするのも、奴婢を王にするのも自由だ。」という父の遺言を述べる。

これを権力基盤の危機と受け取った藤原氏［百川］が謀略を開始した。［和気清麻呂］に神託の偽造を命じたのである。

「道鏡を帝位につけたら、五穀豊穣天下安穏であるぞ」清麻呂はこれを押し返した。･･･最後には剣を引き抜いて床に突き立て、［巫女］を強迫して、自分の欲する［神託］を引き出して帰って来たのです。---『歴史随談』海音寺潮五郎

そして、称徳天皇を病気と称して暗殺し、道鏡を左遷した。さらに、聖武天皇直系の［他戸親王母子］を謀略により毒殺して、天武天皇系王朝を断絶させ、百済系山部親王［桓武天皇］を皇太子とした。

百済系王朝になると、［道鏡と称徳女帝は男女の関係であった］というスキャンダルを捏造して［説話集『日本霊異記』］等に掲載し、それを［仏寺］のネットワークを通じて全国の庶民に拡散させた。その効果は、江戸時代の卑猥な川柳や現代の昆虫名にまで及んでいる。
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５３８年、突厥進駐軍団の大王、□□□□□（蘇我稲目）は新羅系秦氏花郎騎士団と同盟して、明日香ヤマトを統一し、蘇我王朝を開いた。

［蘇我王朝］は、日本列島に馬車が疾走する幅１２ｍ以上の［ローマ軍式古代］高速道路網を、薩摩から陸奥まで張り巡らせ、東ローマ帝国とのシルクロード交易も含め、手広く交易活動を行った。先住民族との交易の中で、突厥語が日本語文法の基礎となり、日本語の語順、主語（私は）＋目的語（本を）＋述語（読む）、が定着していった。

さらに、古代エジプトの土木建築技術を用いた［巨大前方後円墳］を全国に設け、河内湖を干拓し、明日香には大運河や噴水のある庭園、巨石建築物、輸出用ガラス製造工場、金メッキ工場を建設した。、これらの工事を担当したのは、ヒッタイト、古代エジプト、オリエント、ギリシャ、ローマ、バクトリア、秦を経て新羅（秦羅）に達した製鉄・石切・削堀・土木建設等の技術者集団である秦氏であった。

６０７年、飛鳥ヤマトの男王、［アマタリシヒコ（蘇我馬子）］は隋の［煬帝］に国書を贈り、交易を求めた。その中で「天子（テングリ）」という言葉を使い、互いに同等の騎馬民族であると述べたので、煬帝は激怒した。しかし、翌６０８年裴世清を飛鳥ヤマトに派遣し、大いに歓迎された。

６４５年、［唐］帝国軍は、配下の藤原氏［中臣族］の手引により明日香ヤマトに侵入し、蘇我王朝を壊滅した。

唐進駐軍は、蘇我王朝を歴史上抹殺するために、蘇我王朝の皇紀と国記を焼き捨てた。また、宗教施設である「道観」や「景教寺」の全てを徹底的に破壊し、その跡に法興寺、広隆寺などの仏寺を、大規模に移築した。

６７２年、新羅系［大海人皇子］が、蘇我王朝残党の援助で百済亡命王朝を破り、日本初の天皇・天武天皇に即位した。

７０１年、唐進駐軍は、日本列島住民を法律と罰で支配するために、［大宝律令］を発し、「庸調」の税制で全国から集められた［海産品、絹糸、、漢方薬原料、真珠、毛皮など］を、属国の貢物として唐へ運んだ。

７２０年、唐帝国のエージェント・藤原氏［不比等］は、［日本列島史］を改竄して偽書「日本書紀」を創作した。その中で、「聖徳太子」「大化の改新」を捏造し、［蘇我氏］を「極悪人」として稲目、馬子、蝦夷、そして入鹿などの蔑称を付ける事により、蘇我王朝の存在を抹殺した。

７６９年、道鏡事件

ヨーロッパでの「絹」需要激減の影響で、経済が逼迫していた唐帝国は、桓武天皇に陸奥国の［金］と［琥珀］の貢納を迫った。桓武天皇は、蘇我王朝残党（突厥進駐軍団＋秦氏花郎騎士団）が守る陸奥国へ軍事侵略を行ったが、騎馬軍団の戦法に苦戦した。

８０３年、侵略軍頭目・坂上田村麻呂は、蘇我王朝残党指揮官・［アテルイ］に「桓武天皇に拝謁すれば［生命］を保証する。」との和平提案を行い、盟友のモレとともに平安京に上らせた。ところが、二人を無事に戻すという田村麻呂の願いは、藤原氏［朝廷］によって無視され、二人は河内国椙山で斬首された。

百済系王朝は、騎馬軍団の移動を阻むため、道幅１２ｍを超える直線道路を埋めて、道幅６ｍに狭めた。

［道鏡］…………………小沢一郎
［百川］……………仙谷官房長官
［和気清麻呂］………吉田弁護士
［巫女］…………第五検察審査会
［神託］…………………起訴議決
［他戸親王母子］………党代表選
［桓武天皇］………………菅首相
［道鏡と〜］…小沢氏の政治と金
［説話集〜］………ワイドショー
［仏寺］…………………テレビ局
［蘇我王朝･馬子］ ……田中角栄
［ローマ軍式〜］……新幹線網＋
［巨大前方後円墳］……公共施設
［煬帝］……………………毛沢東
［唐］……………………………米
［中臣族］……………地検特捜部
［大海人皇子］………鳩山由紀夫
［大宝律令］……年次改革要望書
［海産品〜］…………米国債資金
［不比等］………………前田検事
［日本〜］…フロッピーディスク
［蘇我氏］………………村木局長
［金］……………………郵政資金
［琥珀］……………………ＴＰＰ
［アテルイ］……………亀井静香
［生命］……………郵政改革法案
［朝廷］……………………民主党
　藤原氏……………………？？？

日本三大悪人・弓削道鏡の汚名を晴らすサイト http://www.kawachi.zaq.ne.jp/ishii/doukyou.htm
今日のお台場の娘＆「道鏡事件と桓武天皇」のはなし http://ameblo.jp/eiichi-k/theme2-10013483725.html#main
もう一つの神託「道鏡」事件 http://www.ten-f.com/doukYoujiken.html
矛盾の多い国書の記述 http://pub.ne.jp/luckfield/?entry_id=2391023
たそがれのプロカメラマン物語 http://www.kitanet.ne.jp/~aash/tasogaremokuzi.html
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公平を期す為に両論を併記した。異説の内容の突飛さには、私も付いていけないし、説の優劣も判らない。ただ、権威に縋り、多弁と威嚇で迫っても、人々の共感を得られなければ、何ら存在価値は無いとは言えるだろう。

それは兎も角、上記の変換を行って読んでみて欲しい。目からウロコ、２Dから３Dに切り替わったように古代の事件が迫って来ないだろうか。

そして、情報操作の恐ろしさとそれが現在進行中であることに気付かされる。神殿と検察審査会の共通点は、中を覗かれずに重要事項が決定出来る事である。この特性を国家運営に利用してきた氏族がいたことは、誰でも学んでいる。それと同じ事が眼前で起こっているのだ.。

「昔の人はヒドイことするなあ」と読み飛ばしていた愚かさが、恥ずかしい。このままでは、１０００年後、材質だけが少し進歩した看板が建つことにならないか、と危惧してしまう。

謀略による敗者の怨霊が『大魔神』の姿となって甦り、邪悪な者達の脳髄に正義の鏨を打ち込む日は来ないものだろうか。
　

コメント
01. 少人長 2010年12月10日 12:29:42: MYO0GJqDvq1DM : SKyxJ0wyDo 投稿者です。 管理人さんに削除依頼を出したのですが、基本的に不可能という ご返事でした。 なお、特定の国家や民族・集団を貶める意図があると受け取られ た方がおられましたら、ここでお詫びいたします。 主題は謀略への怒りであり、それは誰が行ったものであれ同じです。

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• 小沢一郎は現代の"道鏡"だ 少人長 2010/12/16 02:05:01 (1)
  • 投稿可能になりました。本番投稿をお願いします。 管理人さん 2010/12/16 02:09:23 (0)

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