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大島敦・民進党幹事長の記者会見(下・完)
民進党内からの意見聴取・次期総選挙での候補者擁立・
衆議院青森4区・愛媛3区・新潟5区補欠選挙・
北朝鮮の式典への元議員の参加・「人づくり革命」
(www.minshin.or.jp:2017年9月11日より抜粋・転載)
■冒頭発言
○定例会見について
○東日本大震災から6年半に当たって
○「働き方改革」関連法案 法案の分離を要請
○北朝鮮のミサイル・核開発への対応について
■質疑
○原発テロ対策・原発再稼働について
○衆議院青森4区・愛媛3区・新潟5区補欠選挙について
○民進党内からの意見聴取について
以上は前回投稿済みです。以下はその続きです。
○民進党内からの意見聴取について
−続きです−
【「FACTA」・宮嶋記者】
離党予備軍対策だが、結局女性は、辻元清美さん(幹事長代行)が入ったが、新人の女性は起用されていないし、主要な人事で3回生以下は幹部になっていない。自民党に比べると若手や女性を育てようというのが少し足りないのではないか。だからどんどんまたバレていってしまう可能性があると思うが、「縁の下幹事長」としては若手と女性にもう少し思いやりというか、その辺をどうお考えなのか伺いたい。
【幹事長】
できるだけ多くの意見を吸い上げていきたいなと考えています。若手の方、女性の方。
私自身もあまり、1期生・2期生・3期生の時もずっと目立たなくて、真面目にコツコツ仕事を積み上げてきましたから、やはりそういう気持ちって結構大切だと思っていて、さまざまな意見を聞きながら手当てをしていきたいなとは考えています。
その考え方については、先ほど述べました、この新聞報道にある方について、どのような考え方があるかというのはしっかり丁寧に伺っていきたいと考えています。
【東京新聞・我那覇記者】
ヒアリングの関係で確認だが、「報道で出ている方」というのは、名前を挙げると、笠さん、後藤さん、鈴木さん、岸本さん、福島さんの5人だが、この方々だと理解してよろしいか。
【幹事長】
私としては、報道で出ている方は今挙げられた方とは承知をしているのですが、ただ、どういう気持ちでどういうお考えなのか伺ってみないと、あるいは丁寧に対応しながらお気持ちを伺いたいなと思っていますので、そういう対応をとっていきたいなと考えております。それは議員の身分に関することですし、そういうふうに思っているかどうかも含めて、ご本人にしかるべく丁寧に確認してきたいなと思っています。
【東京新聞・我那覇記者】
時期についてだが、既に先週末に(報道が)出ていて、そんなに長く放置というか、そのままにしておくことはなかなか難しいと思うが、例えばきょう、あすとか、あるいは可及的速やかにとか、今週中にとか、おおよそのスケジュール感はあるか。
【幹事長】
私のスケジュールとともに、今報道された方のスケジュールもあるものですから、そのスケジュールの調整をしながらしかるべき日程で、ということしか申し上げられないですね、今のところは。
【朝日新聞・竹下記者】
確認だが、報道に出ている方については、現時点でまだどなたともヒアリングは行っていないということでよろしかったか。
【幹事長】
そうですね。先ほど述べたとおり、報道であった方の、そういう話があるというのは聞いたことがありますが、報道にあった内容、それを具体的にどうするかということについてはしっかりと、というよりも丁寧に確認していきたいなと考えております。
【神奈川新聞・川村記者】
先ほど、民進党に集う皆さんは貴重な人材だという話があったが、例えば笠さんと後藤さんの人物評、どのような人材と位置づけていらっしゃるか、簡潔に伺いたい。
【幹事長】
個人的な人物評というのは、なかなかできないと思います。
ただ、これまで私達は一緒に仕事をしてきた方でもあるので、ですから、どういうお考えなのかということは丁寧に伺っていきたいなと考えております。これまで一緒に仕事をしてきた仲間、ということですね。
【TBS・牧野記者】
丁寧に対応していきたいというお話だったが、丁寧に対応されて、もし離党の意向があるような場合には慰留はされるのか。
【幹事長】
留まってほしいというのは、人の感情としてあると思いますよ。ですから、慰留に努めたいなとは思います。
ただ、皆さんが本当にそういう意思を持っていらっしゃるのかどうか、まず確認しないといけないものですから。報道ぶり、要はそういう話があるよと私がこれまで聞いてきたのと、本人の意向はやはり確認しないとわからないものですから。そこをある程度予定しながら私がお話しするということではないと考えております。もしもそういう意向があった場合には、要は、慰留はするとは思いますが、ご本人の意思の確認、それを丁寧に対応していきたいなと考えております。
【フリーランス・安積記者】
離党者以外の議員の方でも、例えば今の党について不満を持っている方はいて、とりわけ前の執行部については意思疎通がうまくできなかったという批判の声が聞こえてくる。かなり重い荷物を残されたとは思うが、新幹事長として、これについてはどういうふうに対応されていくおつもりか。また予備軍が増えるかもしれないので、そのあたりをちょっと具体的に教えていただきたい。
【幹事長】
前の執行部もよくやっていただいたかとは思います。
そんなに多くないです、私達の政党に属していらっしゃる方は150人弱ですから。そんなに大所帯ではないですから、私としては、そこは個々の意見を十分に聞きながら、どういう活躍できる環境整備、と言うと偉そうだから、個々の意見をしっかり聞きながら、チームとして信頼感を醸成することが必要だと思っています。お互いにコミュニケーションをとって、お互いに信頼関係をつくることがまず一番、これまで以上にそれをつくっていきたいと考えております。
さまざまなやり方があるかとは思うのですが、私はどちらかと言えば聞き役ですから、議員の皆さんの持っている思いを伺いながら、「どこに本音があるのかな」とか、「どういう仕事をしたいのかな」とか、そういうことを地道にやっていきたいと考えております。
○次期総選挙での候補者擁立について
【共同通信・飯川記者】
先日、山口でも伺ったが、離党者への次期衆院選への対応について伺いたい。先日、山口で幹事長は、離党者に対しても公党として候補者を立てていくと。前原代表も、あまねく候補者を立てていくと述べられたが、一方で前原代表は離党された山尾議員に関しては、彼女の選挙区に候補者を立てることは現時点で考えていないとも述べられた。同じ離党者でも離党の経緯によっては候補者を立てないという戦略なのか、あるいは山尾議員が特例なのか。党としてどういう方針をとっていくか、現時点での考えをお聞きしたい。
【幹事長】
やはり公党としては全ての選挙区に候補者を立てるというのが基本だと思います。
今の個別の話に、公党としては個々の選挙区にあまねく全て候補者を立てていくというのを基本にしながら考えていきたいなと思います。
【共同通信・飯川記者】
基本としては重々承知しているが、個別案件、山尾さんに関しては代表がもう明言されているわけだが、これが特例なのか、そもそも今後こういった特例があり得るのか。現時点で構わないので、考えをお聞きしたい。
【幹事長】
特例になるかどうかは、現時点ではなかなか言及することはできないと思います。やはり選挙は選挙の当日までの間、結構期間がありますので。それぞれの議員のお考えもあるかと思います。ですから、それぞれの議員のお考えをしっかりと受け止めながら、候補者の擁立というのは考えていくということになるかと思います。
でも、その代表の発言はやはり重く受け止めて擁立作業は進めることになるかとは思います。
○衆議院青森4区・愛媛3区・新潟5区補欠選挙について
【フリーランス・堀田記者】
9月3日に愛媛3区の白石洋一さんの事務所開きがあり、そこに山尾さんが来た。非常にクリーンなイメージであった山尾さんを送ったが、その日の夜に「週刊文春」から直撃されて、ダーティーになった。それで今、愛媛3区は自民党系が「まじめ」で、民進党系が「不真面目」な候補になってしまった。これをどう大島さんはカバーするか。
【幹事長】
今ご質問のあった「一議員」については、これは個人に関することなのでなかなか述べられないのですが、我が党の候補者の白石さんは実直で真面目な方です。今、この真面目さを訴えていくことが必要だと私は思っています。
選挙は、著名な方が選挙区に入られることも力にはなりますが、候補者の持っている魅力を有権者の皆さんにアピールすることが一番大切だと私は思っているのです。ですから、白石さんの、党大会でも、出てきた時に自分の文書を読みながら朴訥と述べる、ああいう感じ、ああいう実直さを選挙区の皆さんにこれまで以上に周知をしてわかっていただけると、白石さんが当選ラインに近づくことになるかなと考えております。
【日本経済新聞・浦崎記者】
先ほどの新潟5区の件だが、いつ頃までに候補者の擁立をなさる予定か、現時点での認識をお聞きしたい。
【幹事長】
候補者の擁立がいつ頃かというのは、これは県連の中でも、あるいは先ほど言った新しい枠組みの中での議論もありますから、「いついつまでに」ということはなかなか私としては言いづらい、あるいは伝えられないというところがあります。確かに告示日が近づいているので、できるだけ県連と密に連絡をとりながら、しかるべき候補者を出せるような態勢を、成就するように努力していきたいなと考えております。
○北朝鮮の式典への元議員の参加について
【産経新聞・奥原記者】
一部週刊誌の報道で恐縮だが、平岡元法務大臣が、もう政界を引退されているが、北朝鮮に8月13日から17日、金委員長を称える人士として招待され、そこでミサイル開発を担う科学者らと交流をしたと報道があるようだ。先ほど幹事長から、北朝鮮の核開発は断じて許すことができず、この問題の対応については与野党関係ないというお話があったが、OBの方がこういった行動に出ることについてはどのように思われるか。
【幹事長】
まだ事実として確認していないものですから、まずは事実確認したいなと思います。まずそ
れについて確認しないと、何とも言えないのが私の立場です。
○「人づくり革命」について
【文化放送・山本記者】
きょう夕方、政府が「人づくり革命」の、「人生100年時代構想会議」という有識者会議第1回目を開催する。学び方、学び直しとか教育の無償化、働き方、それから全世代型の社会保障に改革するなど、多岐にわたるテーマが盛り込まれているが、前の政策の担当者でもあった幹事長に、これをどう分析されて受け止めていらっしゃるのか伺いたい。
【幹事長】
今の時代は、私の考えとしては結構大変な時代に入っていると思っていて、これまでは一つの技術・技能を身につければ一生食べていけた時代で、たぶん今の70歳くらいの団塊の世代の皆さんは、一つの技能があれば家が建てられて、子どもを学校まで送れたという時代だったと。ただ、今は技術の進歩が結構早くて、常に職業能力を身につけないと一定の所得が得られない時代に入ってきているかなと思っています。
これは私の2000年の選挙の時の公約が実現した制度が求職者支援制度でして、国の公的な資金で、専業主婦、家庭に戻られた方が、子どもが手離れしたのでもう一度職場に復帰したい場合には国の費用で職業訓練を受けられるようになりましたし、あるいは自営業を廃業されてサラリーマンとして仕事をする時に職業訓練で(技能を)身につけたい、でも家庭に入られていた方やあるいは自営業の方は雇用保険に入っていませんから、それで国の費用で求職者支援制度として3ヵ月から最長2年くらいの職業(訓練で)能力を身につけられるようになっています。
ですから、そういう具体的に、今の職場の環境あるいは今後のビジネスの環境をとらえながら、職業能力をどうやって開発、身につけていただくかという、そういう議論というのがまず大切かなと思っています。
やはり働いた経験があったほうが、そういう施策はより、本質は細目に宿るということがありますから、政府のをよく見ながら、今の改革の内容については精査していきたいなとは考えております。
民進党役員室
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