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安倍暴走政治刷新のため、今の民進党に必要なのは、
「復元」でなく、「分割完遂」だ !
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党・自公体制の深層・真相 !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/10/28より抜粋・転載)
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1)保守派と革新派が混在した、民進党は、分離・分割が、必然の現象である !
2)原発・戦争法・共産党との共闘について、前原氏と枝野氏は、方針が真逆だった !
3)希望の党への合流を推進した、前原新代表の言動は、暴走と言わざるを得ない !
4)民進党保有の政党交付金を、適正に、立憲民主党と分割するべきだ !
5)立憲民主党へ、民進党の政党交付金残高は、渡さないとする対応が、間違っている !
6)立憲民主党が、主権者から強く支持されたのは、政策と路線が明確だからだ !
以上は前回投稿済みです。以下はその続きです。
7)「悪徳10人衆」は、鳩山・民主党政権を破壊した、
中心集団である !
2009年に樹立された、民主党政権を破壊した、中心集団である。
2009年に樹立された、鳩山由紀夫政権は、日本政治の支配構造を、抜本的に刷新することを目指した政権だった。
自民党・自公政権下、日本政治の支配構造とは、米国・官僚機構・大資本が支配する政治構造のことだ。これを打破するために、具体的な政策公約が明示された。
辺野古米軍基地建設を容認しない。官僚天下りを根絶する。企業団体献金を全面禁止する。
同時に、消費税については、「シロアリ退治なくして、消費税増税なし」の方針が明確に提示された。
官僚天下りを根絶せずに消費税増税を認めない。この政策方針が確認された。
8)鳩山民主党は、政官業癒着の自公体制を、根本から刷新
する、大きな構想を明示した !
米・官・業が支配する、日本政治の基本構造を、根本から刷新する大きな構想が明示されたのだ。
しかし、この基本方針は実現しなかった。
その実現を阻止した主力部隊が、民進党内部に潜んでいたのである。
普天間基地の県外・国外移設問題を担当したのは、平野博文官房長官、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北沢俊美防衛相だった。
彼らは、鳩山首相の指揮命令に従わずに、米国・横田政府に隷従した。
9)「悪徳10人衆」は、米国の指令に基づき、普天間の
県外、国外移設を妨害した !
米国の指令に基づき、普天間の県外、国外移設を妨害したのである。
大資本が政治を支配する構造を打破する、決定的な施策は、企業団体献金の全面禁止である。
ところが、この方針実現にもっとも強く抵抗し、これをつぶしたのが、岡田克也氏である。
また、鳩山首相が明示した、「シロアリ退治なき消費税増税阻止」の基本方針を破壊したのが、藤井裕久、菅直人、野田佳彦、玄葉光一郎の4名と、その周辺の人物である。
野田佳彦氏は、2009年8月総選挙に際して、「シロアリを退治しないで消費税を上げるのはおかしい」と大声を張り上げて演説した人物である。
野田氏の街頭演説は、「野田佳彦のシロアリ演説」として、広く日本中に知れ渡った。
本ブログの読者からの情報を、私がブログで掲載して、一気に拡散された動画である。
10)菅直人首相は、消費税増税を掲げて、2010年
・参院選で惨敗した !
消費税増税は、2010年6月に菅直人首相が、突然、参院選公約に掲げたもので、このために、民主党は、2010年7月参院選で惨敗した。
そして、2012年に野田佳彦氏が、消費税増税を強行決定して、民主党が崩壊し、安倍政治による、日本支配がもたらされたのである。
枝野幸男氏は、これらの経過に責任を負う人物である。
その罪は極めて重いと言わざるを得ない。
しかし、今回の一連の騒動のなかで、ようやく民進党の分離・分割が実現した。
何よりも重要なことは、政策方針、基本方針に矛盾が生じないことだ。
11)立憲民主党が、反安倍政治の政策を明示すれば、本格的な
野党共闘態勢を構築し得る !
民進党分離・分割によって生まれた一方の政党が、戦争法制反対・原発再稼働反対・消費税増税阻止の方針を明示し、共産党との連携、共闘を肯定するなら、いよいよ、本格的な野党共闘態勢を構築し得る。
今回衆院総選挙において、北海道、新潟、沖縄で実現した野党共闘体制を、日本全体に広げるなら、日本政治刷新の道筋がはっきり見えてくるだろう。民進党は、この邪魔をするべきでない。
逆に言えば、民進党内に、その邪魔をすることをミッションとする人物が、なお残存しているのだと考えられる。日本の支配勢力にとって、最悪の野党第一党が誕生してしまった。
12)立憲民主党を軸に、オールジャパンで、平和と共生の大連帯
を形成すれば、安倍政権を打倒できる !
立憲民主党という、この政党が軸になって、オールジャパンで平和と共生の大連帯が形成されてしまうと、安倍政権は、奪還されてしまうことになる。
だからこそ、これを潰そうとする動きが、これから本格化することになる。
そのための、最初の動きが、民進党残存、民進党再編の動きになる。
13)安倍政治刷新のため不可欠な事は、悪徳10人衆の謀略を
阻止する事、民進党分離・分割の完遂である !
民主党の悪徳10人衆が、民進党再編に関与してくることを、私たち主権者は、徹底的に警戒するべきだ。 岡田克也氏、野田佳彦氏、安住淳氏、玄葉光一郎氏、そして、前原誠司氏の関与に、最大の警戒を払うべきである。
いま執られるべきことは、民進党の復元ではなく、民進党分離・分割の完遂であることを明確に認識する必要がある。
(参考資料)
政治改革を破壊した民主党悪徳10人衆
の大罪と自民党・自公体制の深層・真相 !
「植草一秀の『知られざる真実』」:2014/12/25より抜粋・転載)
1)既得権益勢力は、改革阻止の「政治謀略事件」断行 !
民主党の海江田万里氏が総選挙で落選し、民主党代表を辞任した。
民主党は、年明けに新しい代表を選出する。しかし、この党に対する主権者の期待は冷め切っている。2009年に政権交代を実現し、日本政治が変革するとの期待が日本中に広がった。
このとき、最大の警戒をもって状況を見つめたのが、日本の既得権益である。
日本の既得権益とは、米国・官僚・大資本のトライアングルだ。
別名は、ハゲタカ・シロアリ・ハイエナである。
攻撃の対象とされたのは、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
小沢一郎氏に対しては、西松事件、陸山会事件という、戦後最悪の「政治謀略事件」が捏造された。鳩山由紀夫氏に対しては、個人献金をめぐるスキャンダルが掘り起こされ、徹底的な「人物破壊工作」を展開された。
2)「隠れ既得権益派」が普天間問題で、鳩山首相に違背 !
そして、もうひとつ見落とせないことは、政権交代の最大の功労者である、小沢氏と鳩山氏が人為的に分断されたことだ。
鳩山政権は、沖縄の普天間移設問題で、トラップ(ワナ)にかけられた。
鳩山首相が、普天間問題で追い落とされる原因を創作したのは、民主党内の「隠れ既得権益派勢力」だった。
具体的には、沖縄基地問題を担当した、岡田克也外相、前原誠司沖縄担当相、北澤俊美防衛相
の三名が、鳩山首相に対して忠誠を誓わず、横田政府=米国の僕(しもべ)として動いたのである。
このために、鳩山首相が追求した、普天間基地の県外・国外移設方針が座礁した。
3)悪徳民主党議員が「政治謀略事件」
渦中の小沢氏を攻撃 !
そして、もうひとつ、2009年の政権交代が破壊された最大の理由のひとつは、小沢一郎氏が謀略によって、「人物破壊」されたことだ。2009年3月3日に勃発した、西松事件で、小沢一郎氏は不当な追及を受けた。民主党は一致結束して、検察による小沢民主党攻撃に立ち向かう必要があったが、民主党の一部の人間は後ろから改革者・小沢一郎氏に対して弾を撃ったのである。
その悪徳民主党議員が、岡田克也、前原誠司、玄葉光一郎、枝野幸男、安住淳などのメンバーである。
4)公約破棄の消費税増税提示で民主党への信頼失墜 !
そして、政権交代を実現した民主党の存立基盤が完全に粉砕される原因になったのが、公約破棄の消費税増税方針提示だった。
この背徳の政策運営が、民主党に対する期待を絶望と怒りに変えた。
その戦犯が、渡部恒三、藤井裕久、仙谷由人、菅直人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、安住淳、玄葉光一郎の悪徳10人衆である。民主党は、「シロアリを退治して天下り機関を排して天下りを根絶する。そこから始めなければ、消費税を上げるのはおかしい」ことを公約に掲げて2009年総選挙に臨んだ。
5)シロアリを退治なき、消費税増税提示で信頼失墜 !
その民主党が、シロアリを退治しないまま、消費税増税に突き進んだのである。
だから、民主党は、主権者から見放された。
民主党を破壊した戦犯が、民主党代表選に出馬するのだという。要するに、権力亡者なのだ。
権力亡者をトップに据えて、民主党が一刻も早くに消滅することを念願する。
6)菅・野田首相は、財務省に屈服し、消費税増税推進 !
日本政治を破壊した、民主党悪徳10人衆は、民主党解体とともに消滅してもらいたいと思う。
民主と維新の一部、生活、社民などが連携して、「主権者の党」を創設するべきだ。
民主党がいまだに、この負の遺産を引きずっているために、日本政治の未来が開けないのだ。
直接的に最大の汚点を残したのは、民主党が財務省の軍門に下ったことだ。
その主犯は菅直人氏と野田佳彦氏だ、裏から誘導したのは、藤井裕久氏である。
菅直人氏も野田佳彦氏も、私の主張の影響を受けたのだと思う。
7)悪徳10人衆は、自分の出世、名誉欲、権力欲だけ !
菅直人氏・野田佳彦氏、二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。この変節が日本政治を破壊したのである。
二人とも、何よりも優先したことは、自分の出世、名誉欲、権力欲である。
財務省から、「消費税増税推進と引き換えに、首相ポスト獲得への全面協力」のオファーを受けて、いともたやすく、変節を遂げたのであると思われる。この変節が日本政治を破壊したのである。
自分の権力欲、出世欲だけで政治家稼業を営んでいるのだ。野田佳彦氏は、なおひどい。
2009年8月15日の大阪街頭での「シロアリ演説」がネット上に流布されて、それでも総理の椅子にしがみついて、消費税増税に突き進んだ。それほどまでに厚顔無恥なのである。
野田氏は、鳩山政権発足時に無役だったが、財務省OBの藤井裕久氏が、野田氏を財務副大臣に引き上げた。 これを契機に、野田佳彦氏は完全に財務省に取り込まれた。
自分自身の利害得失で、主権者との約束を放り出したのである。
財務省の支援なくして、野田政権の誕生はなかった。
8)改革や国民との約束無視、私利私欲だけの政治屋
要するに、官僚の前に膝を屈して、ひたすら自分自身の個人的な利益だけを追求したのである。
日本財政で最大の問題は、消費税増税の前提である「シロアリ退治」が何ひとつ実践されていないことだ。財務省こそ、増税の前に、「天下り利権」の放棄を宣言するべきだ。
しかし、財務省は、天下り利権を放棄するどころか、天下り利権の全面奪還に動いている。
我が身を切る改革ではなく、我が身を肥やす膨張を実行しつつ、一般庶民に悪魔の税負担を強制している。これで日本が良い国になるわけがない。
9)自公・第二自公勢力は、米国・官僚・大資本に従属 !
安倍政権は、消費税再増税を、2017年4月に延期したが、本質は変わらない。
ハゲタカ、シロアリ、ハイエナのための政治を推進し続けている。
そして、現在の民主党に、増税推進の悪徳10人衆残骸が潜んでいる。
したがって、第二自公にしかならない野党勢力の再編ではなく、自公勢力に正面から対峙する主権者勢力を代表する新党の創設が必要不可欠なのだ。
民主党が代表選を通じて分裂することが望ましい。
この意味で、今回の民主党代表選に期待される最大の事項は、民主党分裂とその後の主権者政党の樹立である。
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