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野党共闘でなく、政策共闘こそ、選挙戦、勝利のキーワードだ !
長島議員離党で期待されるのは、民進党の早期分離(隠れ自民と改革派)だ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/04/13より抜粋・転載)
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1)自由党共同代表小沢一郎議員の政経フォーラムが開催された !
2)参院選の野党共闘は、安倍政治を退場させるための
第一歩としては意味があった !
3)「野党に魅力がない」現状の改善が必要であり、
反安倍政治の政策による共闘が重要だ !
4)米山氏は、民進党を離党して、無所属で知事選に出馬
し、野党3党と市民の共闘で、当選した !
5)滋賀県や鹿児島県でも「原発稼働の是非」についての
「政策選択選挙」で、野党推薦候補が当選した !
以上は前回投稿済みです。以下はその続きです。
6)「オールジャパン平和と共生」の戦略は、
「政策基軸」の選挙に転換することだ !
「野党共闘」の最大の問題点は、「野党共闘」が「政策共闘」になりえない部分にある。
この部分の是正が強く求められている。
「オールジャパン平和と共生」が唱えているのは、「政党基軸」の選挙を、「政策基軸」の選挙に転換することである。
主権者の最大の関心事は、政策であって政党ではない。
政党について言えば、主権者の拒絶の程度では、自民党に対する拒絶よりも、民進党に対する拒絶の方が強い。
7)公約違反した、菅政権・野田政権のため、主権者が
民進党に対する強い反感、不信感を有している !
参院選で、自民党が勝利した理由として挙げられた、「野党に魅力がない」とは、主権者が民進党に対する強い反感、不信感を有しているということなのである。
この部分を正確に理解しておかないと、次の総選挙での勝利の方程式は見えてこない。
野党共闘を成立させても、その野党共闘の中心に民進党が居座る限り、主権者国民の強い支持は獲得できないと考えられる。
主権者が民進党に対する強い反感、不信感を抱いている最大の理由は、民進党の政策方針が不明確である点にある。
より正確に言えば、民進党の中枢にいる議員の多くの政策路線が、自公と同一なのだ。
8)民進党の中枢にいる議員の多くの政策路線が、自公と同類
であり、その議員は、自公サイドに移籍するべきだ !
長島昭久議員が、民進党を離れたが、政策路線を考えれば、当然のことである。
基本的な政策路線が、自公と同一の議員は、自公サイドに移籍するべきである。
基本的な政策課題に、戦争、原発、基地、TPP、消費税がある。
これらの基本政策テーマにおいて、自公と同一の政策路線を掲げる議員は、自公サイドに移籍するべきだ。
民進党の政策路線が、「純化」されることが、民進党が再び主権者の信頼を回復できる唯一の方策である。この問題を解決せずに、野党共闘だけを実現しても、主権者はこの勢力を全面支持することはないと思われる。
9)反安倍政治の議員のみの民進党になれば、主権者の信頼を回復できる !
こうした現実を踏まえると、次の総選挙においては、政党主導ではなく、主権者主導で、選挙に臨む体制を構築することが望ましい。
主権者が政策を基軸に、党派には関わりなく、支援候補者を決める。
その際、重要なことは、一選挙区に、ただ一人の候補者を擁立することだ。
民進党の候補者への対応は、二つに分かれる。
10)反安倍政治の新政権構想では、共産党を含む
新政権の構想を描くべきだ !
主権者が、オールジャパンで支援する候補と支援しない候補の二つだ。
この考え方を浸透させることは、民主党の分離・分裂を、促進することになるだろう。
そして、新しい政権の枠組みに、「共産党を含まない」との主張があるが、これも適正でない。
今や、もっとも純粋に反安倍政権の論陣を張り、行動している中心が共産党である。
共産党を含む新政権の構想を描くべきである。
共産党を排除しない、政策を基軸にする、候補者一本化の取り組みを、直ちに始動させなければならない。
(参考資料)
長島議員離党で期待されるのは、
民進党の早期分離(隠れ自民と改革派)だ !
(「植草一秀の『知られざる真実』」:2017/04/10より抜粋・転載)
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1)〜6)は省略します。
7)森友学園問題をうやむやにするなら、その責任を
問われるのは、野党第一党・民進党である !
この問題を中途半端にして、問題をうやむやにするなら、その責任を問われるのは、野党民進党である。そうなれば、この民進党に未来はない。消滅するのみということになる。
民進党の長島昭久衆議院議員が、民進党を離党することを表明した。
自民党東京都連会長の下村博文議員は、早速、長島氏の自民党入党を歓迎する意向を表明した。
長島氏の民進党離脱は、極めて順当だ。遅すぎたとの印象も強い。
民進党は、水と油の混合物である。「清冽な地下水」と「汚れた油」は融合しない。
いつまでたっても単なる混合物でしかない。
8)民進党の「清冽な地下水」議員と
「汚れた油」議員は分離すべきだ !
民進党には、自民党の政策主張と同一の政策主張を示す勢力が存在する一方、自民党の政策主張に全面的に対峙する政策主張を示す勢力が存在する。
政党として機能しない、矛盾を抱えているのである。
2009年に、政権交代を実現した民主党は、日本政治を刷新する明確な政策方針を明示していた。
民主党は、対米従属からの脱却、官僚天下りの根絶、企業団体献金の全面禁止、そして、天下り根絶なき消費税増税の封印という、明確な政策公約を明示した。
この民主党が、主権者国民の全面的な指示を得たことは順当なことであったし、その結果として、民主党は主権者の選択によって政権を樹立したのである。
9)政治改革路線を牽引したのが、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった !
この民主党路線を牽引したのが、小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏だった。
2009年9月に樹立された、鳩山政権は、日本政治刷新の明確な方針を示して船出したのである。
この改革政権は、日本の既得権勢力にとって、史上最大の脅威であった。
既得権勢力は、メディア、検察権力等を総動員して、脅威の新政権破壊に向けて全精力を注いだ。
鳩山新政権は、政権発足と同時に、メディアと検察・官僚組織に対する支配権を確立するべきだったが、これが遅れ、新政権の下で、メディアと検察・官僚組織が、新政権破壊に向けて総力を注いだのである。
10)メディアと検察・官僚組織が、新政権破壊に向けて総力を
投入したため、鳩山政権は、8ヵ月半の短期日に崩壊した !
鳩山政権は、わずか8ヵ月半の短期日に崩壊し、菅直人政権が樹立された。
民主党内に潜む「隠れ自公勢力」が、「党内クーデター」により、権力を強奪してしまったのである。
米国による日本支配、官僚による日本支配、大資本による日本支配を堅持しようとする勢力が、日本政治刷新を目指す勢力を破壊し、権力を強奪した。
この時点で、民主党の中心勢力が、革新勢力から守旧勢力に入れ替わった。
菅直人政権と野田佳彦政権は、「シロアリ退治なき消費税大増税」の方向に突き進んだ。
鳩山政権が、公約に掲げた、官僚の天下り利権根絶の方針を反故(ほご)にして、天下りを完全に温存したまま、消費税大増税に突き進んだ(公約違反)のだ。
11)公約違反の官僚の天下り温存・消費税大増税に突き進んだ
ため、民主党は、主権者国民の支持を完全に失った !
このために、民主党は、主権者国民の支持を完全に失った。
さらに、2011年3月に東電福島第一原発が、人類史上最悪レベルの放射能事故を引き起こした。
この原発事故で、日本の国土が、消滅する危機に直面した。
この事故を踏まえて、政府は「原発廃止」を決定するべきであったが、「連合」に支配される民主党は、原発存続の選択をした。
これも、民主党が、主権者国民の支持を、完全に失う背景になった。
12)民主党を離党して、改革派が結党した、小沢新党が、
既得権益勢力から、総攻撃を受けた !
「シロアリ退治なき消費税増税」を容認しない、主権者との契約を遵守する勢力は、2012年夏に民主党を離党して新党を結成した。
本来は、消費税増税を推進する勢力が、離党して「シロアリ増税新党」を結成するべき局面であったが、この本末転倒の離党が生じた。
シロアリ増税を許さない「小沢新党」が、新たに主権者の意思を吸収する二大政党の一角を担うべきであったが、メディアが、小沢新党潰しに全精力を注ぎ、小沢新党が、総攻撃を受けた。
13)民主党の中枢は、隠れ自民党に乗っ取られ、
それが、現在の民進党にまで続いている !
2010年6月の党内クーデターで、民主党の中枢は、「主権者国民側の勢力」から「隠れ自公勢力」に乗っ取られた。この状態が、現在の民進党にまで続いている。
このなかで、「隠れ自公勢力」の一人である、長島昭久氏が、民進党を離党したことは、民進党の分離・分裂にとって、望ましい第一歩である。
「隠れ自公勢力」は、この機会に民進党を一斉離党するべきだ。
原発、戦争、TPP、沖縄辺野古基地、消費税の主要政策課題に対する、基本スタンスが、現在の民進党には、二つある。
14)自公の政策主張と同一である議員は、
民進党を離党して、自公と合流するべきだ !
そのうちの一つの基本スタンスは、自公の政策主張と同一であり、その基本スタンスを掲げる勢力は、民進党を離党して、自公と合流するべきである。
原発阻止、戦争法廃止、TPP不参加、辺野古基地阻止、消費税増税阻止、の方針を明示する勢力だけの、ピュアな政党、「清冽な地下水」政党に純化するなら、直ちに、自由党、社民党と合流できる。共産党とも全面的な共闘体制を構築することができるようになる。
15)改革派の民進党になれば、自由党、社民党と合流でき、
共産党とも全面的な共闘体制を構築できる !
これが望ましい姿である。
オールジャパン平和と共生は、政策を軸に一選挙区一候補者体制の構築を目指す。
民進党の分離と、真の主権者政治勢力の構築は、まさにオールジャパン平和と共生が目指す方向そのものだ。民進党の一刻も早い分離・分裂が強く望まれる。
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