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元自民党首脳と野党代表の安保法制論議 ! 安倍政権の主張・行動への批判 !
安保法制で「リスクは間違いなく高まる」背景にある真の狙いとは?
山崎拓vs.岡田克也対談 (第4回・完)
「憲法の平和主義とつじつまが合わなくなっている」
自衛隊が一気に地球の裏まで行っちゃう。これは大変な大改正だ !
(www.huffingtonpost.jp:2015年06月08日 07時13分 JSTより抜粋・転載)
◆自民党、外務・防衛省、そしてアメリカの思惑とは何か ?
◆「今回の法整備はほとんど必要ない」
☆安倍政権は、「積極的平和主義」という名のもとに、全世界の
平和構築に米国と足並みを揃え、あるいは協力しながら取り組ん
でいこうということだ !
☆中国・北朝鮮の2つが中心というなら、基本は外交であり、
いきなり、安全保障法制ではない !
◆「アメリカは日米安保条約を守るに決まっている」
☆今回は、日米同盟の堅持のために、国連中心主義等のウエイト
を下げて、そこだけを強化しようとする法整備になっている !
☆米国は日米安全保障条約を守るに決まっているし、日本が
基地を提供している以上、守らざるをえない !
☆2015年、新しいガイドラインの中で、実は、この極東の範囲
を、全世界に広げちゃった !
☆片務性が、集団的自衛権の行使で解消されるのならば、その片務性
のためにやっている基地の提供はおかしいという議論になる !
☆在日米軍基地から直接発進したいという事前協議があった時に、イエス
と言えば、日本の基地のみならず日本自身が報復を受ける可能性があります !
☆後方支援で「リスクが高まることは間違いない」!
☆安倍首相は、国会審議の中で、リスクの問題については
明確には言っていない !
☆国際常識では、正面と後方は一体、つまり後方とは、兵站です !
☆敵軍は必ず、兵站基地である後方を襲います !
☆安倍首相は、国会質疑で、リスクが高まるという、当たり前のことすら認めない !
◆「ホルムズ海峡の議論は、国民を惑わせている」
☆安倍政権のロジックは、単に「例外にします」と言うだけです
から、次々に例外が出てきてしまう !
☆機雷除去は、戦闘行為でもあるから、戦争中はできないんです !
☆安倍政権は、非常に滑稽な議論を、まことしやかにやっている !
◆米国の要求は、自衛隊の後方支援だ !
☆自衛隊が、他の外国の戦艦と共に行動し、攻撃に参加する
ことがありうる !
☆米国から、日本に掃海をやってくれと頼まれたが、後藤田官房長官
がクビをかけて反対して、結局、断ることになった !
☆米国の要請は、米軍が有志連合の先頭に立って世界の警察官的
な役割を果たしている時に、日本も加わってくれということだ !
☆周辺事態法を換骨奪胎して作った法律は、非常に曖昧な概念
で自衛隊を海外へ出せます !
☆今度は10倍くらいのボリュームを1つに束ねてボンと出してきた
から、議論は非常に粗いものになる !
◆「PKO改正だけでも1国会やるべき」
☆自衛隊が所持する、武器の範囲がグッと広がる !
☆まったく議論されないまま、何でも持っていける話になる !
☆今回、PKOだけではなくて、例えば、治安維持などでも、
自衛隊を派遣できるようにする !
以上は、前3回投稿済みです。以下はその続きです。
◆「日米外交のツールとして自衛隊を使いたい」
abe shinzo obama
(C)ASSOCIATED PRESS
◆かつての政権与党の法案の出し方としては
考えられないものでしょうか?
山崎:おそらく、背後にいる、この法案を準備した官僚の考えだと思うんですね。長年抱えていた課題を一気にこの際片付けようとした。彼らも国会審議にかなり精通しているので、まとめて1本で採決したら、与党が過半数だから全部賛成になる。自民党、公明党が考えたことじゃないと思うんですね。
むしろ法案の事実上の提出者は外務、防衛、内閣の官僚ですから、あれもこれもと「ごった煮」のメニューを作ってポンと出してきたと思うんです。
国会議員も全然、どの部分に何が入っているかなんて吟味しないでどんどん上げてしまうから、そういう議論になる。中心は外務官僚ですよ。
外交のツールとして彼らは自衛隊を使いたい。「長年の悲願だから、この際行こう」ということでしょう。日本の外交は対米追随外交を今までさせられてきたから、外務官僚にそれが染み付いている。
☆イラクの時もアフガンの時も、米国は
「何でもいいから自衛隊を出してくれ。
日の丸が現地に欲しい」という言い方をしてきました !
私の経験から言うとイラクの時もアフガンの時も、アメリカは「何でもいいから自衛隊を出してくれ。日の丸が現地に欲しい」という言い方をしてきました。
アメリカの期待が特に大きいのは外務官僚が一番よく知っている。自衛隊は日米共同訓練を常時やっているので、アメリカ軍と一体となって行動することに抵抗があまりないんですね。防衛官僚にも同じことが言えるわけで、今回の乱暴な法律の出し方は、背後で官僚、特にスーパー官僚主導でやったと私は直感しているわけです。
☆10本まとめて1本という話は、国会の役割を
ないがしろにしている !
岡田:今回に限らず、いろんな法案を関係ないものと一つにして出してくるのは、最近流行りみたいになっている。官僚は手軽に国会を通せて便利ということですが、政治家にとってはこれは自殺行為。与党の議員からも、今回の10本まとめて1本という話は、もっと批判の声が上がるべきだと思うんですね。国会の役割をないがしろにしている。
外務省は湾岸戦争のトラウマがやっぱりあると思うんです。自衛隊を出せなかった結果、国際的な批判を浴びたと思っている。今は与党の多数も確保できているし、安倍総理の考え方もベクトルが一緒だし、いっぺんにやってしまえと。
山崎:今まで法律は、自民党内の調査会で散々もまれて、総務会で最後の激論をやって承認を得てから、議会に出てくる。それが今回はほとんど議論なし。「いや、ちゃんと説明しているんですよ。ただ、質問がないだけですよ」と私は官僚から聞いたけど。
☆自民党の中でどこまで議論できているか
というと、甚だ問題だ !
岡田:自民党の中でどこまで議論できているかというと、甚だ問題だと思います。安倍さんも認めるように、日本を取り巻く環境は厳しくなっていると私は思うんですが、そうであれば、日本自身を守ることにより集中しないと。
自衛隊の装備も人員も予算も限られている中で、手を広げると、イージス艦だって他に出せば日本が手薄になってしまう。そういう意味でももう少し慎重に考えてもらえないかと思いますね。
山崎:例えば、イスラム国。安倍総理がイスラエルとヨルダンを訪問して、イスラム国と戦っているヨルダンに支援した。「じゃあ、日本がイスラム国と戦うなら」と犠牲者を2人出しましたよね。
◆「憲法の平和主義とつじつまが合わなくなっている」
okada
☆安倍政権は、全く意味が変わってしまっているのに
「専守防衛は変わりません」と説明している !
岡田:集団的自衛権を認めたことで、憲法の平和主義の根幹をなす考え方とつじつまが合わなくなってくるんですね。例えば専守防衛。日本が攻撃を受けて、初めて反撃するということになっていた。
それがいつの間にか、日本ではなく第三国が攻撃を受けた時も含むということになっている。
全く意味が変わってしまっているのに「専守防衛は変わりません」と説明している。
それから「海外派兵は認めない」。今までは、戦場が日本国内、その周辺、それに連なる公海以上に出すのは自衛のための必要最低限度の武力行使を超えているから認めませんということでした。今度の集団的自衛権は相手国の領土や領海を含めて、武力行使がありうるんですね。でも「変えません」と言い抜けて最後に通してしまおうとしている。
☆安倍首相は、傲慢な対応を国会討論でやっている !
山崎:「俺が言っているから正しいんだ」というような傲慢な対応を国会討論でやっているわけです。
岡田:論理が全く整っていない理論を平気で持ち出したり、いろいろ関係ないことを答えたり、粗雑なんです。今までずっと戦後積み上げてきた、憲法解釈を少しずつ変えて、本来は、自国防衛すらできないような憲法9条の解釈を広げてきて、自国防衛まではできますというところまで持ってきた。
ところが、そういう体系をほとんど根底から覆している感じがするんですね。
◆自衛隊が一気に地球の裏まで行っちゃう。
これは大変な大改正だ !
山崎:本当に匍匐(ほふく)前進のようなかたちで、安全保障整備をやってきたんですよ。
これが一気に地球の裏まで行っちゃう。これは大変な大改正。改正っていう言葉を使っていいかどうかはわからないんだけど、本当に慎重審議を要することは間違いないんです。
集団的自衛権の行使自体が、国民投票にかけるくらいの大転換だから。
◆自民党内にある「乱暴な使命感」
とはいえ、安倍自民党の一強体制です。
岡田:まず、国民により大きな関心を持ってもらうことですね。今は反対の方が多いです。時間が来たからと採決を強行すれば、政権としてもかなりダメージを負うことは間違いないです。だから安倍さんも支持率の数字を見ていると思うんです。やっぱり国民の皆さんに考えていただくことは非常に大事です。さすがに多くの人が反対している中で、それを全部踏み倒してやるところまで行くかはわからない。我々はそこにかけて審議をしています。
☆国会審議の前に、安倍総理が、米国で今国会中
に必ず成立させると約束しちゃった !
山崎:自民党の立場で言うと、総理がアメリカで今国会中に必ず成立させると約束しちゃった。「これは非常に重いことだから、やらないかん」という、乱暴な使命感が党内にあるんですよ。
若い人は特に「我々の親分がアメリカの親分に約束したことだから、野次り倒してでもやるぞ」という雰囲気です。
それから来年の参院選の前にまだ残っていると、選挙が非常に不利になるという判断もある。中国や韓国の問題もあるし、8月15日の前に片付ける必要があるという状況判断もあると思うので、最後の最後はドンと来ると思いますよ。だから民主党さんの役割はものすごく大きいと思いますよ。
岡田:他の野党とも共同歩調でやっていかないといけないですね。世論の支持があれば、全部いっぺんにやるのではなくて、少しバラして審議するということが与党の最後の手段としてあるかもしれないと思うんですね。しっかりした議論を通じて、少なくともそこに持っていくということだと思います。
山崎:バラして必要なものを通すということが一番いいと思うんですけどね
(司会は林尚行・朝日新聞西部報道センター次長)
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